投稿者「tanaka-admin」のアーカイブ

今どきの塾の学習マネージメント

今の塾の学習マネージメントというのは、各教科の先生が完全に分かれています。だから算数の先生は算数のことを指導し、国語の先生は国語を指導する。その結果として、全体を見るという視点が薄らいでいきます。だから子どもたちとしては、全部をやらないといけない、という感覚になってしまう。

じゃあ、どれか少し後回しにして、というと組み分けテストがひっかかる。算数だけできても上のクラスにはいけない。だから、他の教科もやらないといけない。つまり全員がすべての教科を万遍なく勉強するというスタイルが一貫しているわけです。

これが実は子どもたちの可能性を今一つ伸ばし切っていない原因とも言えます。

子どもは最初からそう器用ではない。何事もうまくやれる、という子は一部に過ぎないから、当然、いろいろ穴が開いている。穴が開いていれば、当然それをふさぐことに力が入るから、本当に「できる」という教科は生まれない。したがって子どもたちは何となく不安、という感じに陥りやすいと思うのです。

小学校の先生というのは、一部の教科をのぞいて担任がすべて教えています。この方式は専門性という点ではやや劣るかもしれないが、しかし、受け手である子どもたちの立場を考えた場合、突破口を見つけやすい。まあ、国語はちょっとおいておいて、まず算数がんばろうか、みたいなことができるわけだから、実は小学生にはこの方式がいいはずなのです。

でも、そうなると塾の先生の負担が大きくなり、そういう先生をたくさん育てるのは大変だから、やはり1教科にしぼることになりやすい。その結果として、子どもたちに負担が行くという面は否定できません。

社会を見渡してみると、こういうやり方で伸びている、ということではないように思えるのです。つまり、どこか自分が拠り所とする力があって、それでグーンと力がついて、後もついてくる、というような感じが多い。だから、子どもたちにも本当はそういうやり方をしてあげたい。

ところが塾はそれに対応していない。だとすると、家庭で対応するしかない、ということになります。

本当はある程度力がついてから、試験は受けた方が良い、と思うのです。まだ充分力がついていないときに、やれ偏差値がいくつだ、順位が何番だ、ということになると、ほめられない。むしろけなされている。けなされている子に自信がつくわけはないのです。

その点では今の塾の学習マネージメントから、やや距離を置くというやり方も悪いやり方ではない、と思います。

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力のつりあいの問題

2014年筑波大駒場の問題です。


長さ40cmの棒、いろいろな重さのおもり、じょうぶな糸を用意し、図1のような装置を組み立てた。棒の左はしAに結ばれている糸でおもり1をつるし、位置BとCに結ばれている糸で棒を上からつるした。この装置を使って、次の4つの実験を行った。文中の(1)~(6)に入る数を答えなさい。

【実験1】 図1で、おもり1の重さを変えて棒のようすを観察した。すると、重さが70~210グラムのときだけ、棒は水平のままだった。しかし、70グラムより軽いときはCを支点として棒の右はしDが下がり、210グラムより重いときはBを支点として棒の左はしAが下がり、棒はかたむいてしまった。

【実験2】図2のように、棒の右はしのから15cmの位置に30グラムのおもりをつるし、おもり1の重さをいろいろ変えて棒のようすを観察した。すると、おもり1の重さが(1)~(2)グラムのときだけ、棒は水平のままだった。

【実験3】 図3のように、30グラムのおもりをつるす位置をCからDの間で自由に移動させ、棒のようすを観察した。すると、おもり1の重さが(3)~(4)グラムのときだけ、棒はずっと水平のままだった。

【実験4】 図4のように、(5)グラムのおもり2を用意し、つるす位置をCからりの問で自由に移動させ、棒のようすを観察した。すると、おもり1の重さが(6)グラムのときだけ、棒はずっと水平のままだった。


【解説と解答】
【実験1】から棒の重さと重心の位置を計算します。
今棒の重さを【1】、Aからの重心の位置を〈1〉とすると、
210gのとき、Bを支点としてつりあうので210×10=【1】×(〈1〉-10)
70gのとき、cを支点としてつりあうので70×15=【1】×(〈1〉-15)

2100:1050=2:1ですから〈1〉-10:〈1〉-15=2:1より差が5cmだから〈1〉-15=5cm
重心の位置はAから20㎝で、棒の重さは210gであることがわかります。

【実験2】から、Bを支点としたとき、時計回りの回転力は
210×10+30×15=2100+450=2550 このときおもり1は255gで釣り合います。
Cを支点としたとき、時計回りの回転力は
210×5+30×10=1050+300=1350 1350÷15=90gがおもり1の重さになります。

したがって(1)が90g (2)が255gです。

【実験3】
30gのおもりがDにきたとき、支点Cで釣り合う重さ以上で、
30gのおもりがCにきたとき、支点Bで釣り合う重さ以下でであれば、かならず水平になります。

30gのおもりがDにあるとき、Cを支点としてつりあるおもり1の重さは
30×25+210×5=750+1050=1800
1800÷15=120gになります。

おもりがCに来たとき、Bを支点としてつりあうおもり1の重さは
30×5+210×10=150+2100=2250 2250÷10=225gです。

以上からおもりが120g以上225g以下であれば水平です。

(3)120g (4) 225g

【実験4】
おもり2の重さを【1】としたとき、このおもりがDにいて、支点Cでつりあうおもり1の重さは
(【1】×25+210×5)÷15=【$$\frac{5}{3}$$】+70
またおもり2がCにいて、支点Bでつりあうおもり1の重さは
(【1】×5+210×10)÷10=【0.5】+210
よりこれが等しいので、

【$$\frac{5}{3}$$】+70 =【0.5】+210 【$$\frac{7}{6}$$】=140より【1】=120

120×0.5+210=270g

(5)120g (6)270g

「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)

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これは過保護ではないのか?

東北大学の二次試験で、バスに受験生が乗り切れない、というので試験開始時間が30分遅れることになりました。原因を調べてみると、どうも、受験生の数よりも保護者の数が増えて、バスに乗り切れなかった、ということらしい。当日生協の説明会があったとはいうものの、これに出席する保護者の数はそれほど大きな影響を与えるものではなかったらしく、結局「多くの保護者が付き添いで来た」ということのようです。

まあ、大学受験も中学受験のようになってきた、ということなのかもしれませんが、しかし、親の立場からするといつまでたっても子どもは子どもである。だからいろいろ心配になって、特に入学試験なんかは「何かあってはいけない」と思うから、ついついていってしまう。

でも、それをいつまでも続けるわけにはいかないのです。

だから、親は親でどこかで腹をくくらないといけない。

じゃないと、子どもが「自分でやる力」の成長が停滞してしまうからです。指示を出してくれたり、やってもらえたりすれば、当然、自分でやらなくて済む。問題を自分で解決しなくていい、ということになれば、楽でしょう。

楽だから自分でやらなくなる。その分、問題解決能力は劣ることになってしまうわけで、これはやはり親が考えないといけない。

子どもが小学生のうちでも、少しずつ考えていった方が良いでしょう。

「これは過保護ではないのか?」

やらせれば、子どもは早くできるようになるわけで、それを引き出すのもまた、実は親の力ではあるのです。

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