学校別特訓の資格審査

夏休みや、2学期から、各塾では学校別特訓が開かれます。

で、最近、この学校別特訓の資格審査が行われる塾が多くなりました。

以前は志あるもの、入室を拒まず、みたいなところが合ったのですが、今は厳然とこの成績以上でなければ、入れない、というような流れになっている。

実は、これには裏があるのです。

多くの塾では早めにカリキュラムが進むようになりました。しかし、塾はなるべく全員に同じことをさせるのが、運営には利がある。で、早くカリキュラムが終わると、それぞれが志望校に向けて動き出す。しかし、早くから学校別に切り替えるのは、塾にとっては利がない。

なので、過去お話ししてきた「空白の三ヶ月」を埋めるために、こういう戦略がとられているのです。学校別に入るためには、とにかく組み分けテストの成績をあげないといけない。

しかし、それで、結局、学校別の対策が遅くなる、という結果になりがちです。本来、もっと早くから始めれば間に合ったものが、この時間の使い方をされることで、非常に効率が悪くなる。

ここはぜひ注意しておきたいところ。ある程度合格の目安が立っているなら、そこそこにもう切り上げた方が良いし、ちょっと届かない?という場合も、切り替えていく方が最終的に良い結果につながっています。

塾の言う通りにやることが、塾にとってはプラスでも、本人にはプラスになっていないことはあるので、しっかり戦略を立てていきましょう。

中学受験、する、しない?

中学受験は、した方がいいのか、しない方がいいのか。

これは本来、家庭ごとに答えが違ってよい問題です。ところが、周りが塾に行き始めると、「うちもそろそろ」となりやすい。説明会に行けば行くほど不安になり、テストを受ければ順位が気になり、気がつけば中学受験をする前提で話が進んでいる、ということがあります。

でも、中学受験は義務ではありません。

子どもに合う学校を早めに選ぶ、という意味では大きなメリットがあります。中高一貫校で6年間を落ち着いて過ごせることもあるでしょう。附属校に入れば、大学受験とは違う時間の使い方ができる場合もあります。

一方で、受験勉強によって家族が疲れ切ってしまうこともあります。毎週のテスト、クラス分け、宿題、講習。子どものために始めたはずなのに、いつの間にか親子で追い込まれている。そうなると、何のための受験なのかが見えにくくなります。

大事なのは、「みんながやるから」ではなく、「この子にとって今必要か」を考えることです。

中学受験をするなら、家庭のペースを失わないこと。しないなら、基礎学力と学ぶ習慣をきちんと育てること。どちらを選んでも、子どもの成長は続いていきます。

受験をするか、しないか。

その答えを急ぐ前に、まずは子どもが無理なく学べているか、家庭が必要以上に振り回されていないかを見てください。そこが崩れてしまうなら、いったん立ち止まってよいのです。

出た数字は何か、メモする

算数の問題を解くとき、まず式を書かない子は、今もかなり多いように思います。

特に図形の問題などでは、図にどんどん数字を書き込み、横でちょろっと計算をして、「あ、出た出た、これが答えだ」というような解き方をしている子が少なくありません。

しかし、この解き方ではミスはなかなかなくなりません。記述式の学校であれば、そもそもこの段階でかなり不利になりますから、やはり式を書く練習は必要です。

この時期あたりから、しっかり式を書くことを意識していきましょう。

式を書くというのは、単に採点者に見せるためだけではありません。自分が今、何を求めているのかを確認するためでもあります。

そこでひとつ工夫したいのが、出てきた数字が何を表しているのかをメモすることです。

たとえば、速さの問題なら「太郎君の行きの速さ」。図形の問題なら「三角形AFGの面積」。割合の問題なら「全体の人数」や「残りの量」。そういうふうに、数字の横に短く書いておくのです。

このメモが、あとで非常に役に立ちます。

例えば計算していくと人数が、分数になってしまった、ということもあります。

そのとき、ただ数字だけが並んでいると、どこで何を求めたのかがわからなくなります。ところが、「これは何の数字か」というメモが残っていれば、式を追いながら考え方を確認しやすくなります。

できる子でも間違いはします。

ただ、できる子は試験時間内にその間違いに気づき、修正する力を持っています。そしてその修正力は、実はこういう小さな工夫から生まれているのです。

入試直前になってから、急に見直しの力をつけようとしても、なかなかうまくいきません。

出た数字は何か、メモする。

今からこの習慣を身につけておくことが、ミスを減らし、得点を守るための大事なノウハウになるでしょう。