日別アーカイブ: 2026年7月30日

第一志望の子を採りたい

東京、神奈川の中学入試では、2月1日の1回だけで入試を終えられれば理想だ、と考える学校は少なくありません。

しかし、1回の入試だけで予定している人数を確保するのは、そう簡単ではありません。そこで複数回入試を行ったり、午後入試を設けたりして、受験の機会を増やすことになります。

学校にとって大事なのは、入試の回数そのものではなく、その学校を第一志望とする子をどれだけ迎えられるか、ということなのでしょう。

複数回入試では、第一志望の学校が残念な結果になり、その後の入試で合格した学校へ進学する子も少なくありません。もちろん合格はうれしい。しかし本人の中には、「本当は別の学校へ行きたかった」という気持ちが残ることもあります。

そうなると、入学当初から気持ちが十分に前を向かない場合もあるでしょう。うれしいような、しかし心から喜びきれないような、複雑なスタートになることもあります。

その点、自校を第一志望として受験し、合格して入学してきた子は、最初から学校生活を楽しみにしています。制服を着ることも、校門をくぐることも、待ち望んでいたことです。学校側としても、そういう子どもたちをできるだけ多く迎えたいと思うのは自然なことでしょう。

だから、2月1日の1回入試で定員が満たせる学校は理想的だ、と言われるのです。それは単に人気があるということではなく、「この学校に入りたい」と考える受験生が多いことを意味しています。

もちろん、すべての子が第一志望校に合格できるわけではありません。入試である以上、残念な結果になることもあります。

それでも各校は、いつか第一志望の受験生だけで定員を満たせる学校になりたいと考え、教育内容を磨き、学校の魅力を伝え続けています。入試日程の背景には、学校側のそんな思いもあるのです。