10才までの練習は吉

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そんなに、小さい時から勉強させなくったって、という意見はもちろんあるわけですが、やはり、小さいときの方が良く覚えるというのは間違いない話のようです。

脳科学的に言うと、神経細胞の結びつきは小さい時ほど活性化しているが、だんだん年齢が上がるにつれてそれを抑えるような動きが出てくるのだそうで、だから音楽なんかはなるべく早く始めるに越したことがない。碁や将棋のプロもずいぶん早くから養成を始めるようだし、小さい時の知的訓練は間違いなく能力開発にはプラスでしょう。

ただ、それが偏差値とか成績とかばかりに気が行ってしまって、本当に知的訓練ができていない場合も少なくないようです。そうなると、これはプレッシャーばかりが強くなるから、かえって子どもたちの成長にはマイナスになります。

しかしながら、小さいときにこれ、という方向性はなかなか決めにくい。いったい子どもにどんな才能があるのかを見出すことは難しいものです。だから好きなことをさせたり、親が好きだったものをさせたりするわけですが、それが正しいとは限らない。実は秘めた才能はまだほかにもあるかもしれないのです。

だから幅広い分野で練習しておいた方が良いのです。そしてその中から何かを見いだせてくるといい。ただし、あくまで能力が上がっていくことを考えていかないといけない。能力を上げるためには、子どもが進んで練習や訓練を積まないといけないから、罵倒してうまくいくものではないのです。

それには褒めるのが一番だし、褒めて伸ばせれば子どもたちの努力が長く続きやすいものです。そして小さい時にいろいろな能力を育てていくことで、その中からこれという方向性が見いだせれば、あとは本人ががんばればいい、ということになるのです。

それまでは多少なりとも熱心にいろいろな練習を薦めてあげるのは、子どもの成長には重要なことです。

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