自分で答えを出すことにこだわれ

算数を教えていると、こちらが何も言わなくても、子どもがずっと考え続けていることがあります。

式を書いては消し、図に数字を入れ直す。すぐには答えが出ないのですが、こういう時間が持てるようになった子は、やがてできるようになってきます。教え方が良かったというよりも、本人が自分で答えを出そうとしているからでしょう。

反対に、少し考えてわからないと、すぐに答えを確かめたくなることがあります。秋になると点数も気になりますから、早く正解したい気持ちはわかります。ただ、そこで答えを知ってしまうと、自分の考えを最後まで進める機会がなくなってしまいます。

時間がかかっても、自分でひとつ答えを出してみる。違っていたら、どこで考え違いをしたのかを確かめる。どうしても進まなければ解説を読み、今度は自分の手で式や図を作り直す。この繰り返しで良いのです。

六年生は、ここから過去問の点数に一喜一憂しやすくなります。しかし、今の点数が本番の点数になるわけではありません。自分で考えて、自分で答えを決める。その力がついてくれば、まだまだこれから伸びます。

だから、焦って答えを急がせないことです。自分で答えを出すことに、もう少しこだわっていきましょう。

ねばれ

たくさんの問題を解くようになると、やはり一問一問のねばりはなくなってくるところがある。

「あ、これムリ」とか「難しいからできない」みたいな言葉を耳にするようになったら、要注意です。つまり、それは問題が与えられすぎている、ということ。

ある程度の時間で終わると思っているのであれば、一問一問はもっと考えられる。

いろいろ試してみて、あるいは多少なりとも書き出してみて、などという方法で解けることもあるかもしれない。

で、そこからやはり解決の糸口を見出せるものなのです。

しかし、簡単にあきらめてしまうと、その力がつかない。つかないから、たくさんの問題を解いても、できる問題しかできない、というようなことになる。

つまり成長がなくなるのです。

与えすぎない代わりに、一問一問はもっとしつこく考える。

それでできるようになっていけば、実はそんなに数は必要ではないのです。