正確に解く

受験では、難しい問題ができることも大切ですが、それ以上に「できる問題を正確に解く」ことが合否を左右します。実際、あとで見直せば気づけた計算ミスや条件の読み違えで失点してしまう子は少なくありません。しかし、本番では誰も教えてくれません。自分で気づき、自分で修正する力が必要になるのです。

そのため、普段の勉強から「速く終わらせること」よりも「正確に解くこと」を意識してください。答えを急ぐあまり途中の確認を省いてしまうと、そのやり方が習慣になり、本番でも同じミスを繰り返します。一問一問、条件を確認し、計算を丁寧に進めることが、結果的には得点力を高める近道です。

また、途中式をきちんと残しておくことも大切です。途中式があれば、見直しのときにどこで間違えたのかをすぐに見つけることができます。答えだけを書いてしまうと、考え直すには最初からやり直さなければならず、貴重な試験時間を失ってしまいます。

普段から「正確に解く」ことを評価するようにしてください。たくさん解いたことよりも、ミスなく解けたことを積み重ねる方が、本番では大きな力になります。正確さは一日で身につくものではありません。毎日の学習の中で少しずつ磨かれ、入試当日の大きな自信につながっていくのです。

今の勉強法で正確さが身についていないと感じるのであれば、一度やり方を見直してみることも大切です。自分に合った方法で、確実に得点できる力を育てていきましょう。

受験勉強は、効率化が一番

過去出題されたいろいろな学校の問題にすべて対応する、ということになると、その対策は膨大になります。

中学受験は、小学校の教科書の範囲が出題範囲ではありません。それでは差がつかないので、差がつくように「小学生ができる問題」という定義で問題を作っているわけですが、当然、競争ですから、あまりに簡単な問題ばかりを出すわけにもいかないので、それなりにいろいろな問題を作る。

しかし、それをすべて追い求めることは難しい。

だからこそ、入試傾向に合わせて勉強する内容を絞り込む必要があるのです。

過去問をやるのも、学校別模擬試験を受けるのも、すべてやることをなるべく絞り込み受験勉強を合理的にする工夫なのです。

ですから、そこはがんばった方が良い。

これも出るかもしれない、あれも出るかもしれない、ではきりがありませんから、子どもたちのためにしっかりやる内容を絞り込んでください。

のびる時

勉強を続けていると、ある時、「少しできるようになってきたな」と感じられることがあります。

それまで苦労していた問題が解けるようになったり、正解する回数が増えたりする。こういう時は、一気に力をのばすチャンスです。

ただし、調子が上がってきたからといって、あれもこれもと手を広げすぎてはいけません。算数ができるようになってきたのに、国語も理科も社会も同時に増やしてしまえば、せっかく生まれた勢いが止まってしまうことがあります。

のび始めた時は、まずその教科に時間をかけることです。

例えば算数なら、基本問題ができるようになったところで終わりにせず、いろいろな問題に取り組み、「このくらいの問題なら自分で考えられる」というところまで進めてしまう。少しできるようになった段階から、得意教科と呼べるところまで押し上げるのです。

その間、ほかの教科に十分な時間をかけられなくても、あまり気にする必要はありません。すべての教科をいつも同じように進めなければならないわけではないからです。

一つの教科がある程度の水準に達すると、以前ほど時間をかけなくても成績が安定するようになります。そうなれば、今度は別の教科に力を移すことができます。

子どもがのびる時は、いつも均等にやってくるわけではありません。できるようになってきた教科を見つけたら、その勢いを大切にする。のびる時に、しっかりのばしてしまいましょう。