小学生のうちは、できるだけ本を読む時間をつくってほしいと思います。
特に小学校中学年から高学年にかけては、語彙が増え、文章を読む力が大きく伸びる時期です。本を読んでいると、普段の会話では使わない言葉や表現にも自然に触れることができます。
また、長い文章を読み続けることにも慣れてきます。最初は少し難しく感じる本でも、読み進めるうちに登場人物の関係や話の流れがわかるようになる。そういう経験を重ねることで、文章を頭の中で整理する力も育っていきます。
もちろん、本をたくさん読めば、すぐに国語の成績が上がるというわけではありません。
国語の入試問題では、自分がどう感じたかではなく、文章のどこを根拠にして答えるかが問われます。物語を楽しむ読み方と、設問に答えるための読み方は、やはり少し違います。
ですから、国語の点数を上げるためには、読書とは別に、問題文の条件を確認したり、根拠となる部分を探したりする練習が必要です。
しかし、だからといって読書が受験に関係ないわけではありません。
算数でも、条件の多い問題を正確に読み取らなければなりません。理科や社会でも、実験の説明や資料、長いリード文を読んで必要な情報を整理する力が求められます。
文章を読むことに慣れている子は、問題文が長くても、それだけで嫌になりにくい。最後まで読み、必要な情報を拾おうとすることができます。これは入試問題に取り組むうえでも大きな力になります。
受験学年になると、どうしても塾の課題や問題演習が増え、読書の時間は減っていきます。だからこそ、まだ時間に余裕があるうちに、本を読む習慣をつくっておくことが大切です。
何を読ませるかを大人が細かく決める必要はありません。子どもが興味を持った本を、自分のペースで読めばよいのです。物語でも、科学の本でも、歴史の本でも構いません。
一冊の本をじっくり読む時間は、言葉を増やし、考える力を育て、長い文章と向き合う土台をつくります。
夏休みは、普段より少し時間があります。勉強の計画の中に、ぜひ本を読む時間も入れてみてください。
