日別アーカイブ: 2026年8月8日

全問に手をつける

過去問に取り組むとき、最初から試験時間を計って解かせるご家庭は少なくありません。しかし、まだ問題に慣れていない段階で時間ばかりを意識すると、前半の問題に時間を使いすぎて、後半はほとんど見ないまま終わってしまうことがあります。

これでは、せっかく過去問を解いても、その学校がどのような問題を出すのか、最後まで十分に知ることができません。過去問を始めたばかりの時期は、時間内に終えることよりも、まず全部の問題に手をつけることを優先してください。

すぐに解き方が分からなくても、問題文を読み、図を描き、条件を整理してみる。国語なら本文のどこを使うのかを探し、理科や社会なら資料や設問を最後まで確認する。正解できるかどうかは別として、一度は自分で考えてみることが大切です。

全部に手をつけてみると、前半は解けるが後半になると条件を整理できない、知識問題はできるが記述で止まる、といった課題が見えてきます。そこまで分かれば、その後に何を勉強すればよいかも具体的になります。

もちろん、入試本番では時間内に得点をまとめなければなりません。しかし、時間配分を考えるのは、まず問題全体を知ってからです。最初から時間に追われて、できそうな問題まで見落としてしまっては意味がありません。

過去問の初期段階では、点数よりも、全部の問題を見て、全部の問題について一度は考えること。その積み重ねが、やがて「どの問題を先に解くか」「どこで見切るか」という本番の判断力につながっていきます。