「ワンポイント講座」カテゴリーアーカイブ

夏至ごろの満月が低く見える理由

夏至ごろ、満月が南の空に来ても、冬の満月のようには高く上がりません。これは日本を含む北半球での話です。

まず、夏至ごろの地球では、地軸の北極側が太陽の方へ傾いています。そのため北半球では太陽が一年のうちで最も北寄りを通り、南中高度が高くなります。

公転面を横から見て、夏至には地軸の北極側が太陽へ傾き、反対側の満月の南中高度が冬至の太陽と同じになることを示す図
夏至の太陽は南中高度が高くなりますが、反対側にある満月の南中高度は冬至の太陽と同じになります。

満月のとき、太陽と月は地球をはさんでほぼ反対の方向にあります。夏至の太陽は南中高度が高くなりますが、その反対側にある満月の南中高度は、模式的には冬至ごろの太陽と同じになります。

冬至ごろの太陽は、南寄りの低い道を通ります。夏至ごろの満月もそれに近い道を通るので、真夜中ごろに南中しても高くならないのです。

ただ、月の通り道は太陽の見かけの通り道に対して少し傾いています。そのため、夏至に近い満月でも、南中高度は毎年まったく同じにはなりません。

夏だから月が低いのではありません。太陽が高い季節の満月は、その反対側にあるため低くなる、ということです。

全部南?

月の満ち欠けを習っていて、下の図は上弦の月が南中する方向を示しています。

まあ、そうか、と思う。ところが次のページにこう書いてある。

図2は、満月が南中する方向を示しています。

これは違和感を持っている子が多いでしょう。18時のときは東だったのに、なぜ24時は南?

答えはいつでも背中が北極を向いているから、反対方向は南になる、ということなのです。

だから北半球は月が南中する。

逆に南半球は背中が南極を向いているから、月は北中します。太陽も北中する。

なんだ、そういうことか、と言われてみればその通りなんですが、結構、わかっていない子は多いのです。


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北半球で低気圧はなぜ、反時計回りに回るのか?

これから台風シーズンになります。

台風は熱帯性低気圧ですから、低気圧に向かって風が吹く。で、それが反時計回りに回る、ということになる。

だから台風の東側は南から北へ、台風の北側は東から西へ、台風の西側は北から南へ、台風の南側は西から東へ、と風が吹きます。

で台風の進行方向に向かって吹く風と、台風の東側で吹く風は同じ方向になるから、台風の東側の被害が大きくなる、とは良く言われる話。

台風が東京に向かって真っ直ぐやってくると、実は千葉県の被害が大きくなり、神奈川はそうでもない、というのはそういう理由になるわけです。

で、これは理科の先生がそう覚えろ、と言っている。

つまり北半球では、低気圧は反時計回りになる。(ちなみに高気圧は時計回りになります。)

はいはい、と素直に覚える子もいれば、なぜ?と思っている子もいるかもしれない。

これはすでに中学校以上の話になってしまいますが、コリオリの力というのが働いている。

基本的に地球は西から東に自転します。だから赤道付近が速い。なので、その北側には右向きの力がかかる。南側は左向きの力がかかる。(見かけ上の力ではありますが、右にかかると考えてもらって良いでしょう。北極から見ると、地球は反時計回りに回転します。すると、宇宙に向かってまっずぐにボールを投げても、地球が反時計回りに動いているから、ボールは右側にずれる、ということなのです。)

だから北半球ではまっすぐに動くものに対して右側にずれる動きが働きます。なので、低気圧の場合、まっすぐに中心に吹き込む力が右にずれるから、反時計回りに回転する、ということになるのです。

逆に高気圧は中心から外側にでる風が右に曲がるので、したがって時計回りになる、という仕組みです。

まあ、大げさな話で言えば大谷選手が投げるまっすぐは実は、ちょっと右にシュートしている、ということなのですが。(覚えるためのヒントにしてください。)


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