ミスが出るタイミングはいろいろあるのですが、これまで見てきて一番はやはり「できた」とか「わかった」とか思う瞬間です。
これでできるぞ、というような気持ちがあると、どんどん進もうとする。そこで問題を読み違える、あるいは出すものを間違える。
出したのは太郎君の速さだったが、求められているのは次郎君の速さだった、みたいなことがよくあるわけです。
ですから、「わかった」と思ったら、慎重に歩みを進めることが望ましい。
本人うれしいですが、そこで足をすくわれると本当にもったいないですから。
中学受験辞典
理科の単元、家庭での学習、受験準備など、これまでの記事をテーマ別に整理しています。
ミスが出るタイミングはいろいろあるのですが、これまで見てきて一番はやはり「できた」とか「わかった」とか思う瞬間です。
これでできるぞ、というような気持ちがあると、どんどん進もうとする。そこで問題を読み違える、あるいは出すものを間違える。
出したのは太郎君の速さだったが、求められているのは次郎君の速さだった、みたいなことがよくあるわけです。
ですから、「わかった」と思ったら、慎重に歩みを進めることが望ましい。
本人うれしいですが、そこで足をすくわれると本当にもったいないですから。
成績を見て、「これは合格しないかなあ」と考えるのは、ある意味では簡単なことです。良くない結果が出れば、この先も難しいように思えてくる。そう思い始めると、親も子どももそのムードに浸りやすくなります。人は、それだけ悲観的になりやすいのです。
しかし、受験はそこで終わったわけではありません。「もう無理かもしれない」と思い続けても、今の状態は変わらない。必要なのは、根拠もなく大丈夫だと言うことではなく、ここからひっくり返すという意志を持つことです。
保護者も、成績を見れば心配になるでしょう。ただ、心配をそのまま子どもに向けても、話は先へ進みません。考えるべきなのは、悲観する理由を並べることではなく、具体的に何を変えるかです。親子で話すなら、「これから何を変える?」というところから始めればよいと思います。
「もっとがんばろう」だけでは足りません。何をがんばるのかを決めないまま力を入れようとしても、それもまたムードで終わります。あれもこれもと広げず、いま変えることを一つはっきりさせる。そして決めたことを実行し、その結果から次の課題を見つけるのです。
これを最後まで続けることです。成績を見て落ち込むことはあるでしょう。それでも、そこで長く立ち止まらない。何を変えるかを決め、実際にやる。悲観的なムードをひっくり返すのは、その意志です。
算数が150点満点で、問題は30問。1問は5点です。そこで70点だったら、半分にも届いていない、と感じるでしょう。点数だけを眺めていると、ずいぶん悪かったように思えてしまいます。
しかし、あと6問正解すれば3桁です。点数では大きな差に見えても、問題数にすれば6問。その中にミスで落とした問題があれば、直しているうちに3桁へ入ることもあります。見た目ほど、力が大きく離れているわけではないのです。
模擬試験は、1種類の試験ですべての学校の判定を出そうとします。そのためには、受験した子どもたちの差を出さなければいけない。問題をたくさん出せば、1問、2問の違いが点数や順位にはっきり表れます。これが僅差の勝負の姿です。
だから、70点を見て、もう間に合わないと決めつける必要はありません。保護者ががっかりして、子どもを急がせれば、手をつける問題ばかりが増えてしまうかもしれない。しかし、正解しなければ点数にはなりません。慌てさせないことです。
間違えた問題は直す。ただし、何問やったかだけを追わない。ここからは、手をつけた問題をどれだけ正解できたかの方が大事です。正解率が高い子ほど合格します。点数が低く見えたときも、何問の差なのかを確かめると、受け止め方は変わります。
70点は70点です。しかし、そんなに悪いわけではない。あと6問をどう正解するか。考えるのは、そこです。