ミスを前提に考える

テストを復習していると、「ここで読み違えた」「ここで計算を間違えた」ということがいくつも出てくるでしょう。

もちろん、ミスをしないに越したことはありません。しかし、ミスは誰でもします。成績の良い子でも間違えます。

違うのは、そのミスに途中で気がつけるかどうかです。

成績の良い子は、どこかで「これで合っているかな」と確かめています。自分も間違えるかもしれない、という前提があるからです。

ところがミスの多い子は、「わかった、こうだ」とそのまま最後まで進んでしまうことが多い。問題文を読み違えていても、計算を間違えていても、立ち止まるところがありません。

ですから、ミスをゼロにしようとするよりも、どこでミスに気づくかを決めておくことが大事です。

問題文の条件をいつ確認するのか。筆算をどこで確かめるのか。答えが出たあとに何を確認するのか。

そういう手順を、模擬試験や過去問を解きながら身につけていく。

ミスはするものです。しかし、そのまま答案に残さなければいい。自分で気づいて修正できるようになれば、余計な失点は確実に減り、得点も安定してきます。

模試を総括する

模擬試験が終わると、どうしても偏差値や順位が気になります。しかし、模擬試験を総括するときに大事なのは、今回の数字だけを見て一喜一憂することではありません。

できれば直近3回分の答案を並べて、同じような間違いをしていないかを確認してください。例えば、正答率の高い問題を毎回落としている、問題文の条件を読み落としている、計算ミスが続いている、国語の記述を空欄にしている。そういう共通点が見つかれば、次に直すべきことがはっきりしてきます。

もちろん、間違えた問題を全部分析する必要はありません。むしろ全部やろうとすると、やることばかりが増えてしまいます。3回の模擬試験を通して繰り返している失敗をひとつかふたつ見つければ十分です。

例えば算数で、毎回図をかかずに考えて途中で手が止まっているのであれば、次の模擬試験まで「まず図をかく」を徹底する。計算ミスが多いのであれば、途中式を残して最後に確認する習慣をつける。課題が具体的になれば、普段の勉強も変わってきます。

模擬試験の総括とは、成績を評価することではありません。「次の模擬試験までに何を直すか」を決めることです。そして次の模擬試験で、その失敗が減ったかを確かめる。その繰り返しが、少しずつ得点力を上げていくことにつながります。

自分で答えを出すことにこだわれ

算数を教えていると、こちらが何も言わなくても、子どもがずっと考え続けていることがあります。

式を書いては消し、図に数字を入れ直す。すぐには答えが出ないのですが、こういう時間が持てるようになった子は、やがてできるようになってきます。教え方が良かったというよりも、本人が自分で答えを出そうとしているからでしょう。

反対に、少し考えてわからないと、すぐに答えを確かめたくなることがあります。秋になると点数も気になりますから、早く正解したい気持ちはわかります。ただ、そこで答えを知ってしまうと、自分の考えを最後まで進める機会がなくなってしまいます。

時間がかかっても、自分でひとつ答えを出してみる。違っていたら、どこで考え違いをしたのかを確かめる。どうしても進まなければ解説を読み、今度は自分の手で式や図を作り直す。この繰り返しで良いのです。

六年生は、ここから過去問の点数に一喜一憂しやすくなります。しかし、今の点数が本番の点数になるわけではありません。自分で考えて、自分で答えを決める。その力がついてくれば、まだまだこれから伸びます。

だから、焦って答えを急がせないことです。自分で答えを出すことに、もう少しこだわっていきましょう。