例えば65の学校に受かって、62の学校に落ちる、ということは普通にあります。
数ポイントの違いなど、ないに等しい。
安全というのなら、10ポイントぐらい違わないといけないところではあるでしょう。
しかし、そこまで下げられない、というのが多いので、だから戦略的に失敗する場合がある。
ここは絶対、というところを、1つは作っておくことが大事です。
11月20日の問題(数の性質に関する問題)
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過去問をまず時間を計ってやります。
で、答え合わせをしますが、このとき、とにかく○×だけつける。まずこのときの点数を計算します。これが素点。
次に間違っている、という情報だけを伝えた上で、もう一度やり直す。
そこでできた点数は見込み点となります。違っているという情報だけでやり直してできたわけだから、本来はできるはずだった点。
今の時期はこの素点と見込み点の違いをなるべく小さくしていくことが必要です。
だから復習した後に、見込み点で新たに増えた問題について、反省をします。
「どうして間違えたんだろうか?」
ということを、本人に聞いてみる。
しかってはいけません。失敗を正すだけであって、本人が悪いことをしているわけではない。
本人は理由を言うでしょう。
でその次に、「ではその間違いをしないためにはどうすればいいか?」と尋ねてください。
その直すべき点を、本人が意識しない限り、何回過去問をやり、模擬試験をやっても同じ結果になります。
ザルで水をすくうようなものです。
つまり、今、ある力でどこまで勝負するか?なのです。そして、点がとれるようになる、ということは、本人にとっては明るい材料になるから、さらに学習に意欲がわくわけです。
この素点と見込み点の乖離を埋める直しと反省の作業をしない限り、何回やっても本人の点数はあがらないし、不安定なままになりがちです。
たくさん問題をやることに目を奪われないようにしましょう。
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この時期、一度にすべての教科の過去問をやる時間を取ることを薦めています。
過去問を1教科ずつやる、ということはその教科をていねいに勉強する意味では良いのですが、本番は一気に4教科やるわけで、その体力がついていないといけない。
もちろん模擬試験でもそういう経験はしているわけですが、練習すべきは教科の出来で左右されないようにする、ということなのです。
4教科を一気に解く、というのは平日にはなかなかやれないでしょうが、一気にやると当然、科目ごとにでこぼこが出る。
あ、算数がダメだったから、今回はもうだめだ、みたいな感じにならない。
算数がダメだったら、国語で取り返す、社会で取り返す、みたいなことを考える。
それとやはり一気にやる時間でだんだん疲れてくる部分はあるわけです。
実際に3時間とか4時間ちかくかかるわけだから、体力も必要だし、粘り強さもいる。
そういうことを何度か家で経験することによって、ペース配分や最後までていねいにやる根気強さ、みたいなものを鍛えていけます。
よく私は通し稽古と言っていますが、ぜひこの時期時間をとってやってみてください。
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