投稿者「tanaka-admin」のアーカイブ

親はどんと構える

結局のところ、子どもたちはお父さん、お母さんの動向に非常に影響されます。

例えば模擬試験の成績が悪かった、ということになって親ががっかりしたりすると、「まずいなあ」とまず思う。

そこでやはり何とかしないと、と思う子もいるにはいるのですが、実はそれは少数派かもしれません。多数派と思える子どもたちは親といっしょに「がっかりしてしまう」ことが多いのです。

「やっぱりだめかな」

そこで何とか切り替えて、自分で何とかした経験は子どもたちにはまだない。したがって、親とおなじような対応をすることに慣れている、といってもいいかもしれません。

だから、動揺を顔に出してはいけない。あるいは何か手を打たないと、と思っても、それがあわてて手を打っているんだ、という風に子どもに悟られてはいけないのです。

あわてて手を打っている、ということになれば、子どもたちもあわてて手を打とうとします。

その行動は本当に理解しよう、とか、もっとていねいに考えようとかいう方向には進まず、単にあわてている、あるいはその場限りに対応に追われてしまう、みたいなことになるのです。

だから、あまり改善しない、というよりもむしろ後退してしてしまう。

やはり、こういうときは、どんと構えてしまうのが一番。

「大丈夫、君ならできる」

ぐらいの顔をしていると、「そうか、僕はできるんだ」という対応に変わってきます。

よくお母さんから、「私のいうことは聞かないので、先生から言ってください。」と言われましたが、実はそんなことはないのです。

お母さんの動向を子どもたちは注視しています。ただ、素直に言うことを聞く、というわけではない。

その反応の仕方はひねているように見えるかもしれませんが、非常にわかりやすい。逆にほめていやだという子はほとんどいないのです。

だから、親の方がその対応の仕方を心得ればいいわけで、まずはどんと構えるところから始めてください。

今日の一問(算数オンライン塾から)

12月6日の問題(文章題に関する問題)

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箝口令

これから入試が続くわけですから、当然、結果が出てきます。

しかし、その間も塾に行くわけだから、つい「受かった」と言いたいところではありますが、多くの塾では合否を口にしないことになっている。

またどこを受けるとも言わない。そして聞きたいかもしれないが、聞かない。

ここはしっかりしておいた方が良いかもしれません。本当のことを言えば、気にしなければ良いのだけれど、しかし、やっぱりそういう情報を耳にするようになると気になる。

あの子が受かって、自分が…、みたいな話になるのはなかなか大変です。

だから合否の結果は口にしない。

まあ、試験が終わるまでは我慢しましょう。その方がお互い、きっとやりやすいでしょうから。

今日の一問(算数オンライン塾から)

12月5日の問題(規則性)

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親がいない間に

働くお母さんが増える中、お母さんが(あるいはお父さんが)帰ってくるまでの間に、ちゃんと勉強しているか、というのは中学受験で課題のひとつになります。

早くから塾に通うと、塾に行くことが勉強、と思う子が少なくありません。塾に行っているときは勉強しているのだから、塾に行かないときは遊んでてもいいじゃないか。

塾で宿題が出たり、復習をしないといけない、と言われても特段チェックがなければ素通りすることになるから、勉強しなくても済んでしまうところがある。

塾も細かく全員のチェックをすると授業時間がなくなってしまうから、簡単に答え合わせをして(あるいはそれすらも素通りして)終わってしまうから、子どもたちはあまり気にしなくなる。

結果として、塾に行くときだけ勉強する子ができる訳です。

そこでお母さんは考える。塾に行かないときに勉強しないのなら、勉強するようにシステムを作れば良い。

それで個別指導を受けたり、家庭教師が来たりすることになる。あるいはプラス習い事というのもあるかもしれませんが、とにかく親がいない間に何とか勉強させたい。

当然のことながら、組み分けテストの成績がふるわないから、こういうことになるわけです。(成績が良ければ、まあ、そこまでと思うことはないでしょうが)

で、追いかければ当然相手は逃げる。モチベーションができていないから、勉強させられると、サボることばかりに目が行く。始末が悪いのは、叱られてふてくされて、おしまいになるケース。まあ、こういう子は本当は、まだ受験準備が整っていないのだから、中学受験はやめた方が良いかもしれません。

だから、中学受験を始める前にまず、本当は自分で勉強する習慣をしっかり作る必要があるのです。

その習慣がついておらず、また中学受験に対するモチベーションもないまま、塾に行ったところでなかなかうまくいかない。

本人がそれなりにやらなきゃ、と思ってくれればいいわけですが、そうならないケースも最近増えています。

これはやはり、通塾のタイミングが早くなったせいでしょう。

いわゆるロークラスにいる子どもたちの中には、「サボることに熱心な子」がいるものですが、そうなるとなかなか起ち上がらない。

そうなる前にまずしっかり手を打つことが大事です。

今日の一問(算数オンライン塾から)

12月2日の問題(比と割合に関する問題)

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