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第35回 優先順位

ここのところ、6年生の学習の優先順位のご相談が多くなりました。

実際にやるべきことはたくさんあり、いったいどれから手をつけていいのか、よくわからないというのは実際のところではないかと思うのです。

で、ひとつの考え方をお話したいと思います。
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第34回 学校説明会で聞くポイント

田中貴.net通信74号でお送りした内容ですが、今、説明会がいろいろな学校で行われていますので、(受験情報をご参照ください。)ぜひ参考にしてください。

秋の学校説明会のシーズンがスタートしました。みなさん出席されていると思いますが、以下のポイントを聞き漏らすことなく、お子さんの性格とあわせてよい学校
選びにお役立てください。

(1)学校の指導方針とスクールカラー

まず学校の指導方針を聞いてください。それぞれ私学には学校創立時からある指導方針があります。私学は、学校財産の寄付行為によってスタートしますので、その寄付行為がどの団体によって行われたかによって、特徴が出てきます。多くの場合は宗教法人によるものですが、それ以外にも企業だったり、旧制高校の卒業生会だったり、多様です。その指導方針が、わが子にとってプラスになるのかどうかがまず大事なポイントです。放任主義なのか、管理主義なのかを含め、その指針をしっかりつかんでください。

(2)進学についての情報

次は、進学に関する問題です。大学付属校の場合でも、全入の学校と選抜の学校に分かれます。慶応の付属校は基本的に全員を慶応大学に進学させますが、そうでない学校もありますので、注意が必要です。また受験校の場合は、やはり大学進学のカリキュラムがどうなっているのか、確認しておきましょう。高校2年までの間に高校3年間のカリキュラムを終了させ、最後の1年間を大学受験に向けて志望校別に分けて指導する学校があります。かと思えば、高校3年まで、じっくりカリキュラムを進める場合もあり、この場合だと個別に受験対策を考えなければならなくなります。

(3)クラブ活動

クラブ活動も重要なポイントです。中高一貫校は高校受験がない分、中学の間はクラブ活動をしないと、かなり時間を持て余します。体力的にも伸び盛りですから、
本人の希望するクラブ活動を一生懸命やることは教育上、非常に重要なポイントです。その意味で、本人が希望するクラブ活動の状況はどうなのかを確認してください。

(4)授業カリキュラム、シラバス

カリキュラムではやはり英語教育が非常に重要です。大学受験の現役合格率は英語の出来で決まるといっても過言ではありません。したがって、中学生の段階から英語教育に熱心な学校はやはり魅力があります。ネーティブスピーカーの授業はもちろんのこと、テキストや試験対応なども聞きたいポイントです。最近ではTOEICやTOFELに対する関心が上がってきていますが、中学生、高校生はやはり英検がひとつの基準になります。中学生では少なくとも3級を、高校2年では2級の合格を目標にしたいものです。

(5)補習の体制

進学校では特にカリキュラムの進行が早い学校があります。この場合、ついていくのが大変である場合が少なくありません。ですから、どのような補習があるのか、ついていけない場合学校がどういう手当てをするのかなども大事なポイントとして聞いておく必要があります。進むだけ進んで、あとは知らないという態度を決め込む学校もありますから要注意です。

(6)入試の情報

最後にやはり入試情報です。多くの学校では、入試担当の先生が、昨年の入試について、説明をしています。最低合格点、合格者平均点、入試傾向等、詳しい説明があると思います。その中では、出題に関するポイントも説明されることがありますので、しっかり聞いておきましょう。

第33回 あわてないで

最近の子どもたちの様子を見ていて気になることがあります。
特に出来る子たちに多いのですが、とにかく急ぐ。早く解こうとする。
早く解くこと自体はそれほど悪い話でもないのですが、しかし、それでミスを
する可能性は上がっているのです。

たくさんの問題を解かないといけない、というプレッシャーがあるのか、
あるいは実際に宿題ややらなければいけない問題が多いせいなのか、

とにかく急ぐ。
だから字がきたない。自分で読めない字を書いてミスをする子も少なくありません。

入試は、「合格点」をとるもの。

したがって、自分のできる問題を確実に得点できる子が有利なのです。

この子はぜったい受かるなあと思うのは、「ていねい」な子です。
あわてないで問題を解いてほしいと思うのですが。