第一志望の子を採りたい

東京、神奈川の中学入試では、2月1日の1回だけで入試を終えられれば理想だ、と考える学校は少なくありません。

しかし、1回の入試だけで予定している人数を確保するのは、そう簡単ではありません。そこで複数回入試を行ったり、午後入試を設けたりして、受験の機会を増やすことになります。

学校にとって大事なのは、入試の回数そのものではなく、その学校を第一志望とする子をどれだけ迎えられるか、ということなのでしょう。

複数回入試では、第一志望の学校が残念な結果になり、その後の入試で合格した学校へ進学する子も少なくありません。もちろん合格はうれしい。しかし本人の中には、「本当は別の学校へ行きたかった」という気持ちが残ることもあります。

そうなると、入学当初から気持ちが十分に前を向かない場合もあるでしょう。うれしいような、しかし心から喜びきれないような、複雑なスタートになることもあります。

その点、自校を第一志望として受験し、合格して入学してきた子は、最初から学校生活を楽しみにしています。制服を着ることも、校門をくぐることも、待ち望んでいたことです。学校側としても、そういう子どもたちをできるだけ多く迎えたいと思うのは自然なことでしょう。

だから、2月1日の1回入試で定員が満たせる学校は理想的だ、と言われるのです。それは単に人気があるということではなく、「この学校に入りたい」と考える受験生が多いことを意味しています。

もちろん、すべての子が第一志望校に合格できるわけではありません。入試である以上、残念な結果になることもあります。

それでも各校は、いつか第一志望の受験生だけで定員を満たせる学校になりたいと考え、教育内容を磨き、学校の魅力を伝え続けています。入試日程の背景には、学校側のそんな思いもあるのです。

親のイライラをどうする?

夏休みになると、子どもが家にいる時間が増えます。その分、お父さん、お母さんがやらなければならないことも増えていきます。

例えば昼食です。学校がある日は給食がありますが、夏休みはそうはいきません。午前中に塾へ行くのか、午後から行くのかによって、食事の時間も変わります。お弁当を持たせるのか、家で食べさせるのか。その段取りを考えるだけでも、なかなか大変です。

もちろん、気になるのは生活のことだけではありません。

学校の宿題には、ドリルや読書感想文、自由研究があります。塾からも宿題が出ますし、講習の復習も必要でしょう。やらなければならないことはたくさんあるのに、当の本人はそれほど焦っているようには見えない。

そこで、お父さん、お母さんのイライラがだんだん大きくなっていきます。

こちらは食事の準備をし、予定を考え、勉強の進み具合まで気にしている。それなのに、子どもはのんびりしている。注意をしても返事だけで動かない。場合によっては、いっぱしの口答えまで返ってくる。

「いったい誰のためにやっているの?」

そんな気持ちになるのも、無理はありません。

しかし、どこかで「これは子どものすることだ」という線を引いておくことも大切です。

まだ十二歳前後の子どもが、自分の予定を完璧に管理し、親の苦労まで察して、先回りして動く。そんなことは、なかなかできません。口だけは達者になっていても、中身はまだ子どもです。

だから、言うべきことは言ってよいのです。ただし、親のイライラを解消するために怒ってはいけません。

感情のままに強く言えば、その場では少しすっきりするかもしれません。しかし、子どもは何を直せばよいのか分からず、ただ怒られたという気持ちだけが残ります。そうなると、勉強が進むどころか、家の中のバトルが増えるだけです。

腹が立ったときは、まず一呼吸置くことです。

そして、「何に困っているのか」「子どもに何をしてもらいたいのか」を整理する。必要であれば、お父さん、お母さんで話をしてから、次の手を考えてください。

全部を一度に直そうとしなくてもよいのです。今日は宿題の時間だけ決める。昼食後に一つだけ終わらせる。まずは、具体的に動けることに絞って伝える方が、子どもにも分かりやすいでしょう。

夏休みは、子どもにとっても長いですが、親にとっても長いものです。

親が先に疲れ切ってしまわないように、子どもの課題と親の感情を少し分けて考える。それが、イライラを大きくしないための大事なポイントです。

自由に進めるシステム

以前、フリーダムに参加した女の子が、こんなことを言っていました。

「自分で進めるからイイ。」

これは、なかなか大事な言葉だと思うのです。

勉強は、やはり自分でやるようにならなければ、なかなか力がつきません。言われたからやる、宿題だから仕方なくやる、という状態では、どうしても「早く終わらせたい」という気持ちが先に立ちます。

一方、自分で勉強するようになると、わかるまで考えたり、必要なところをやり直したりするようになります。自分で努力を積み重ねることができるようになれば、学力も少しずつ伸びていくでしょう。

また、勉強が進んでくると、子ども自身が「ここはわかった」「ここはまだわからない」と判断できるようになってきます。

もう十分に理解しているところを、同じペースで何度も繰り返さなければならないと、だんだんつまらなくなってしまいます。逆に、よくわからないまま先へ進めば、あとで困ることになる。

ですから、その子の理解に合わせて進められることは大切です。わかれば次へ進む。わからなければ、もう一度授業を見たり、問題を解き直したりする。そうやって、自分で進み方を決められるようになると、勉強に対する姿勢も変わってきます。

実際に子どもたちの様子を見ていると、こちらが教えている時間よりも、自分で問題を考えている時間の方が長いことがあります。

「ヒントを出そうか?」と声をかけても、

「もうちょっと待ってください。」

と断られることもあります。

しかし、この「もうちょっと」の時間が、とても大事なのです。

ああでもない、こうでもないと自分で試しているうちに、問題の条件が整理され、考え方が少しずつ見えてきます。たとえ最後まで自力で解けなかったとしても、その時間は決して無駄ではありません。

先に十分考えているからこそ、そのあとに解説を聞いたときも、「なるほど、そう考えるのか」と納得できます。そして、次に似た問題が出てきたときには、自分で考えるための手がかりが残っているのです。

勉強は、まず自分でやってみることから始まります。周囲がすぐに手を出すのではなく、子どもが自分で進もうとする力を、できるだけ引き出してあげてください。

WEB学習システム 無料体験登録はこちらから