「2027年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

パパママ情報もほどほどに

秋になると、保護者のみなさんの間でも、いろいろな受験情報が飛び交うようになります。

「あそこの塾では、もう過去問を何年分もやっているらしい」とか、「今年はこの学校の人気が上がるらしい」とか、「このぐらいの偏差値がないと厳しいらしい」とか。

もちろん、そういう話の中には参考になるものもあります。実際に説明会に行った方から聞く話や、上のお子さんが受験を経験したご家庭の話など、役に立つ情報もあるでしょう。

ただ、あまり振り回されないようにした方が良いと思うのです。

受験情報というのは、伝わっていくうちに少しずつ話が変わっていくことがあります。「先生がこう言った」という話も、実際にはどういう前提で話したのかがわからない。あるお子さんには当てはまる話でも、別のお子さんにはまったく当てはまらないこともあります。

特にこれからの時期は、みなさん多少なりとも不安を抱えています。だから「もう10年分終わったらしい」などと聞くと、「ウチはまだ3年分しかやっていない」と急に心配になったりする。

しかし、過去問は何年分終わったかを競争しているわけではありません。その子に必要な練習ができているかどうかが大事です。

学校の入試情報についても同じです。出願や試験に関する大事なことは、学校の募集要項や公式な発表を確認すればいい。勉強については、わが子の答案や過去問の出来を見ながら考えていけばいいのです。

パパ友、ママ友からの情報は、ほどほどに。

情報をたくさん集めたから合格する、というわけではありません。むしろこれからは、たくさんある情報の中から「これはウチには必要」「これは気にしなくていい」と選り分けることの方が大切です。

入試が近づくにつれて、いろいろな話が耳に入ってくるでしょうが、最後に見るべきものは、やはりわが子です。

家でできることを増やす

秋になると、塾の授業が増えていくことが多くなります。通常の授業に加えて、学校別対策や過去問演習、模擬試験などが入り、気がつけば週のほとんどを塾で過ごしている、ということも珍しくありません。

もちろん、必要な授業は受ければ良いのですが、ここで一度考えておきたいのは、「本当に塾に行かないとできないことなのか」ということです。

例えば、過去問を解くこと、間違えた問題をやり直すこと、知識を覚えること、計算練習をすること。こうした勉強は、必ずしも塾でなければできないわけではありません。むしろ家庭で落ち着いて取り組んだ方が、自分のペースで進められる場合もあります。

通塾には授業時間だけではなく、往復の移動時間もかかります。準備をして出かけ、帰宅してから食事をして、また宿題をする。そう考えると、1回の授業に使っている時間は意外に長いものです。

秋以降は、やらなければならないことがどんどん増えていきます。だからこそ、時間を増やすのではなく、時間の使い方を考えなければいけません。

先生に質問したい、解説を聞きたい、学校別のポイントを教えてほしい。そういうことは授業を利用する。一方で、自分でできる演習や復習はできるだけ家庭で進める。

受験が近づくほど、塾にいる時間を増やせば安心する、ということもあります。しかし、大切なのはどこで勉強したかではなく、何ができるようになったかです。

家でできることを少しずつ増やしていく。そうすることで、自分の勉強を自分で組み立てる力もついてきます。秋以降は、そんな視点で学習時間を見直してみても良いでしょう。

過去問が合格点に届かない

この時期、初めて過去問に取り組んでみると、思っていた以上に点が取れず、「これではまだまだだ」と感じることがあるでしょう。

しかし、今の段階で合格点に届いていないこと自体は、それほど心配する必要はありません。入試まではまだ時間がありますし、ここから学校の出題傾向に慣れ、必要な力を身につけていけばいいのです。

ただし、「まだ時間がある」と安心しすぎるのも問題です。

秋以降は模擬試験も増えますし、塾の授業や学校行事もあります。気がつけば、入試までの時間はどんどん少なくなっていきます。だからこそ、今の得点を出発点として、「あと何点取れるようにするのか」「そのために何を直すのか」を具体的に考えていく必要があります。

模擬試験の結果ももちろん気になるでしょう。しかし、第一志望の合格に一番直接つながるのは、やはりその学校の問題が解けるようになることです。

過去問で少しずつ点が取れるようになってくると、「この学校の問題なら戦える」という感覚も出てきます。それが受験勉強を続けるうえでの自信にもなります。

ですから、過去問はどんどん練習していきましょう。

一度解いたら終わり、ではありません。間違えた問題を直し、しばらく時間を置いてもう一度解く。必要であれば2回目、3回目と繰り返して構いません。

最初から合格点を取る必要はないのです。

大事なのは、過去問を重ねるたびに、少しずつ取れる問題を増やしていくことです。入試本番までに合格点へ届けばいいのですから、今の点数に落ち込むより、ここから確実に得点力を上げていきましょう。