わかるとうれしい

子どもが勉強していて、一番表情が変わるのは、やはり「わかった」と思えた瞬間です。

それまで首をかしげていた問題でも、あるところでふっと道筋が見える。式の意味がつながる。文章の中で何を聞かれているのかが見えてくる。そうなると、子どもの顔は明らかに変わります。

勉強は、本来そういうものだと思うのです。

ただ覚える、ただ解く、ただ終わらせる、ということだけになってしまうと、子どもにとって勉強は苦しいものになります。しかし、自分で考えて、「ああ、そうか」と気がつくことができれば、それはうれしい体験になります。

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なぜ字が汚い?

6年生のこの時期になると、女の子はだいぶ字が整ってくることが多いものです。もちろん個人差はありますが、だんだん大人の字に近づいてきて、答案を見ても読みやすい。

ところが男子は、まだまだそうはいかないことが少なくありません。

相変わらず字が流れている。数字が雑になる。解答欄からはみ出す。式も途中からどこに何を書いているのかわからなくなる。そういう答案を見て、「どうしてこんなに字が汚いのだろう」と思われるお父さん、お母さんも多いでしょう。

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まず3日がんばってみよう

子どもたちと話していると、「決めたことがなかなか続かない」という相談をよく受けます。

毎日計算をやる。漢字を覚える。間違えた問題をやり直す。そう決めたはずなのに、二日三日たつと、いつの間にか元に戻ってしまう。

すると、親の方はつい「また続かなかった」「自分でやると言ったでしょう」と言いたくなるものです。しかし、ここで最初から一週間、一か月と考えるから、かえって苦しくなるところがあります。

まずは、三日でいいのです。

三日だけ、決めたことをやってみる。計算を毎日五問でもいい。漢字を十個でもいい。間違えた問題を一問だけ解き直すのでもいい。大事なのは、立派な計画を立てることではなく、「決めたことを三日続けた」という経験を作ることです。

三日続くと、子どもの中に少し変化が出ます。

「あ、できた」という感覚が残る。これは意外に大きいのです。逆に、最初から大きな目標を立てすぎて、すぐに崩れてしまうと、「やっぱり自分は続かない」という気持ちだけが残ってしまう。これでは次に進みにくい。

だから、最初の目標は小さくてかまいません。

ただし、三日間はきちんとやる。やる時間を決める。やる内容をはっきりさせる。そして、終わったら印をつける。カレンダーに丸をつけてもいいし、ノートの端にチェックを入れてもいいでしょう。目に見える形にしておくと、子どもにも「続いている」という実感が生まれます。

三日できたら、次の三日を考えればいいのです。

一週間続けよう、一か月続けようと最初から気負う必要はありません。三日続けて、少し休んでも、また三日やればいい。そうやって短い単位で積み重ねていくうちに、だんだん勉強のリズムができていきます。

受験勉強は、特別な日に一気にがんばるものではありません。小さなことを、できるだけ途切れさせずに積み重ねていくものです。

ただ、その第一歩は決して大きくなくていい。

まず三日、がんばってみる。

それができたら、子どもをしっかり認めてあげてください。「三日続いたね」「ちゃんとやれたね」と声をかける。その一言が、次の三日につながります。

続ける力は、最初からあるものではありません。小さく始めて、できた経験を積み重ねることで育っていきます。だから、決めたことが続かないと感じたら、まず目標を三日に区切ってみることです。

三日続けば、次の三日が見えてきます。