日別アーカイブ: 2026年10月30日

断片的な知識

暗記テキストを進めていると、答えは合っているのに、「では、それは何?」と聞くと止まってしまうことがあります。

言葉は覚えている。しかし、その言葉が何を意味しているのかは、よくわかっていない。つまり、知識が断片的なのです。

受験勉強では覚えなければならないことがたくさんあります。ですから、答えられた問題は○にして、どんどん先へ進みたくなる。しかし、用語を答えられることと、その内容がわかっていることは同じではありません。

特に社会では、こういうことがよく起こります。

例えば「地方交付税交付金」と答える問題には正解できる。しかし、「地方交付税交付金とは何ですか?」と聞かれると説明できない。いくつかの言葉の中から正解を選ぶことはできても、その中身までは理解していない、ということがあるのです。

歴史でも同じです。「大塩平八郎」「二・二六事件」と名前は覚えていても、それがどんな人物なのか、どんな事件なのかを短く説明できなければ、まだ知識はつながっていません。

ですから、ときどき逆から確かめてみると良いでしょう。

「これは何?」と聞いてみるのです。長く説明する必要はありません。二、三文で中身を説明できれば、言葉と内容が結び付いています。

暗記はどうしても先へ進むことが中心になります。しかし、断片的な知識をいくら増やしても、問題の聞かれ方が変わると使えません。

覚えた言葉について、「これは何だろう」と考える。そのひと手間で、ばらばらだった知識が少しずつつながっていきます。