国語の問題文が長くなり、模擬試験でも読み終わらないまま時間が来ることがあります。言い換えにあたる言葉が傍線部の近くにあるとは限らず、何ページか離れたところまで確かめなければならない。文章を早く読めることは、やはり武器です。
しかし、読んでいる途中で試験が終われば、答えを書くところまで進めず、得点にはつながりません。だからといって、保護者が「早く読みなさい」と声をかけても、急に速くなるものではないでしょう。急ぐことばかり考えて、いい加減に読めば、今度は答えが合わなくなります。
ここで考えたいのは、速さだけではありません。本人はどのくらいのペースなら、文章の内容をきちんとつかめるのか。そこを無視して急がせると、最後まで目を通せても点数にならない、ということが起こります。保護者が気にするべきなのは、読み終えたかどうかだけではないのです。
読むのに時間がかかるなら、長い文章を出す学校を避ける。そういう考えにも一理あります。ただ、これまで短かった学校で長い文章が出ることもある。問題文の長さが毎年同じとは限りませんから、それだけで決めるのは難しいところです。
結局、過去問を使って読解の練習を続けるしかありません。まずは本人が正しく読める速さで読む。そして、そのペースを少しずつ上げていく。速く読むように言い続けるのではなく、読める速さを育てていくのです。
