投稿者「tanaka-admin」のアーカイブ

この100日間で違いが出る

2月1日までおよそ100日という時期になってきました。

残り100日で何を仕上げていくのか、具体的なイメージはできているでしょうか?

毎週塾に行っていると、なんとなくその宿題や復習だけで時間がたってしまいがちです。明確に残りの時間で何を仕上げるのか、いくつか目標を持つべきでしょう。

私は3つのテーマをよく掲げます。
(1)得点力
これは多くの学校で言えることですが、難しい問題ができて合格するのではなく、みんなができる問題を落とさないから合格するのです。したがってミスをしない、自分ができる問題を確実に得点するためにはどうするか、という戦略が必要です。そのために、模擬試験や過去問演習、類題演習といったことを学習に取り込んでいくわけですが、具体的に何ができるようになればいいのかというイメージを子どもたちにしっかり持ってもらうことです。
①検算はどうするか?
②問題の条件の確認はどうするか?
③自分ができる問題をどう見分けるか?
当然試行錯誤がありますが、その結果として自分なりの方法を見つけていければこれは一つの武器になるでしょう。

(2)知識力
合否は1点で決まります。逆に言えば、なるべく頻出する知識については確実に得点できるようにすべきです。漢字、地名、年号、覚えることはたくさんあります。しかし、それについて何の優先順位もつけなければただ、大変になるだけ。最もよく出ることは何なのか、それを整理する必要があるでしょう。私は全体の知識の中で3割が出題の7割を占めるというお話をよくします。逆に言えば3割を覚えれば、70点とれるということなのです。それは各塾が整理してくれているはずですから、何をやるかを決めて1点集中すべきでしょう。

(3)読解力
何をいまさらと思われるかもしれません。しかし、すべての科目において、題意を汲み取るということが最も重要な課題であり、単に国語だけの問題ではないのです。最近は理科、社会でも多くの資料が含まれているので、それを読みこなすことが必要です。そしてここが大事なことですが、その資料から考えることで答えを出せる問題は案外多いものです。国語を中心に、しっかりと練習を積み重ねていくことが重要でしょう。ただ、これに関しては本当に正確に読み取れているのか、時々チェックしていくことが必要です。子どもは自分勝手に読みとってしまうことがあるので、注意してください。

以上の点について、具体的に何をやるのか、優先順位を決めて実行していくことでしょう。

そして「それ以外のもの」については机の上から片付けてしまうことも大事です。あれば、何かやらなければいけないという気持ちが出てくるでしょう。だから、100日でやるもの以外はすべて片付けてしまってください。

100日はわずかな時間のようでいて、子どもたちの力をもっとも引き出すチャンスを持つ時間です。ぜひ上手に時間を使ってほしいと思います。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月21日の問題(立体図形の問題)

1週間無料公開されています。


子どもの可能性が伸びる学校を選ぶ

中学受験は、次の6年間子どもの可能性を伸ばす環境を決めるためにやります。

だから学校選びはこの基準でないといけない。

偏差値が高ければよい、ということではないのです。

子どもが伸びないといけない。子どもの可能性がつぶれるような学校に入れてはいけないのです。

競争させられると、そこに目が行かなくなる。1ポイントでも高い学校に行かないといけないような気にさせられている。

しかし、本当はそうではないのです。

本人の個性が伸び伸びと育つ学校とはどんなところだろうか。

子どもが将来大好きと思えることを見つけられる場所はどういうところだろうか。

そういう発想をもとに学校を考えてあげてください。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月20日の問題(比と割合に関する問題)

1週間無料公開されています。


これは本当にやるべきか?

この時期、本当に忙しいスケジュールをこなしている子どもたちがいます。

塾もあり、個別もあり、家庭教師もある。あるいは、模擬試験があり、学校別の特別授業もあり、ということで、本当にあちらこちらに出かけている。

家で勉強する時間があまりない。例えば来週までにこれを覚えてね、といってもそんな時間、どこにあるんだ?という感じ。

で、何となく残りの時間が短いので、あれも、これもと追加したくなる部分はあるのです。あのとき、こうしておけばよかった、みたいな後悔はしたくないから。

しかし、それが逆に仇になることだって十分にあります。

だからいったい何のために、どういう具体的な効果を求めてこの授業は追加するのか、家庭教師を頼むのか、ということを明確にしておかないといけない。

例えば過去問をやるにあたって、わからない問題がある。しかし、解説を読んでもよくわからない。じゃあ、教えてもらおう。でも、塾の先生に聞くと長い列を待たないと行けない。じゃあ、先生に来てもらおう。

こういうニーズは間違いなくあるでしょう。でも、それを頼んだけれど、結局、子どもが十分に理解する時間がないままに次に行かないといけなくなっていたりすれば、これは優先順位が違う、ということになるのです。

何となく不安だから、もうちょっとやったら成績が上がるのでは、というような漠然とした話ではなく、つねに何のためにこれをやるのか、結果はどうなのか、ということを考えながら、追加してください。そして、大事なことは追加する以上、やめるものがあるべきだ、ということです。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月19日の問題(場合の数)

1週間無料公開されています。