その場で見直す癖をつけよう

算数の問題を解いているとき、計算間違いは良く起きます。

式を書いていると、どこで間違えたか、よくわかる。

できる子もミスをします。

しかし、彼らは試験時間内に修正できる能力を持っているのです。

そのために、彼らは常に確認を怠りません。

問題の条件を確認し、計算も確認して、ミスを出さないように進む。

それでも多少のミスは出るものですが、その場で見直すだけで間違えたまま進むことを防ぐこともできるので、間違いにくくなるのです。

そんなことしたら時間がかかる、と思ってしまいがちですが、むしろ確認をすることでやり直しをしなくて済むことの効果の方が上回るものです。

その場で見直すくせをぜひつけてください。

本を読もう

小学生のうちは、できるだけ本を読む時間をつくってほしいと思います。

特に小学校中学年から高学年にかけては、語彙が増え、文章を読む力が大きく伸びる時期です。本を読んでいると、普段の会話では使わない言葉や表現にも自然に触れることができます。

また、長い文章を読み続けることにも慣れてきます。最初は少し難しく感じる本でも、読み進めるうちに登場人物の関係や話の流れがわかるようになる。そういう経験を重ねることで、文章を頭の中で整理する力も育っていきます。

もちろん、本をたくさん読めば、すぐに国語の成績が上がるというわけではありません。

国語の入試問題では、自分がどう感じたかではなく、文章のどこを根拠にして答えるかが問われます。物語を楽しむ読み方と、設問に答えるための読み方は、やはり少し違います。

ですから、国語の点数を上げるためには、読書とは別に、問題文の条件を確認したり、根拠となる部分を探したりする練習が必要です。

しかし、だからといって読書が受験に関係ないわけではありません。

算数でも、条件の多い問題を正確に読み取らなければなりません。理科や社会でも、実験の説明や資料、長いリード文を読んで必要な情報を整理する力が求められます。

文章を読むことに慣れている子は、問題文が長くても、それだけで嫌になりにくい。最後まで読み、必要な情報を拾おうとすることができます。これは入試問題に取り組むうえでも大きな力になります。

受験学年になると、どうしても塾の課題や問題演習が増え、読書の時間は減っていきます。だからこそ、まだ時間に余裕があるうちに、本を読む習慣をつくっておくことが大切です。

何を読ませるかを大人が細かく決める必要はありません。子どもが興味を持った本を、自分のペースで読めばよいのです。物語でも、科学の本でも、歴史の本でも構いません。

一冊の本をじっくり読む時間は、言葉を増やし、考える力を育て、長い文章と向き合う土台をつくります。

夏休みは、普段より少し時間があります。勉強の計画の中に、ぜひ本を読む時間も入れてみてください。

中学受験、向いてる、向いてない?

この時期になると、「うちの子は中学受験に向いているのでしょうか」という話がよく出てきます。

しかし、そこで判断されているのは、本当に中学受験そのものに向いているかどうかではありません。多くの場合、今通っている集団塾のやり方に合っているかどうか、という話にすぎないのです。

中学受験の勉強方法は、ひとつではありません。集団塾もあれば、個別指導、家庭教師、通信教育、オンライン教材もあります。市販の教材も豊富にありますし、最終的には志望校の過去問に取り組み、その学校の入試に必要な力をつけていくことになります。

つまり、目指す山は同じでも、登り方はいろいろあるのです。

集団塾は、多くの子どもを一度に指導する仕組みです。そのため、同じ教材、同じ授業、同じ宿題を与え、テストで競争させながらクラス分けをしていきます。これは塾を運営する上では合理的な方法ですが、すべての子どもに合うわけではありません。

授業の進度が速すぎる子もいれば、宿題が多すぎて復習ができない子もいます。競争によって力を伸ばす子がいる一方で、順位やクラスを気にしすぎて、自信を失ってしまう子もいるでしょう。

けれども、集団塾に合わないからといって、中学受験に向いていないわけではありません。自分のペースで勉強した方が力を伸ばせる子もいますし、必要な内容に絞って取り組むことで、志望校に合格する子もいます。実際、集団塾に通わずに難関校へ進学する子どももいます。

大切なのは、みんなと同じ道を進むことではありません。その子に必要な勉強は何か、どのような環境なら落ち着いて力を伸ばせるのかを、家庭が考えることです。

今の方法でうまくいかないと感じたら、「中学受験に向いていない」と決めつけるのではなく、別の登り方を探してみてください。

道を変えることは、受験をあきらめることではありません。子どもに合う道を選び直すことなのです。