第20回 プラスイメージ

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■6年生になると、子どもたちの受験に対する姿勢もいろいろ変化が見られてきます。例えば先日、6年生の女の子は「もう、あと5ヶ月しかないのよ」といっていましたが、同じ日、同じクラスの男の子は暗記のテストができなかったあとでも「でも、まだ5ヶ月あるからね。覚えられるよ。」と本気でいっていたのです。

■子どもたちについていえば、やはりマイナスイメージよりはプラスイメージを持っていてくれたほうが合格しやすいでしょう。なぜプラスイメージが良いのかといえば、成長に必要なやる気と自信が引き出されてくるかです。たとえ合格可能性が低くても、プラスに考える子どもは「何とかなる」と思いますし、最後まであきらめません。それが受験校を下げてほしい親からすると困った問題になることもあるのですが、しかし「落ちるかもしれない」とずっと心配している子よりはいいのです。(そういう心配する子に限ってあまり勉強はしないのですが。)

■問題はお母さんです。お母さんは一般的に言うと、マイナスイメージの強い方が多いのです。ご自分だけで心配されるのであれば問題はないのですが、このマイナスイメージが子どもたちに伝染してしまうケースがあります。子どもはお母さんが心配していると知ると、突然自信を失います。お母さんは自分を信じてくれていると思っている子が多いので、愕然としてしまうのかもしれません。

■ではどうすればプラスイメージをもてるのでしょうか。これは実は簡単です。プラスイメージを持つことを選択すればいいのです。こと子どもの受験に関して「心配しない」と決めるのです。「うちの子だから何とかするだろうし、合格しなくてもまた次の機会がある」という考え方を選択するのです。そうすれば、今度はそのお母さんの自信が子どもたちに伝染していきます。ぜひプラスイメージを持って子どもたちに接してあげてください。

(田中 貴)

(2005年9月4日)

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