受験勉強をどこでするか、というのは案外大事な問題です。
自分の部屋に机があるのだから、そこでやればいい、と思われるかもしれません。しかし、実際には食堂のテーブルで勉強した方がうまくいく子は少なくありません。
特に受験勉強は、教科書やノートだけでは済まない。問題集があり、プリントがあり、解き直しの紙があり、場合によっては過去問も広げることになる。そうなると、子ども部屋の机では狭いことが多いのです。食堂のテーブルなら、必要なものを並べやすい。これは思っている以上に大きい。
もうひとつ、食堂で勉強する良さは、親の目が届くことです。ずっとつきっきりで教える必要はありませんが、近くに誰かがいる、というだけで、子どもは案外だらけにくい。分からないところがあればその場で聞けるし、手が止まっていればすぐ気づくこともできます。
自分の部屋に入ると、どうしてもほかのものに気が向きやすい。漫画があったり、ベッドがあったり、最近ならスマートフォンもあるでしょう。少し休むつもりが、そのまま長くなることは珍しくありません。その点、食堂は勉強だけの場所ではない分、余計なものが少ない。家族にテレビを消してもらうなど、少し協力してもらえれば、十分勉強できる場所になります。
また、食堂で勉強する形にすると、生活の流れの中で勉強時間を作りやすくなります。夕食の前にここまでやる、食後にもう少しやる、というように区切りがつけやすい。自室だと始めるまでに時間がかかる子でも、食堂なら比較的すっと入れることがあります。
受験勉強は、子どもひとりで完結するものではありません。最終的に解くのは本人ですが、そこに至るまでには家庭の支えが必要です。そう考えると、親の気配があるところで勉強する、というのは案外理にかなっているのです。
もし自分の部屋で思うように勉強が進まないようなら、場所を変えてみるのもひとつの方法でしょう。食堂のテーブルで勉強するだけで、意外に集中できる子はいるものです。
