以前、フリーダムに参加した女の子が、こんなことを言っていました。
「自分で進めるからイイ。」
これは、なかなか大事な言葉だと思うのです。
勉強は、やはり自分でやるようにならなければ、なかなか力がつきません。言われたからやる、宿題だから仕方なくやる、という状態では、どうしても「早く終わらせたい」という気持ちが先に立ちます。
一方、自分で勉強するようになると、わかるまで考えたり、必要なところをやり直したりするようになります。自分で努力を積み重ねることができるようになれば、学力も少しずつ伸びていくでしょう。
また、勉強が進んでくると、子ども自身が「ここはわかった」「ここはまだわからない」と判断できるようになってきます。
もう十分に理解しているところを、同じペースで何度も繰り返さなければならないと、だんだんつまらなくなってしまいます。逆に、よくわからないまま先へ進めば、あとで困ることになる。
ですから、その子の理解に合わせて進められることは大切です。わかれば次へ進む。わからなければ、もう一度授業を見たり、問題を解き直したりする。そうやって、自分で進み方を決められるようになると、勉強に対する姿勢も変わってきます。
実際に子どもたちの様子を見ていると、こちらが教えている時間よりも、自分で問題を考えている時間の方が長いことがあります。
「ヒントを出そうか?」と声をかけても、
「もうちょっと待ってください。」
と断られることもあります。
しかし、この「もうちょっと」の時間が、とても大事なのです。
ああでもない、こうでもないと自分で試しているうちに、問題の条件が整理され、考え方が少しずつ見えてきます。たとえ最後まで自力で解けなかったとしても、その時間は決して無駄ではありません。
先に十分考えているからこそ、そのあとに解説を聞いたときも、「なるほど、そう考えるのか」と納得できます。そして、次に似た問題が出てきたときには、自分で考えるための手がかりが残っているのです。
勉強は、まず自分でやってみることから始まります。周囲がすぐに手を出すのではなく、子どもが自分で進もうとする力を、できるだけ引き出してあげてください。
