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塾の入室テストは入室許可よりも偏差値を見る

新年度に向けて、いろいろな塾で入室テストが行われています。

以前、大手塾に関係していたときに、入室テストの基準が結構低いのを聞いて驚きました。まあ商売ですから、なるべく入れたいと思うのでしょうが、しかし、30台で入ると長い期間、いわゆるロークラスにいることになります。

その塾での序列はある程度決まってきている部分があるから、なかなか上に上がれない。上がれない以上、どうしても気持ちが上に向かないところは出てくるのです。

入室許可が下りても45未満であれば、やはりやり方を考えた方が良いと思ってください。その成績で入室許可が下りるということは、お客様として迎えられただけである、ということなのです。

それではあまり意味がない。

これはやり方を変えなければいけないのです。競争に参加するのは後回し。まずはしっかり力をつけていくことに力を入れましょう。あまり力のないうちから、テストや課題に追い回されていくと、ただでさえ理解に時間がかかるのに、さらに煽られてしまってやる気をなくしてしまいがちです。

競争に参加するのは、力をつけてから、で良いでしょう。6年生の前半からいろいろな塾で公開模擬試験はやってくれるので、そのデータを参考にして最後詰め切れていけばいい。それまでの間は、子どもがまずしっかりと自分で勉強できる体制を作ってあげることです。やらされる勉強は楽しくないし、わからなければもっとつまらなくなる。

まずはちゃんと自分でできることから、スタートしてください。

今日の一問(算数オンライン塾から)

12月17日の問題(速さ)

1週間無料公開されています。


一行問題に気をつける

算数のテストで案外、注意が必要なのが一行問題です。

算数の入試では前半、形の決まった一行問題を出す学校が少なくありません。

この形が同じ、というのがクセモノ。

つまり、解いたことがある、見たことがある、と思い込んでしまうケースが出てくるのです。

「ああ、あれね。」と最後まで読まずに、そう思い込んでしまうと、なかなか元に戻れなくなります。

ということで一行問題の練習もたくさんでなくてよいので、ずっと続けてください。

大事なことは「問題文を最後まで読み切ること」。

「あ、わかった」は絶対にしない。

問題文の条件を確実に理解してから、解くようにしてください。そこがしっかりしていれば、ミスによる時間のロスはかなり減るはずです。
今日の一問(算数オンライン塾から)

12月16日の問題(比と割合に関する問題)

1週間無料公開されています。


ついていけないのは?

最近の大手塾のスタイルというのはやはりシステム化、定型化されています。

カリキュラムとテキストが決まり、月例テストに日程が決まっているので、それまでの間に教える内容を教えてしまい、練習させるべき問題を練習させる、というプログラムになっています。

したがって講師陣も決められた内容を決められた時間で教える。

しかし、子どもたちの理解度には差が当然あるわけで、それを「塾が決めた時間」内に理解できる子がすべてというわけでは当然ありません。その分、それをどこかで復習したり、練習する必要があるわけですが、塾が決めている授業数なり練習の工数(問題数)が多ければ必然的に他のことをやる余裕はなくなります。

で、問題はこの流れに乗れなかったとき、なのです。乗れている分には別にどうこういう必要もない。そのまま乗って行けばいいわけです。ただ、乗れなかったら取り返せないのか?と言えばそんなことは当然ない。

しかし、同じやり方では難しいでしょう。

なぜならばシステム化されている以上、あまり余裕を持たせない。いっぱいいっぱいの工数で組み立てて、他のことはできないようにできているからです。

だからうまくいかなかったら、やり方を変えるのが一番良いのです。もちろん多少なりとも時間をかけて様子を見ることは大事だが、それでも1年で充分。1年間大きな成長が見いだせないとすれば、それはやはりそのやり方を変えないと、同じことが続くだけ。

新学年に進むにあたり、もう一度良く勉強のやり方を点検してみてください。

今日の一問(算数オンライン塾から)

12月15日の問題(平面図形)

1週間無料公開されています。