近年の入試問題は、国語だけでなく、理科や社会でも問題文が長くなっています。実験や観察の説明、会話文、資料を読むための条件などが増え、読む量そのものが多くなりました。
そうなると、「もっと速く読まなければ間に合わない」と考えがちです。しかし、慌てて読んでも、ろくなことはありません。条件を一つ読み落としたり、問われていることを取り違えたりすれば、その後の計算や判断がすべて無駄になってしまいます。
大切なのは、文章を速く目で追うことではなく、必要な情報を正確につかむことです。何がわかっていて、何を求めるのか。どの資料を使い、どの条件に注意するのか。そこを確認しながら読んだ方が、結局は解答まで早く進めます。
もちろん、すべての問題を最後まで解き切れるとは限りません。しかし、入試は全問正解を競うものではなく、合格点を取る試験です。できる問題を見つけ、そこで確実に得点を重ねる方が、慌てて全体に手を出し、あちらこちらでミスをするよりも点数はまとまります。
時間が足りないと感じると、子どもは読むところから急ぎ始めます。しかし、急ぐべきなのは問題文ではありません。難しい問題に長くとどまらないことや、後回しにする問題を判断することで時間を作るべきです。
早く読もうとしない。しっかり読んで、できるところを正確に解く。その方が、結果として安定した得点につながります。速さだけを求めるのではなく、確実に点を取るための読み方を身につけてください。
