これから台風シーズンになります。
台風は熱帯性低気圧ですから、低気圧に向かって風が吹く。で、それが反時計回りに回る、ということになる。
だから台風の東側は南から北へ、台風の北側は東から西へ、台風の西側は北から南へ、台風の南側は西から東へ、と風が吹きます。
で台風の進行方向に向かって吹く風と、台風の東側で吹く風は同じ方向になるから、台風の東側の被害が大きくなる、とは良く言われる話。
台風が東京に向かって真っ直ぐやってくると、実は千葉県の被害が大きくなり、神奈川はそうでもない、というのはそういう理由になるわけです。
で、これは理科の先生がそう覚えろ、と言っている。
つまり北半球では、低気圧は反時計回りになる。(ちなみに高気圧は時計回りになります。)
はいはい、と素直に覚える子もいれば、なぜ?と思っている子もいるかもしれない。
これはすでに中学校以上の話になってしまいますが、コリオリの力というのが働いている。
基本的に地球は西から東に自転します。だから赤道付近が速い。なので、その北側には右向きの力がかかる。南側は左向きの力がかかる。(見かけ上の力ではありますが、右にかかると考えてもらって良いでしょう。北極から見ると、地球は反時計回りに回転します。すると、宇宙に向かってまっずぐにボールを投げても、地球が反時計回りに動いているから、ボールは右側にずれる、ということなのです。)
だから北半球ではまっすぐに動くものに対して右側にずれる動きが働きます。なので、低気圧の場合、まっすぐに中心に吹き込む力が右にずれるから、反時計回りに回転する、ということになるのです。
逆に高気圧は中心から外側にでる風が右に曲がるので、したがって時計回りになる、という仕組みです。
まあ、大げさな話で言えば大谷選手が投げるまっすぐは実は、ちょっと右にシュートしている、ということなのですが。(覚えるためのヒントにしてください。)
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