算数の問題を解くとき、まず大事なのは計算を始めることではありません。何を聞かれているのか、どんな条件が与えられているのかを、きちんと理解することです。
特に後半の問題になると、問題文が長くなり、条件もいくつか重なってきます。そこで急いで式を立てようとすると、大事な条件を読み落としたり、違う意味に受け取ったりしてしまう。計算そのものは合っているのに答えが出ない、という場合は、実は問題文の理解のところで間違えていることも少なくありません。
ですから、まず問題文を読んで、状況を整理することです。速さなら図やグラフを描く。場合の数なら表にしてみる。条件が多ければ、わかっていることを順番に書き出してみる。そうやって整理していくと、「何を求めればよいか」「そのために何が必要か」が見えてきます。
ところが試験になると、時間が気になって、早く解かなければいけないと思いがちです。しかし、問題文をよく理解しないまま計算を始めても、途中で行き詰まれば、かえって時間がかかります。難しい問題ほど、最初の読み取りに少し時間を使った方が、その後はスムーズに進むものです。
こうした力は、基本問題だけを繰り返していても、なかなか身につきません。少し条件の複雑な問題にも取り組み、「まず何がわかっているのか」を整理する練習をしていく必要があります。答えを急ぐのではなく、問題の意味がわかってから手を動かす。この習慣をぜひ身につけてください。
