日別アーカイブ: 2026年8月27日

学校別対策は2月1日校ばかりではない

2学期になると、多くの塾で学校別対策の授業が始まります。志望校ごとの出題傾向に合わせて問題を解き、過去問や類題に取り組む時期ですから、6年生にとっては非常に大事な学習になってきます。

ただ、塾の学校別対策のパンフレットを見てみると、どうしても2月1日に入試を行う学校が中心になっていることが多いようです。受験者数が多く、塾としても多くの生徒を集めやすい学校から講座を設置することになるので、ある意味では当然のことかもしれません。

しかし、すべての家庭にとって2月1日校が第一志望とは限りません。

例えば神奈川県の男子の場合、栄光学園、聖光学院はいずれも2月2日に入試があります。こうした学校を第一志望にしている家庭にとっては、当然ながら2月1日の学校よりも、2月2日の学校の対策の方が重要です。

以前、ある塾でこのことが問題になったことがありました。現場の先生方は、ぜひ2月2日校の学校別講座を設置したいと本部に働きかけたのですが、なかなか認められなかったそうです。

その理由は、「2月2日を受験する前に、2月1日にも当然どこかを受験するのだから、まず2月1日校の対策を優先すべきだ」という考え方でした。

塾全体の受験戦略としては、そういう考え方もあるでしょう。しかし、家庭から見れば話は違います。

2月1日の学校も大切ではあるけれど、何としても合格したいのは2月2日の学校。あるいは2月3日の学校が第一志望、という家庭もあります。その場合、限られた時間をどこに使うかを考えれば、第一志望校の対策により多くの時間を振り向けるのは当然でしょう。

ここで大切なのは、塾に用意されている学校別対策だけを見て、受験勉強全体を組み立てないことです。

塾には塾の事情があります。講座を成立させるためにはある程度の人数が必要ですし、すべての学校について専用講座を作ることはできません。だから、塾に学校別講座がないからといって、その学校の対策が重要ではないということにはならないのです。

第一志望が2月2日校や2月3日校であるなら、2月1日校の学校別特訓には参加せず、その時間を第一志望校の過去問や類題の研究に使う、という判断があってもまったくおかしくありません。

過去問を何年分進めるのか。どの分野を重点的に補強するのか。記述や作図、スピード、時間配分など、その学校特有の課題をどう練習していくのか。そうしたことを家庭でしっかり考え、必要なら個別に対策を組んでいく必要があります。

学校別対策とは、本来「塾にある講座を受けること」ではありません。

第一志望校に合格するために、何を勉強すべきかを考えて実行することです。

入試日が2月1日であろうと、2月2日であろうと、2月3日であろうと、その考え方は変わりません。塾の講座の並び方に受験戦略を合わせるのではなく、わが子の第一志望を中心に、これからの学校別対策を組み立てていってください。