投稿者「tanaka-admin」のアーカイブ

過去問を研究することは、捨てるものを決めること

中学受験の範囲を学校の教科書で照らし合わせてみると、結構、高学年まで上がります。これは、「小学生でも考えればできる」というところで問題が作られているからであって、例えばオームの法則は小学校では教えないわけですが、問題でオームの法則を解説してしまうと、これは使っていいことになる部分があるわけで、実際にそういう出題もある。

だから、範囲を網羅しようと思うと、とんでもない範囲になってしまう可能性があるのです。で、それを短い期間で12才の子どもたちに要求するのはなかなか大変なことになる。そこで何らかの形で切り捨てていかないといけない。では何を基準に捨てるか?

それはやはり受験する学校で出そうにないことを捨てるのが一番でしょう。

ふとある年、「詩の読解」というのはどのくらいの学校で出ているのだろう、と疑問に思って調べたことがありました。

で、本当に数校あるだけだったのです。これには理由があります。本来、読解の問題を作るのは学校の先生であって作者ではない。したがって読解の問題は本文を根拠として、「ここにこう書いてあるからこれが正しい」という論理で作られるわけですが、詩というのは本文が短い。

しかも、明確な論理性があるわけではないわけで、そこから以下に解釈するか、読み取るか、ということがポイントになる一方で、その読み取りのどれが明確に正しい、とは言えない部分があります。Aと解釈した子とBと解釈した子がいて、Aが○でBが×であると、明確に言える論理が詩の中に求められるか、といえばそうでない場合もある。

そうなるとやはり出題者としては敬遠したくなる部分があるから、詩はあまり出ない、ということになりがちなのです。

じゃあ、詩って過去に出たことがあるんだろうか、と十年調べてみたら、その学校で出たことがない、というのであれば、いったん捨ててもいいだろう、と思うのです。これは100%ではない。もしかすると来年出るかもしれないが、しかし、物語文や説明文の読解の方が圧倒的に頻度が高いはずだから、まずはそちらの方を優先した方が良い、ということになります。

一方で学校によって、必ず詩を出す、という学校もあるわけで、これはこれでしっかり対策をしていく必要がある。

だから過去問の研究は大事なのです。

子どもたちはそれほど体力があるわけではないし、短い睡眠時間てやっていけるはずもないのだから、短い時間で最大効果をあげる必要があるわけで、そのためには捨てなければならない。何を捨てるか、を決めるために過去問は掘り下げて研究するべきでしょう。

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酸素に関する問題

2014年巣鴨中学の問題です。


次の実験に関連する問いに答えなさい。
 実験 3%の過酸化水素水10cm3に、粉末の二酸化マンガンを色々な重さで加え、そのとき発生した酸素の体積を測定したところ、次のような結果が得られました。なお、計算の答えは、小数点以下第2位を四捨五入して書きなさい。

問1 うすい過酸化水素水は、一般の家庭でも利用されています。その利用方法を、次のア~エから1つ選びなさい。
  ア.うがい薬    イ.せっけん    ウ.かぜ薬      エ.消毒薬

問2 酸素に関する文として正しいものを、次のア~エから1つ選びなさい。
 ア・燃料電池の原料として利用される。
 イ・水酸化ナトリウム水溶液こ通じると食塩が生じる。
 ウ・石灰水に通じると白くにごる。   
 エ.緑色のBTB液に通じると、BTB液が黄色になる。

問3 実験の操作1を、粉末状の二酸化マンガンの代わりに、かたまり状のものを用いて行うと、酸素の発生が遅くなりました。より速く酸素を発生させる方法として適するものを、次のア~エからすべて選びなさい。
 ア. より濃い過酸化水素水を用いる
 イ. 二酸化マンガンの量を増やす
 ウ. 過酸化水素水を冷やしておく
 エ. 二酸化マンガンに水素を充分に吹き付けておく。

間4 実験の操作2の反応が終わるまでの時間として最も適するものを、次のア~カから1つ選びなさい。
  ア.1分52秒    イ.2分15秒    ウ.3分04秒    エ.3分52秒
  オ.4分27秒    カ.5分11秒

問5 操作3で、二酸化マンガンを加えてから発生した酸素は、30秒後には50cm3に、1分後には81cm3になりました。

(1)実験開始直後から30秒間に発生する酸素の体積は、実験終了直前の30秒間に発生する酸素の体積のおよそ何倍になりますか。
(2)(1)のようになるのはなぜですか。その理由として適するものを、次のア~エから1つ選びなさい。
 ア.発生した酸素の中に水蒸気が混ざってしまうため
 イ.酸素が発生するにつれて、過酸化水素水がだんだん濃くなっていくため
 ウ.酸素が発生するにつれて、過酸化水素水がだんだん薄くなっていくため
 エ.二酸化マンガンが反応しにくくなるため

