長い問題文をどうするか

近年、難関校の理科や社会では、問題文や資料が長くなる傾向があります。文章だけでなく、表やグラフ、地図、実験結果などがいくつも示されるため、最初からすべてを理解しようとすると、かえって大事なところが見えにくくなります。

そこで、まず設問を見ることです。

何について答えるのか。理由を聞かれているのか、資料から分かることを答えるのか、変化を説明するのか。設問を確認しておけば、問題文のどこに注意して読めばよいかが分かります。

長い文章を最初から最後まで同じ調子で読む必要はありません。設問を見ながら、「この数字が必要そうだ」「この実験結果を使うのだろう」「この時代の変化を見ればよい」と、読むポイントをつかんでいきます。

これは、答えを先に考えるということではありません。何を探しながら読めばよいかを決める、ということです。探すものが分かっていれば、長い問題文でも必要な部分が目に入りやすくなります。

逆に、設問を見ないまま読み始めると、文章の内容は分かっても、何を答えればよいのかが曖昧になりがちです。その結果、もう一度最初から読み直すことになり、時間もかかります。

長い問題文に出会ったら、慌てて読み始めないこと。まず設問を見て、何を聞かれているのかを確かめる。そして、そのポイントを頭に置きながら本文や資料を読む。この手順を繰り返すことで、文章の長さに振り回されにくくなっていきます。

塾のペースからいったん離れ、できる問題から確実に取り組んで自信を取り戻す方法もあります。こちらもあわせてご覧ください。

睡眠不足

授業中、子どもの目が重そうだったり、ぼんやりしていたりすることがあります。話を聞いてみると、前の晩に遅くまで起きていた、ということが少なくありません。

勉強をしていたのなら仕方がない、と思われるかもしれませんが、実際にはスマートフォンを見ていたり、ゲームや動画に夢中になっていたりすることも多いものです。読書が止まらなかった、という場合もあります。何をしていたにせよ、睡眠時間が足りなければ、翌日の活動には影響が出ます。

特に夏は、暑さだけでも体力を消耗します。塾や学校への移動も負担になりますし、冷房の効いた室内と外との温度差で疲れることもあるでしょう。そこに睡眠不足が重なると、授業を聞いているつもりでも頭に入らず、問題を解いてもミスが増えてしまいます。

眠い状態で長い時間机に向かっても、勉強の成果はなかなか上がりません。それならば、やることを少し減らしてでも、早く寝た方が良いのです。夜遅くまで勉強を続けるより、十分に眠ってから翌朝取り組んだ方が、短い時間で終わることもあります。

また、睡眠時間だけではなく、毎日の生活リズムも大切です。寝る時刻が日によって大きく変わると、布団に入ってもなかなか眠れません。スマートフォンやゲームを終える時刻を決め、少しずつ眠る準備に入る習慣をつくっておく必要があります。

ただし、「早く寝なさい」と繰り返すだけでは、なかなか変わらないでしょう。なぜ遅くなっているのかを確認し、塾の宿題が多すぎるのであれば減らす、自由時間が夜に集中しているのであれば一日の過ごし方を見直す、といった具体的な対応が必要です。

睡眠不足のまま塾のペースについていこうとしても、思うように結果が出ず、本人の自信まで失われてしまうことがあります。そんなときは、いったん塾のペースから離れ、やることを絞って、確実にできる状態を取り戻す方法もあります。

まずはしっかり眠ること。勉強の量を増やす前に、元気に考えられる状態をつくることが先です。睡眠は休憩ではなく、毎日の学習を支える大切な準備のひとつなのです。

塾のペースから脱却して、まずは確実に自信を取り戻す方法についても、あわせてご覧ください。

正確に解く

受験では、難しい問題ができることも大切ですが、それ以上に「できる問題を正確に解く」ことが合否を左右します。実際、あとで見直せば気づけた計算ミスや条件の読み違えで失点してしまう子は少なくありません。しかし、本番では誰も教えてくれません。自分で気づき、自分で修正する力が必要になるのです。

そのため、普段の勉強から「速く終わらせること」よりも「正確に解くこと」を意識してください。答えを急ぐあまり途中の確認を省いてしまうと、そのやり方が習慣になり、本番でも同じミスを繰り返します。一問一問、条件を確認し、計算を丁寧に進めることが、結果的には得点力を高める近道です。

また、途中式をきちんと残しておくことも大切です。途中式があれば、見直しのときにどこで間違えたのかをすぐに見つけることができます。答えだけを書いてしまうと、考え直すには最初からやり直さなければならず、貴重な試験時間を失ってしまいます。

普段から「正確に解く」ことを評価するようにしてください。たくさん解いたことよりも、ミスなく解けたことを積み重ねる方が、本番では大きな力になります。正確さは一日で身につくものではありません。毎日の学習の中で少しずつ磨かれ、入試当日の大きな自信につながっていくのです。

今の勉強法で正確さが身についていないと感じるのであれば、一度やり方を見直してみることも大切です。自分に合った方法で、確実に得点できる力を育てていきましょう。