2015年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

レポートの罠

入学式が終わってはや3週間。

新中学1年生も、ようやく新たな生活に慣れてきたところでしょう。ところが、この3週間でもう、ついていけなくなっている子がいるはずです。

学校は、ある意味、ここで一回子どもたちを蹴落とそうとする部分がある。塾で、毎週決まったことをきっちりやってきた子の勉強方法が通用しない手を使う。

その端的な例がレポートでしょう。

「こんなの、どこの参考書にも載ってないんだ」

って、そりゃあ、そうだろう、と思うのです。だって載ってないことをテーマにすることに意味があるから。

例えばこれまでの算数は必ず答えは出たはずだし、正解が必ずあった。

しかし、これから扱う問題では「正解があるとは限らない」。またこれを考えるための方法論をまず考えだすように仕向けます。

学校の図書館をあたろうが、インターネットで検索しようが、なかなか見つからない。

で、そういう方法が見つからないから、「面倒だから、やめよう」ということになり、「それより部活がいいか」ということになり、「それよりゲームがいいか」ということになり。

それで落ちこぼれていく子どもたちがいるのです。

常に最適な方法を塾が与えてくれていたのと、全く違うことがここで起こっていることに、気が付いていない。これはお父さん、お母さんも同じです。

そういえば、学校の先生が

「何か、明確な方法を教えていただかないと」

とクレームがあった、と苦笑いしていましたっけ。

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立教女学院、東洋英和、入試変更

立教女学院、東洋英和とも2月1日から2月2日に入試日を変更することが発表されました。

東洋英和は2月3日の入試がありますが、この日程は動かさず、2日連続の入試となります。

立教女学院 2015年入試要項

東洋英和 2015年入試要項

前回のサンデーショックで2月2日に移動した学校はこれから、ホームページ上で入試日を発表していきますが、今年は例年よりも早く情報掲載が始まっているように思います。

他校の動きを含めて5月末ぐらいまでにはおおよそ、2015年の入試日程が確定するのではないかと思われますが、受験校のホームページには注意されておかれると良いでしょう。

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どこでわからなくなったのか

算数ができない、という子の問題点を探ってみると、原因がいくつか浮かび上がってきます。

1 四則計算ができない

本来、四則計算というのは塾で正面から扱うことはないでしょう。分数や小数もそれほど時間をかけてやっているわけではありません。だが、計算はやはり練習がいります。ところがその練習が不十分なまま塾で授業を受けていると、先生の説明がわからない。先生が計算の部分を説明して、そのやり方を詳しく話すことはまずない。例えば156÷12は13だから、というように話したとして、これが追えない。え、なに?と思ったところで、もう先生の話は先に行っているからついていけなくなる。特に割り算は、結構詰まっている子が多いものです。

2 分数の計算ができない

割合や速さの問題になってくると、分数の計算を多用します。しかし、もともとの分数の四則計算は学校ではまだやっていないのです。しかし、塾ではどんどん進む。そのスピードについていけない。例えば分数の割り算は割る数の分母と分子をひっくり返して(つまり逆数を)かけろ、と教えられます。なぜ?と詰まる子がいます。こういう子は本当は実は賢い。なぜと思えるのだから、それだけ探究心があるのです。しかし、その探究心があるがために、納得できないまま進んでしまって、わからなくなるということがあります。

3 言葉の意味がわからない

文章題を解いてもらった後、説明をすると
「え、そういうことだったのか。」
という子がいます。

やり方がわかったのかな、と思って後で聞いてみると、実は問題文の意味がわかった、ということがあります。確かに算数の問題には独特の表現があることは事実で、この独特の表現がミスを生むこともある。「太郎君が4歩でいくところを、次郎君は5歩で行き、太郎君が3歩歩く間に次郎君は2歩歩く」などと言う表現は、日常生活ではまず使わない。これは歩幅の比が太郎君:次郎君=5:4で、動きの比が太郎君:次郎君=3:2だから速さの比は太郎君:次郎君=15:8ということになるわけですが、勉強しているうちに頭に入るだろうけれど、最初のうちはどういう意味だ?と思ってしまうことがあるものです。

で、大事なことは、わからなくなったら、わかるところまで戻る必要がある、ということです。

割り算の練習が不十分であるのなら、練習をすべきであるし、分数の割り算が納得がいかないとすれば、どうしてそうなるかを一緒に考えてみる、必要があります。

わからなくなったところに戻らなければ、結局、わかることを積み重ねられないので、先に進めないはずなのに、進んでいるから、さらにできなくなり、いやになるのです。

そんなところまで戻ったら時間がない、などと思ってはいけません。それが一番の早道であり、できるようになれば子どもたちは自信を取り戻し、意欲を出すからできるようになっていく。そうなれば加速度的に理解は広がっていくのだから、どこでわからなくなったのかをしっかり調べることが大事であり、そこにしっかり戻る勇気を持つべきです。

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