複数の答えを考える

国語の記述問題を解いていると、「答えはこれだ」とひとつ思いついたところで、すぐに書き始めてしまう子がいます。

もちろん、それで十分な問題もあります。しかし、記述問題では、答えに入れるべき要素がひとつとは限りません。むしろ、いくつかの内容を組み合わせて答えを作る問題は少なくありません。

例えば「なぜですか」と聞かれたとき、理由がひとつだけとは限らないでしょう。登場人物の気持ちと、その背景にある出来事の両方を書かなければいけないこともあるし、前と後の変化を合わせて説明しなければいけないこともあります。

ですから、最初に答えが思いついても、そこで終わりにしないことです。

「ほかにも書くことはないかな」

と、もう一度本文を見直してみる。

解答欄が比較的大きく取られている場合も、ひとつのヒントになります。もちろん、解答欄が長いからといって必ず複数の要素が必要とは限りませんが、それだけ説明する内容があるのではないか、と考えてみることは大切です。

ただし、思いついたことを全部詰め込めば良いわけでもありません。必要な要素をいくつか見つけ、それを整理して書くことが重要です。

そのとき、ひとつの文を長くしすぎないこともポイントです。あれもこれもと一文につなげてしまうと、何を言いたいのかわかりにくくなります。必要であれば二つの文に分けても構いません。大事なのは、答えるべき内容がきちんと入っていて、それが読み手に伝わることです。

記述問題では、最初に浮かんだ答えだけで決めない。

「もうひとつないか」と考える習慣をつけてください。そのひと手間で、記述答案の中身はずいぶん変わってきます。

塾の課題が目的に合致していない場合

最近の子どもたちがやっている、塾からの課題はちょっと負荷がかかりすぎているかなあ、という感じがします。

さらに中身を聞いていると、まあ全員に同じものが出されていることが多くて、まあ、本人の成績や志望校に合っていると言えないところもある。

だから相変わらずできるところはできて、できないところはできない、ということが良く起こります。

しかし、それでは本人が勉強した割には、結果が伴わないので、あまり効率が良くなり。

ただ、ただやらされているだけで、本人の努力がプラスにならないのであれば、やはりしっかり中身を吟味していく必要があります。

後半に入り、はっきり言えば、無駄に時間を使っている場合ではない。

本当に合格するのに直結する勉強は何なのか、いっしょに考えてあげないと、ただただ、時間が過ぎ去ってしまいます。

すべての学校に学校別特訓があるわけではないから

秋になると、各塾で学校別対策講座や学校別模擬試験が始まります。有名校になると専用のクラスが設けられ、過去問の傾向に合わせた授業やテストが行われるようになります。

ただ、当然のことながら、すべての学校について学校別対策クラスが用意されているわけではありません。塾としても、ある程度の受験者数が見込める学校でなければ、専用のクラスを作ることは難しいでしょう。

ですから、「志望校の学校別対策が塾にない」ということは十分に起こります。しかし、それで志望校対策ができないということではありません。

そもそも学校別対策というのは、本来、それぞれの受験生が自分の志望校に合わせて考えていくものです。

過去問を解いて、どのような問題が出るのかを調べる。算数なら図形が多いのか、速さが多いのか。国語なら記述が多いのか。理科や社会ではどのような資料問題が出るのか。そして、合格点を取るために、これから何をできるようにすればよいのかを考えていく。

これが学校別対策の基本です。

また、有名校の学校別講座では選抜制になっている場合もあります。選抜試験に合格しなければ、その講座を受講できないこともあるでしょう。

そこで資格が取れないと、「塾からこの学校はあきらめなさいと言われたようなものだ」と感じてしまうことがあります。しかし、必ずしもそういう話ではありません。

塾にはクラスの定員がありますから、どこかで線を引かなければいけない。その時点での成績を基準に選抜するしかないのです。

しかし、秋の時点での成績と、来年2月の入試本番での力が同じであるはずはありません。これから過去問を研究し、必要な力を絞って勉強することで、状況が変わる子は当然います。

だから、塾の学校別クラスに入れなかったからといって、そこで子どもの可能性まで狭める必要はありません。

むしろ大切なのは、ここから「我が家ではどうやってこの学校の対策をするか」を考えることです。

過去問を中心にする。苦手な出題分野を重点的に補強する。時間配分を研究する。必要なら個別指導や家庭教師を部分的に利用する。方法はいろいろあります。

すべての学校に学校別対策クラスが存在するわけではない以上、最後はそれぞれの家庭が志望校に合わせた勉強を組み立てていかなければなりません。

塾に用意されたコースに我が子を合わせるのではなく、**我が子の受験校に合わせて勉強を組み立てる。**

秋からは、そんな視点で学校別対策を考えていってください。