第33回 秋に向けての学習法(3)

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■理科は2つの分野に分かれます。ひとつは知識の分野。例えば植物、動物、人体、天体などです。この分野は知識を覚えていないと、得点できません。したがって、どんどん覚えていくことが大事です。最近は便利な参考書ができていて、入試によく出る知識をまとめてくれています。こういう本を使って、まず知識をしっかり覚えましょう。

■ただ、これだけではしっかり覚えているか確認できません。そこで受験する学校の入試問題を解きながら、知識を確認します。覚えていないものはやり直しをして、確実に答えられるようにしましょう。まだ覚えていないものだけ、もう一度手帳やノートにまとめて覚えなおしてもいいかもしれません。

■もうひとつの分野が計算問題です。力学や水溶液、電気などです。これらの分野の学習は算数と同じですが、算数に比べて出題されるパターンが決まっているので、解き方を覚えるという気持ちで学習してください。そして自分の不得意な分野は集中して復習しましょう。電気や浮力などは、なかなかマスターできない人も少なくないので、不得意だという気持ちをなくせるように努力してください。

■社会は、やはり知識が勝負になりますから、理科の知識分野と同じです。まず入試に良く出る問題がまとまっている問題集や参考書を使って、知識が身についているかどうか確認してください。その上で、やはり入試問題を解いていきます。できない問題は、もう一度整理してさらに知識を広げてください。

■社会では直前に時事問題をまとめる必要があります。最近の入学試験では、国際問題や環境問題など、その年におこったり、話題になった分野の問題が出題されることが多くなりました、日ごろから新聞やニュースに接している人は得意な分野かもしれませんが、その年前半の話題は忘れてしまっているかもしれません。秋には時事問題集が発売されますので、一通り読んで大事なことを整理しておいてください。

■入学試験に合格するためには1点でも多くとろうという気持ちをしっかり持つことが大事です。知識の問題などは、覚えていれば必ずできるのですから、正確に覚えることが必要です。入試では1点違うだけで4~50人の差になってしまいますから、つまらないミスをしないようにていねいに問題を解いていきましょう。この秋は実力が伸びる一番のチャンスですから、しっかり計画を立てて勉強を進めてください。

(平成17年9月8日)

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