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競争率3倍の中身

受験層が絞られてきて、次のような構成比になると、およそ2倍の倍率に収束します。

合格可能性が80%以上の生徒が40%

合格可能性が50%程度の生徒が50%

合格可能性が20%程度の生徒が10%

例えば定員300人の学校があったとして、120人は合格可能性が80%以上とすると、合格可能性で割ると受験生としては150人ぐらいいることになります。

同様に合格可能性50%の生徒が150人いて、受験生はおよそ300人。

合格可能性20%の生徒が30人いて、受験生が150人。合計600人だから、ここでおよそ倍率が2倍になのです。

ということは、競争率3倍は状況が変わる。

合格可能性80%以上の生徒が20% 50%程度の生徒が50%、20%程度の生徒が30%とすると

300×0.2÷0.8+300×0.5÷0.5+300×0.3÷0.2=75+300+450=845人となって競争率が2.8倍ぐらいになる。

受験の実感としてはこのくらいの学校が多いのではないか、と思います。だから僅差になる。

合格ライン前後という競争が一番大変になるわけです。

で、ここを突破するためには、やはり正確さ、ていねいさが物を言う。

入試結果を見せてもらうと、1点違いで10人ぐらいは平気で違ってくるのです。なので、これからはとにかく正解率を上げる必要がある。

つまらないミスをいかになくすか。特に算数では1問の配点が多いので、計算問題だけで3~4点すぐに違ってきます。

ていねいに、ていねいに解いていきましょう。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月23日の問題(規則性)

1週間無料公開されています。


良い学校は多い

併願パターンを決めるにあたって、いろいろな資料を見ていると…。

え、ちょうど良くない? みたいな学校を見つけることがあるかもしれません。

そう、そこに気が付いたのは、やはり親だから。

だから、その学校を良く知らなければしっかり調べましょう。

案外、子どもに合う学校だったりするのです。そうやって子どもたちの可能性を広げられます。

いろいろ悩んだり、考えたりする時期です。でも一生懸命考え、できる限り調べ、そして併願校のラインナップを決めましょう。

良い学校、たくさんありますから。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月22日の問題(平面図形に関する問題)

1週間無料公開されています。


手を動かす

場合の数というのは、子どもたちには不得意な分野になりやすい。

答えを出しても、それをもとにあてはめて、検算ができる、という類ではありません。しかも最近の問題は、非常に複雑にできている面があるので、簡単に順列や組み合わせの式にいれれば良いということもありません。

となると、やはりある程度は書いてみる必要があると思うのです。

ところが、これが非常に「遠回り」をしているように思えてしまう。それは全部書き出してしまえば、なかなか遠回りかもしれません。しかし、ある程度全体の構造が見えるためには書き出すことも大事なやり方であろうかと思うのです。

これは場合の数だけにとどまらない。

例えば規則性の問題であっても、最近は良くひねってある。

きれいに計算で出る場合もあれば、よく子どもたちが「腕力」といいますが、力づくで解いてしまうという場合もあると思うのです。

ただ、人間は「何かうまい手がないか」と考えるものなので、書いている途中にふと気が付く。間違いなく書き出すためには、何かを基準に考えないといけないわけで、それが規則性を見つけるヒントになったりするのです。

だから、4年生や5年生のうちは、遠回りと思わず、躊躇なく書き出していくということで良いでしょう。むしろそういう大胆な作業の中から

「え、こうじゃない?」

という仮説が生まれやすくなっているのです。

じーっと見ている子もいますが、やはり手を動かしてみると良いのではないでしょうか。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月21日の問題(比と割合)

1週間無料公開されています。