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受験期間の話

どんどん受験期間が長くなる今日。

小学校二年生や一年生から塾通いが始まるのは、なかなか大変ですが、そんな中、1年で志望校に入った、とか2年で入ったとかいう話が出てくることはあると思うのです。

しかしそうすると
「頭の良い子なのよ」とか、「志望校が低いからでしょ?」みたいな話が聞こえてくる。

まあ、長い受験を強いられている分、そんなにうまくいってたまるものか、という気持ちがあるとは思うのですが、これも塾側に利用されている心理の一つでしょう。

つまり、塾は「そんなに甘い物ではない」ということで、受験期間を長くしている。

ホントは少子化で生徒が集まらない。だから、ひとりの生徒に長く通ってもらわないと経営が成り立たないのです。

その結果として「作られた大変さ」が生まれてくる。しかし、これは「作られた」ものだから、ホントのことを言えば、そんなことをしなくても合格する子はいくらでも出てくるはずです。

が、流れとしては、多くの子が塾に通うのでそういうことにはなっていない。まあ、うまくしてやられているとも言えるのです。

実際に中学受験に出題される問題を習っているのは小学校5・6年の2年間だけなのですが・・・。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月25日の問題(比と割合)

1週間無料公開されています。


当たるも八卦、当たらぬも

摸擬試験の合格可能性と、過去問の出来が一致しない、という子は少なくありません。

で、受験校の選択をするにあたって、どう考えるべきか、ということなのですが、一般に摸擬試験はすべての学校を1種類の試験で判定することになっています。

したがって、あくまで統計的に判断することになっているので、そのために大量の問題を出して、正規分布に近づくようにしています。

が、この出題傾向がまったく、志望校と合わないという場合があるわけです。

だから、まったく違うという場合は、摸擬試験の合格可能性が当たらない、ということは多々あり得る。過去問はできて、摸擬試験の合格可能性が悪い、という場合は一般的には、摸擬試験の合格可能性よりも過去問の出来を信じた方が良いでしょう。

では逆に、摸擬試験の合格可能性が高いが、過去問ができない、という場合は?

これも過去問が出来るようにすれば良いのです。これで、志望校を変更する必要はない。むしろがんばって過去問をできるようにしていけば、ちゃんと合格します。

両方とも悪い、という場合は、まあ、まずは過去問をできるようにしましょう。

それで解決しなければ、安全校の選択を慎重に考えれば良いのではないでしょうか。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月24日の問題(速さに関する問題)

1週間無料公開されています。


競争率3倍の中身

受験層が絞られてきて、次のような構成比になると、およそ2倍の倍率に収束します。

合格可能性が80%以上の生徒が40%

合格可能性が50%程度の生徒が50%

合格可能性が20%程度の生徒が10%

例えば定員300人の学校があったとして、120人は合格可能性が80%以上とすると、合格可能性で割ると受験生としては150人ぐらいいることになります。

同様に合格可能性50%の生徒が150人いて、受験生はおよそ300人。

合格可能性20%の生徒が30人いて、受験生が150人。合計600人だから、ここでおよそ倍率が2倍になのです。

ということは、競争率3倍は状況が変わる。

合格可能性80%以上の生徒が20% 50%程度の生徒が50%、20%程度の生徒が30%とすると

300×0.2÷0.8+300×0.5÷0.5+300×0.3÷0.2=75+300+450=845人となって競争率が2.8倍ぐらいになる。

受験の実感としてはこのくらいの学校が多いのではないか、と思います。だから僅差になる。

合格ライン前後という競争が一番大変になるわけです。

で、ここを突破するためには、やはり正確さ、ていねいさが物を言う。

入試結果を見せてもらうと、1点違いで10人ぐらいは平気で違ってくるのです。なので、これからはとにかく正解率を上げる必要がある。

つまらないミスをいかになくすか。特に算数では1問の配点が多いので、計算問題だけで3~4点すぐに違ってきます。

ていねいに、ていねいに解いていきましょう。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月23日の問題(規則性)

1週間無料公開されています。