第17回 世界に関する問題

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■次の条件にあてはまる国を答えなさい。
(1)日露戦争のとき、日本とロシアの仲裁をした国
(2)日本にキリスト教を伝えた国
(3)鎖国中に日本に最初に貿易を求めてきた国
(4)ロシアの南下に対して、日本と同盟を結んだ国
(5)第一次世界大戦の講和会議があった国。

■今週は歴史と世界の関係なので、答えられるのは6年生ぐらいに限られてしまいますね。実はお父さん、お母さんにも考えてほしい問題なのです。「え、っとなんだっけ。」思い出す訓練も大事だそうです。

■最近、私も物忘れがひどくなりました。だいたい、ものの名前が思い出せない。「ほら、あれ。」何と多いことか。また何かを取りに来て「はて、何を取りにきたんだっけ。」と忘れてしまうこともしょちゅう。ですから、頭は使わなければなりません。

■(1)アメリカ  日露戦争の終結条約はポーツマス条約で、これはニューハンプシャー州のポーツマスで締結されました。セオドア・ルーズベルト大統領の仲介で行われましたので、この答えはアメリカになります。(2)スペイン 日本に最初にキリスト教を伝えたのはフランシスコ・ザビエル。1549年、ザビエルは薩摩に上陸。彼はスペイン生まれです。(3)ロシア 18世紀中ごろからロシア帝国はたびたび日本との接触を試みていました。1792年ロシア使節ラクスマンが根室に漂流漁民を届けると同時に通商交渉を求めたが断れられました。 (4)イギリス1902年日英同盟のことです。ロシアは冬の間凍らない港を求めて南下政策をとっていました。 (5)フランス バリ講和会議のことですから、これはフランスになるでしょう。

■ 歴史も世界地理も、知識を覚える以外に道がありません。もちろん知識がなければ、考えられない部分もたくさんあるわけです。ですから、問題はどうやって知識を覚えるかということになるわけですが、私も毎年歴史を教えていて細かいことはずいぶん忘れます。だからそのたびに思い出す作業をしなければなりません。つまりは思い出す機会をなるべく多く作ることで、知識は自分のものになるわけです。

■子どもたちが歴史を習い始めたら、いろいろな質問をしてあげると良いでしょう。そして思い出す機会を多くしてあげることです。そうすると知識は定着してくると思います。

(平成18年4月12日)

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