2015年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

10才までの練習は吉

そんなに、小さい時から勉強させなくったって、という意見はもちろんあるわけですが、やはり、小さいときの方が良く覚えるというのは間違いない話のようです。

脳科学的に言うと、神経細胞の結びつきは小さい時ほど活性化しているが、だんだん年齢が上がるにつれてそれを抑えるような動きが出てくるのだそうで、だから音楽なんかはなるべく早く始めるに越したことがない。碁や将棋のプロもずいぶん早くから養成を始めるようだし、小さい時の知的訓練は間違いなく能力開発にはプラスでしょう。

ただ、それが偏差値とか成績とかばかりに気が行ってしまって、本当に知的訓練ができていない場合も少なくないようです。そうなると、これはプレッシャーばかりが強くなるから、かえって子どもたちの成長にはマイナスになります。

しかしながら、小さいときにこれ、という方向性はなかなか決めにくい。いったい子どもにどんな才能があるのかを見出すことは難しいものです。だから好きなことをさせたり、親が好きだったものをさせたりするわけですが、それが正しいとは限らない。実は秘めた才能はまだほかにもあるかもしれないのです。

だから幅広い分野で練習しておいた方が良いのです。そしてその中から何かを見いだせてくるといい。ただし、あくまで能力が上がっていくことを考えていかないといけない。能力を上げるためには、子どもが進んで練習や訓練を積まないといけないから、罵倒してうまくいくものではないのです。

それには褒めるのが一番だし、褒めて伸ばせれば子どもたちの努力が長く続きやすいものです。そして小さい時にいろいろな能力を育てていくことで、その中からこれという方向性が見いだせれば、あとは本人ががんばればいい、ということになるのです。

それまでは多少なりとも熱心にいろいろな練習を薦めてあげるのは、子どもの成長には重要なことです。

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女子学院、2月2日入試をホームページ上に掲載

3月まで、各校のホームページは2014年の入試募集要項のままになっていることが多かったのですが、新学期になりアップデート作業が始まりました。

2015年は2月1日が日曜日となるので、日曜日に入試を行わない学校が2月2日に入試日を移動させます。

女子学院もそのひとつですが、ホームページで入試変更を発表しました。

入試は2月2日、合格発表が2月3日、手続きが同日13時~15時と2月4日10時~15時となっています。

女子学院2015年募集要項

今後、各校とも発表が行われていくでしょう。

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そういえば

公立の中高一貫校の設置に対する議論が始まったのは、1971年の中央教育審議会。

その当時、学生の数は多く、高校受験が過熱していました。

高校受験は中学校の3年間で学校が生徒の状況を把握し、義務教育から高等教育へバトンを渡すにあたって充分に子どもを良く見て指導してこれていない、どちらかといえば偏差値や点数で輪切りにして、この子はこの高校、この子はあの高校、というような割り当てをしていることは生徒の可能性を引き出すという点から良いことではない、という指摘を受けていて、では公立でも中高一貫教育を試してはどうか、という提言が出され、続いて1985年の臨教審(臨時教育審議会)でも「6年制中等学校」の設置が求められました。

しかしながら、一部の公立中高を一貫校にするということは、一部の優秀な生徒のためだけのエリート校になるという批判が相次ぎ、結局1校試験的に開校したものの、後が続きませんでした。

が、1997年の中央教育審議会でやはり中等教育の複線化が諮問され、学校教育法を改正して99年に制度が始まりました。1999年と言えば、実はゆとり教育が始まったころで、週休5日制になりカリキュラムを減らすなどとの施策と合わせて中等教育を複線化する狙いがあったようです。

東京都の場合2005年に白鷗がスタートして今年で9年。現在10校の一貫校が平均7倍の競争率を保ち、私立が2倍~3倍の推移に対して圧倒的に難しくなっています。

つまり、やはり一部の優秀な生徒のためのエリート校になっている、というわけです。

97年の答申では、受験戦争が起きないように「抽選、面接、推薦」などの方法を適切に組み合わせ、入試で学力試験をしないように、という国会決議までついていたようですが、そんなのはいつのまにか、どこかへ吹っ飛んでしまった。

都立側があくまで、学力検査であって学力試験ではない、と言っていますが、じゃあ、優秀な子だけとっているわけではない、ということは有り得ないでしょう。

都立側としては、私立に流れたトレンドを公立学校に取り戻すために必要な措置、と考えているし、まあ、それはそれで一理あるわけですが、そろそろ過熱感がある分、こちらも何らかの手を打った方が良くはないだろうか、と思えます。

しかし、どういう制度にしてもやはり加熱するのかもしれません。私立に比べてやはり圧倒的に安いですから。

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