問6 酸素はものを燃やすために必要な気体です。炭を完全に燃やすと、気体Ⅹが発生します。

(1)大気中の気体Ⅹの増加によって生じる環境問題を、次のア~オから1つ選びなさい。
 ア.酸性雨  イ.地球温暖化  ウ.地盤沈下  エ.オゾン層の遠
 オ.光化学スモッグ

(2)燃やしても気体Ⅹが発生しないものを、次のア~オから1つ選びなさい。

 ア・ガソリン  イ.紙  ウ.ろうそく  エ.アルコール  オ.スチールウール

(3)気体Ⅹを満たした500cm3のふたつきのビンがあります。重さを量ると、110.8gでした。ふたを開けて水を満たし、ふたをして重さを量ると609.7gでした。次にふたを開けて水を捨て、ビンを乾
 かしてからふたを閉めて重さを量ると110.42gでした。気体Ⅹの1cm3の重さは空気のそれの何倍ですか。なお、水1cm3の重さは1gです。
(4)(3)の空気は、ちっ素と酸素が体積比4:1で混合した気体です。また、同じ体積のちっ素と酸素の重さの比は7:8です。気体Ⅹの1cm3の重さは酸素のそれの何倍ですか。


【解説と解答】
問1 過酸化水素水はオキシドールですから、消毒薬です。
(答え)エ

問2 酸素は、燃料電池の原料として利用されます。
(答え)ア

問3 二酸化マンガンは触媒ですから、過酸化水素水がふれる面積が広いほどよく発生します。
したがって過酸化水素水の濃度を濃くするか、二酸化マンガンを増やせば良いことになります。
(答え)ア、イ

問4 
操作1は449秒で98cm3の酸素。操作3は92秒で100cm3
449÷5=89.8秒 89.8×$$\frac{100}{98}$$=91.6秒ですから、時間はほぼ、二酸化マンガンと酸素の量に比例しています。
したがって449×$$\frac{2}{5}$$××$$\frac{97}{98}$$≒178ですから、ウの3分04秒が近い値になるでしょう。
(答え)ウ

問5 
(1)最後の32秒で出た酸素は100-81=19cm3ですから、50÷19=2.63・・・≒2.6倍になります。
(答え)2.6倍

(2)酸素が出る量が減るのは、過酸化水素水が酸素を出して薄くなるからでうs。
(答え)ウ

問6
酸素でものを燃やして発生するのは二酸化炭素です。
(1)したがって温暖化が問題になります。
(答え)イ

(2)炭素がないものを燃やしても二酸化炭素はできません。この場合はスチールウールです。
(答え)オ

(3)最初500cm3の二酸化炭素がありました。この重さとびんの重さの合計が110.8gです。
ここに水を500cm3入れると、500g増えます。
空気+びん=110.42
水+びん=609.7g
二酸化炭素+びん=110.8g

水は500g入ったので、びんの重さは609.7-500=109.7g
二酸化炭素の重さは110.8-109.7=1.1g
空気の重さは110.42-109.7=0.72g
1.1÷0.72=1.527・・・≒1.5倍
(答え)1.5倍

(4)空気中の体積比が窒素:酸素=4:1 同じ体積の重さの比が窒素:酸素=7:8ですから、空気中の重さの比は窒素:酸素=4×7:1×8=28:8=7:2
ある体積の空気の重さを1とすると、二酸化炭素は1.5 酸素は$$\frac{2}{9}$$×5=$$\frac{10}{9}$$

1.5÷$$\frac{10}{9}$$=1.35≒1.4倍
(答え)1.4倍

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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横浜英和、青山学院の系属校に

横浜英和が青山学院と系属校の提携をすることになりました。

系属校というのは、それぞれが独立した学校法人を営む一方で、一定の要件を満たす推薦者を進学させることができるようにする、というものです。

ここのところ私立中高の付属校化、系属校化が増えてきていますが、これはやはり少子化の流れの中で確実に大学進学者を確保したい私立大学側と大学受験に特色を出したい中高一貫校のニーズが合致したものです。

今回は両校とも同じ系列の宗教法人を設立母体とする学校法人であることから、話は比較的スムーズに進んだのかもしれません。

横浜英和は今後、2018年度より共学化に進むそうです。青山学院の推薦資格は2015年1月に決まるので、人気が上昇するかもしれません。

横浜英和女学院ホームページ

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