入試までの時間が少なくなってくると、どうしてもたくさんの問題を解きたくなります。しかし、今解いているその一問と、入試までにもう一度出会えるとは限りません。次に同じような問題が出てくるのが、本番かもしれないのです。
入試が終わってから、「これ、前にやった問題と同じだったよ」と言っても、本人は覚えていない、ということがあります。たくさんの問題を解いているのですから、それも無理はありません。ただ、一度やった問題が何も残らないまま通り過ぎてしまうのは、やはりもったいない。
ですから、できた問題も「正解したから終わり」にしないことです。本当にわかって解いたのか。たまたま答えが合っただけではないか。少しでもあやしいところがあれば、もう一度考えてみる。解き方を説明できるか確かめてみる。それだけでも、その一問から得られるものは違ってきます。
残り時間が少なくなると、保護者も「今日は何問やったか」が気になりがちです。しかし、これからは問題数よりも、一問から何を身につけたかの方が大事です。十問を急いで通り過ぎるより、必要な一問をしっかり理解した方が、本番につながることも多いでしょう。
もう一度やった方が良いと思った問題は、そのままにしない。間違えた理由も、正解した理由も確かめておく。今解いている一問が、入試前に練習できる最後の一問かもしれません。
だからこそ、一問一問を大切にしてください。
