子どもは自分で勉強できる

子どもたちが勉強に取り組む際、親が常にそばについて見守る必要はありません。

成長の過程で自立していくのが本来の姿であり、勉強も例外ではないのです。親御さんがつい過剰に介入し、子どもを監視し続けることは、かえって子どもの自主性を損なうことにもなりかねません。

勉強に向かう気持ちが本人の内側から湧き上がっていれば、子どもは自ずと自分のペースで学習を進められます。逆に、親の目が常にあることで「やらされている感覚」が強まれば、逃げ出したくなるのは自然な反応でしょう。

重要なのは、なぜ勉強が必要なのか、その意味や目的を子ども自身が理解し、納得できるように導くことです。

親としては、やるべきことを明確に整理して伝え、子どもが自分で取り組める環境を整えてあげることが大切です。そうした支えがあれば、子どもたちは自ら努力し、達成感を味わいながら成長していきます。勉強の場面においても、親はただ監督するのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、必要なときに手を差し伸べる存在でありたいものです。

このように、子どもの自主性を尊重しつつ、適切なサポートを提供することが、受験や日々の学びを豊かなものにする鍵となります。親も子も共に歩むその時間は、単なる結果だけでなく、成長の過程そのものを大切にする価値あるものになるでしょう。

式を見直しながら進む

子どもたちには、算数の問題を解くときに、「式を書く」を徹底してもらっています。

しかし、式をなぜ書くのか?と言えば、途中で見直すことができるようにする、ためです。

これがないと、最後に整数であるはずの答えが分数になったとき、最初から解き直さないといけない。

それは時間が完全に無駄になります。

ただ、式を書いていけば、そこで見直しができる。

1行戻るだけで、「ああ、ここだ」と直せれば良いわけで、さらに言えば見直しながら進むことで、ミスを減らすことができる。

なので、確実性を増すために、しっかり式を書いていきましょう。

浮力が苦手な子

過去問をやっていると、理科の浮力の問題でなかなか点が取れない、ということがあります。

浮力は、苦手にしている子が多い分野のひとつです。

だから、できなかった問題を見つけると、

「では、浮力の問題をもっとやろう」

ということになりがちです。

しかし、その前に少し確認した方が良いことがあります。

そもそも浮力とは何なのか。

どちらの方向に働く力なのか。

物体の重さと浮力は、どのような関係になっているのか。

ばねばかりにつるしたとき、その数字は何を表しているのか。

こういう基本的なことが、実はあいまいなまま問題を解いている子は少なくありません。

そうなると、問題ごとに解き方を覚えることになります。

この問題では引き算をする。

こちらの問題では体積を求める。

というように、解き方だけを覚えてしまう。

しかし、入試問題では条件が少し変わります。

ばねと組み合わされたり、水面から一部だけ出ていたり、別の物体とつながっていたりする。

そうなると、覚えた解き方だけでは対応できなくなります。

理科の計算問題は、問題数を増やせば必ずできるようになる、というものではありません。

むしろ、一度基本に戻って、

「今、どんな力が働いているのか」

を図にして考える方が近道になることがあります。

これは浮力に限りません。

ばね、てこ、滑車、電気、水溶液なども同じです。

入試問題が難しくなってきたときほど、難しい問題をたくさんやるのではなく、基本的な考え方をもう一度確認してみる。

秋の過去問演習では、そういう戻り方も大切です。

できなかった問題は、単に「練習不足」なのではなく、「基本のどこかがあいまい」というサインかもしれません。

そこを見つけて直すことができれば、同じ分野の問題が一気に解きやすくなることがあります。

浮力を基礎から整理したい方は、PDF教材と解説動画の「これでわかる力のつりあい」もご覧ください。