どこでわからなくなったのか

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算数ができない、という子の問題点を探ってみると、原因がいくつか浮かび上がってきます。

1 四則計算ができない

本来、四則計算というのは塾で正面から扱うことはないでしょう。分数や小数もそれほど時間をかけてやっているわけではありません。だが、計算はやはり練習がいります。ところがその練習が不十分なまま塾で授業を受けていると、先生の説明がわからない。先生が計算の部分を説明して、そのやり方を詳しく話すことはまずない。例えば156÷12は13だから、というように話したとして、これが追えない。え、なに?と思ったところで、もう先生の話は先に行っているからついていけなくなる。特に割り算は、結構詰まっている子が多いものです。

2 分数の計算ができない

割合や速さの問題になってくると、分数の計算を多用します。しかし、もともとの分数の四則計算は学校ではまだやっていないのです。しかし、塾ではどんどん進む。そのスピードについていけない。例えば分数の割り算は割る数の分母と分子をひっくり返して(つまり逆数を)かけろ、と教えられます。なぜ?と詰まる子がいます。こういう子は本当は実は賢い。なぜと思えるのだから、それだけ探究心があるのです。しかし、その探究心があるがために、納得できないまま進んでしまって、わからなくなるということがあります。

3 言葉の意味がわからない

文章題を解いてもらった後、説明をすると
「え、そういうことだったのか。」
という子がいます。

やり方がわかったのかな、と思って後で聞いてみると、実は問題文の意味がわかった、ということがあります。確かに算数の問題には独特の表現があることは事実で、この独特の表現がミスを生むこともある。「太郎君が4歩でいくところを、次郎君は5歩で行き、太郎君が3歩歩く間に次郎君は2歩歩く」などと言う表現は、日常生活ではまず使わない。これは歩幅の比が太郎君:次郎君=5:4で、動きの比が太郎君:次郎君=3:2だから速さの比は太郎君:次郎君=15:8ということになるわけですが、勉強しているうちに頭に入るだろうけれど、最初のうちはどういう意味だ?と思ってしまうことがあるものです。

で、大事なことは、わからなくなったら、わかるところまで戻る必要がある、ということです。

割り算の練習が不十分であるのなら、練習をすべきであるし、分数の割り算が納得がいかないとすれば、どうしてそうなるかを一緒に考えてみる、必要があります。

わからなくなったところに戻らなければ、結局、わかることを積み重ねられないので、先に進めないはずなのに、進んでいるから、さらにできなくなり、いやになるのです。

そんなところまで戻ったら時間がない、などと思ってはいけません。それが一番の早道であり、できるようになれば子どもたちは自信を取り戻し、意欲を出すからできるようになっていく。そうなれば加速度的に理解は広がっていくのだから、どこでわからなくなったのかをしっかり調べることが大事であり、そこにしっかり戻る勇気を持つべきです。

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