間違えない子になるには

できる子たちもミスをします。

ミスをしない子はいない。ただ、できる子たちは、試験時間内にそれを修正する力がある。

問題を解いたが、なんとなく腑に落ちない。これはそれだけ失敗してきた、ということでもあるのですが、こういうパターンでは失敗するんだよ、みたいなことが何となく感じられる。

合っているか不安になる、と言ってもいいかもしれません。

で、見直す。あるいは問題文を確認すると?

危ない、危ない、次郎の分速だった、みたいなことがわかって修正する。

それが試験時間内にできるか、それがこれからの課題です。

ミスは大いにするべきなのです。そして、それをなぜやったのか、どうやったら防げるのか、を親子で真剣に考える。

叱ったり、怒ったりしない。その代わり対策を考える。そして模擬試験で実行する。

その積み重ねがやがて「間違えない子」に育つのです。

自分で勉強する時間を残す

2学期になると、学校別の授業や模擬試験が増えてきます。週の予定表は塾で埋まり、家にいる時間が短くなる。それだけ勉強しているのだから安心だと思いたくなりますが、予定が多いことと、必要な勉強ができていることは同じではありません。

授業では、先生が問題のポイントを整理し、解き方を説明してくれます。短い時間で多くのことを学べる一方で、子どもが自分で問題を読み、どこから手をつけるかを考える時間は少なくなります。わかったつもりでも、ひとりで解こうとすると進まない、ということが秋にはよくあります。

だからといって、塾をすぐ減らせばよいという話ではありません。週の中に、教わらずに取り組む時間が残っているかを確かめます。過去問を解く。間違えた理由を考える。解説を読んで、もう一度式を作る。必要な知識を自分で調べる。こうした時間が一度もないなら、授業を一つ増やすより、空白を作るほうが役に立つこともあります。

自分で勉強する時間は、長くなくてもかまいません。今日は算数の直しを二問、明日は理科の覚え直しを一つ、と具体的に決めます。終わらなかったときも、すぐ別の授業を足すのではなく、課題の量が多すぎなかったか、わからないところで止まっていなかったかを考えます。

秋は、やることを増やそうと思えばいくらでも増やせます。その中で、子どもが自分で始め、自分で確かめる時間をどこに置くか。一緒に考えていきましょう。

文化祭で考える学校選び

文化祭へ行くと、子どもは鉄道研究会や科学部の発表へまっすぐ向かい、保護者は校内の様子をできるだけ確認しようとします。同じ学校を訪ねても、親子で気になるところはずいぶん違うものです。

文化祭は特別な一日ですから、その日の印象だけで学校を決めることはできません。展示が整っているか、にぎやかか、といった見た目だけで比べても、普段の学校生活まではわからないでしょう。ただ、生徒が何を任され、先生がどのくらいの距離で関わっているかは、学校ごとの違いが出やすいところです。

校内を回りながら考えたいのは、「この学校に入ったら、わが子はどこで何をしているだろう」ということです。人前で説明する生徒もいれば、裏で準備を続ける生徒もいます。静かに作品を作る場所もあります。今のわが子に近い生徒が、どんな表情で参加しているかを確認すると、入学後の姿を少し想像しやすくなります。

子どもが一つの展示に夢中になったのなら、それも学校選びの材料です。保護者の印象と一致しなくても構いません。帰宅してから、「何がおもしろかったか」「ここで六年間過ごす姿を考えられたか」を親子で別々に話してみるとよいでしょう。学校の評判ではなく、自分たちがその日に感じたことを残せます。

文化祭ですべてがわかるわけではありません。それでも、パンフレットの言葉だけでは見えにくい、生徒の居場所や人との関わり方を考えるきっかけにはなります。志望校を決めるためというより、その学校で過ごす六年間を一緒に考える日、と捉えるくらいがよいのではないでしょうか。