月別アーカイブ: 2006年4月

第49回 本当に終わるの? 

■2年前から手帳を使って計画的に学習する必要性をお話をしてきています。「これで成功する!母と子の合格手帳」を書いたのも同じ動機でした。指導要領の改訂が終わって週休2日制が始まったとき、中学受験がまた過熱するのではないかと予想しました。加熱すれば、以前にもあったことですが、無理がまかり通るようになります。塾も、信じられなうくらいの課題やら宿題を出すのです。そしてお母さんは「何とか終わらせなきゃ」と子どもたちに勉強させようとします。

■私は「本当に終わりますか?」と母親講座でお話をしてきたのですが、「できなければ合格しない」という不安感が先に立ってなかなかそのスパイラルから抜けられなくなるのです。負のスパイラルといってもいいでしょう。課題が終わらない→やらせようとする→やる気をなくす→成績が悪くなる→自信をなくすという循環です。

■終わるか、終わらないかは計画を立ててみれば一目瞭然です。ただ計画表というのは、一度作ってしまうとそれで終わってしまうことが多いのですが、実際に子どもたちの生活は毎週同じではありません。友達と約束して遊びに行くこともあるだろうし、家族で出かけることもあるだろう、だから常に計画は「変えていかなければいけない」ものなのです。しかしそれをお母さんはあまり考えず、一回立てた計画ができないとまた子どもたちに「やらせよう」としてしまいます。

■結果として気ばかりあせってしまい、お母さんと子どもが1対1で家の中で対峙してしまう、そういうSOSをたくさんメールで頂戴しました。だから手帳を作って親と子が計画を立てて、情報を共有してもらうことが必要だと思ったのです。お母さんも子どもの学習計画表を持って考えれば「これは終わらないわ」と思うだろうし、だから優先順位をつけて「できないものは最初から手を付けない」ということもできるでしょう。何回でも計画を作り直して(これがデイリープランの根本です。)やるべきことを確実にこなしていかないと子どもたちが無駄な時間をすごしてしまいます。

■新学期が始まって、また「終わらない」と悩まれているご家庭があるのではないかと思います。ぜひ一度計画表を書いてみてください。「本当に終わるの?」終わりっこないことをやらせても、効果はまったく上がりません。

(田中 貴)

(2006年4月13日)

第17回 世界に関する問題

■次の条件にあてはまる国を答えなさい。
(1)日露戦争のとき、日本とロシアの仲裁をした国
(2)日本にキリスト教を伝えた国
(3)鎖国中に日本に最初に貿易を求めてきた国
(4)ロシアの南下に対して、日本と同盟を結んだ国
(5)第一次世界大戦の講和会議があった国。

■今週は歴史と世界の関係なので、答えられるのは6年生ぐらいに限られてしまいますね。実はお父さん、お母さんにも考えてほしい問題なのです。「え、っとなんだっけ。」思い出す訓練も大事だそうです。

■最近、私も物忘れがひどくなりました。だいたい、ものの名前が思い出せない。「ほら、あれ。」何と多いことか。また何かを取りに来て「はて、何を取りにきたんだっけ。」と忘れてしまうこともしょちゅう。ですから、頭は使わなければなりません。

■(1)アメリカ  日露戦争の終結条約はポーツマス条約で、これはニューハンプシャー州のポーツマスで締結されました。セオドア・ルーズベルト大統領の仲介で行われましたので、この答えはアメリカになります。(2)スペイン 日本に最初にキリスト教を伝えたのはフランシスコ・ザビエル。1549年、ザビエルは薩摩に上陸。彼はスペイン生まれです。(3)ロシア 18世紀中ごろからロシア帝国はたびたび日本との接触を試みていました。1792年ロシア使節ラクスマンが根室に漂流漁民を届けると同時に通商交渉を求めたが断れられました。 (4)イギリス1902年日英同盟のことです。ロシアは冬の間凍らない港を求めて南下政策をとっていました。 (5)フランス バリ講和会議のことですから、これはフランスになるでしょう。

■ 歴史も世界地理も、知識を覚える以外に道がありません。もちろん知識がなければ、考えられない部分もたくさんあるわけです。ですから、問題はどうやって知識を覚えるかということになるわけですが、私も毎年歴史を教えていて細かいことはずいぶん忘れます。だからそのたびに思い出す作業をしなければなりません。つまりは思い出す機会をなるべく多く作ることで、知識は自分のものになるわけです。

■子どもたちが歴史を習い始めたら、いろいろな質問をしてあげると良いでしょう。そして思い出す機会を多くしてあげることです。そうすると知識は定着してくると思います。

(平成18年4月12日)

斉藤健さん

今日は、中学受験とはまったく関係のない話です。

小沢さんの民主党代表就任でにわかに注目を浴びている千葉補選。その自民党候補が私の高校の後輩の斉藤健さんです。私はハンドボール部だったのですが、彼はひとつ下で夜遅くまでボールを追いかけた仲です。

今日が告示日だったのですが、残念ながら母親講座の日でいけませんでした。

彼はとても頭がいいし、やる気もすごい。通産官僚時代も歴史の著作をものにしたり、埼玉県副知事時代に行政の経験も豊富になりました。きっとそれなりの気持ちで今回官僚を辞めて補選に出ていると思います。

国家公務員上級試験というのは、司法試験と違って官僚を辞めてしまえば何にもならないわけで、そのリスクをかけて立候補をしたと思います。240人近い自民党の候補から選ばれた、その資質は十分と思っています。

ということで、しばらくは勝手応援団をやろうと思っているところです。