溶解度の問題

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2007年女子学院の問題です。


ある物質の固体Aが水100gにどれだけ溶けるかを調べるために、実験1、2を行った。水温は常に20℃であった。次の問いに答えなさい。
ただし、計算結果は四捨五入して一の位まで求めること。

【実験1】20gの水をビーカーに取り、ガラス棒でよくかき混ぜながらAを1gずつ加えていったところ、6gまでは完全に溶けたが、7gでは溶け残りがあった。

【実験2】10%のAの水溶液50gを、100gのビーカーに入れて放置したところ、何日かたって見たら結晶が出ていた。このとき、ビーカーを含めた全体の重さをはかったところ、120gであった。

(1)実験から20℃において、Aは水100gに対して、どのくらい溶けるとわかるか。実験1、2についてそれぞれ求めなさい。
 ただし、解答欄の「より多く・以上・未満・以下」のうち、あてはまる言葉を必ず○で囲むこと。

(2)詳しく実験したところ、Aは80℃では水100gに170g溶けることがわかった。50%のAの水溶液300gには、80℃では、さらに何gのAを
 溶かすことができますか。


(1)
【実験1】でわかることは、水20gに対しての数値ですから水100gに直すと6×5=30gまでは溶けて、7×5=35gはとけなかったので、溶ける量は30g以上35g未満であることがわかります。

【実験2】では全体の重さが120gになっているので、100gのビーカーの重さを除くと水溶液は20gしかないのです。つまり水が30g蒸発してしまったことになります。このとき、最初の水は50×0.9=45gですから水は45-30=15g残っていたことになり、そのとき5gは溶かすことができませんでした。したがってこれを100gの水に計算し直すと、5×100/15=33.333g≒33g未満であることがわかります。また最初は10%の水溶液ができているので、水は45gにたいして、5gがとけているので、これを100gの水に計算しなおすと5×100/45=11.111g=11gは溶けることがわかります。

以上から
【実験1】については100gの水に30g以上35g未満溶ける。
【実験2】については100gの水に11g以上33g未満溶ける。

ということがわかります。

(2)80°100gの水に170g溶けます。50%の水溶液300gには水が150g、Aが150g入っています。水が1.5倍ですから、
170×1.5=255gまで溶けるので、255-150=105gさらに溶かすことができます。

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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