家でできることを増やす

秋になると、塾の授業が増えていくことが多くなります。通常の授業に加えて、学校別対策や過去問演習、模擬試験などが入り、気がつけば週のほとんどを塾で過ごしている、ということも珍しくありません。

もちろん、必要な授業は受ければ良いのですが、ここで一度考えておきたいのは、「本当に塾に行かないとできないことなのか」ということです。

例えば、過去問を解くこと、間違えた問題をやり直すこと、知識を覚えること、計算練習をすること。こうした勉強は、必ずしも塾でなければできないわけではありません。むしろ家庭で落ち着いて取り組んだ方が、自分のペースで進められる場合もあります。

通塾には授業時間だけではなく、往復の移動時間もかかります。準備をして出かけ、帰宅してから食事をして、また宿題をする。そう考えると、1回の授業に使っている時間は意外に長いものです。

秋以降は、やらなければならないことがどんどん増えていきます。だからこそ、時間を増やすのではなく、時間の使い方を考えなければいけません。

先生に質問したい、解説を聞きたい、学校別のポイントを教えてほしい。そういうことは授業を利用する。一方で、自分でできる演習や復習はできるだけ家庭で進める。

受験が近づくほど、塾にいる時間を増やせば安心する、ということもあります。しかし、大切なのはどこで勉強したかではなく、何ができるようになったかです。

家でできることを少しずつ増やしていく。そうすることで、自分の勉強を自分で組み立てる力もついてきます。秋以降は、そんな視点で学習時間を見直してみても良いでしょう。

5年生は国語もがんばろう

これから5年生は算数と理科が難しくなります。

特に理科は、算数で比と割合が終わったので、これから一気に理科計算に進んで行きます。

これは、まあ、学校によって出る出ないの差が大きいし、出ても難度にかなり違いが出ます。だから、本当のことを言えば志望校が決まってからある程度絞り込んでも良いかもしれないが、まあ、そういうことはなかなか難しいので、やはり算数と理科に時間が取られるのです。

しかし、ホントは国語をしっかりがんばりたい。

国語ができる子は入試では優位にたちます。これは算数と違ってそう崩れない。極めて安定的に点数が取れる。なので、国語ができる子は合格可能性が高くなります。

だから丁寧に読み解く時間をちゃんと作った方が良いでしょう。なかなか難しいとは思いますが、しかし、国語は一定のペースで勉強している確実に力がつく。

あと、男子はていねいに字を書きましょう。国語ができる子は間違いなく字がていねい。だから漢字も間違えないのです。

過去問が合格点に届かない

この時期、初めて過去問に取り組んでみると、思っていた以上に点が取れず、「これではまだまだだ」と感じることがあるでしょう。

しかし、今の段階で合格点に届いていないこと自体は、それほど心配する必要はありません。入試まではまだ時間がありますし、ここから学校の出題傾向に慣れ、必要な力を身につけていけばいいのです。

ただし、「まだ時間がある」と安心しすぎるのも問題です。

秋以降は模擬試験も増えますし、塾の授業や学校行事もあります。気がつけば、入試までの時間はどんどん少なくなっていきます。だからこそ、今の得点を出発点として、「あと何点取れるようにするのか」「そのために何を直すのか」を具体的に考えていく必要があります。

模擬試験の結果ももちろん気になるでしょう。しかし、第一志望の合格に一番直接つながるのは、やはりその学校の問題が解けるようになることです。

過去問で少しずつ点が取れるようになってくると、「この学校の問題なら戦える」という感覚も出てきます。それが受験勉強を続けるうえでの自信にもなります。

ですから、過去問はどんどん練習していきましょう。

一度解いたら終わり、ではありません。間違えた問題を直し、しばらく時間を置いてもう一度解く。必要であれば2回目、3回目と繰り返して構いません。

最初から合格点を取る必要はないのです。

大事なのは、過去問を重ねるたびに、少しずつ取れる問題を増やしていくことです。入試本番までに合格点へ届けばいいのですから、今の点数に落ち込むより、ここから確実に得点力を上げていきましょう。