第120回 採点者の気持ち

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■ 模擬試験の採点というのは、やはりスピード勝負になっている部分があり、非常に機械的に進みます。記述問題も、あるキーワードが入っているかどうか、というような採点基準が決められて、黙々と進行するわけですが、入試の採点はこれとはちょっと違います。

■ もちろん、学校によっては非常に機械的に進めるところもありますが、しかし、概ね、採点者の気持ちは、「この子はどう考えて、この問題を解いたのか」というのを読み取ろうとする。

■ 学校は入学させるべき子どもたちは誰か、決めようとしているわけで、その意味では視点がやはり暖かい。この子は着想がおもしろい、とか、ここまで解けるのだったら、部分点をあげようとか、まあ、そういう幅が採点の中に含まれていきます。逆にいい加減に考えているな、とか、適当に答えを合わせたな、と思われる答案はたとえ正答であっても減点する。

■ 配点も一応決まっているが、この発想はなかなかできない、と思えると配点を上回って得点をつけることもある。何か光るものを感じ取りたい、というのが採点者の気持ちです。

■ したがって、一生懸命答えるべきだ、と思います。もちろん、みんな一生懸命やるのだけれど、答案はアピールのチャンスでもあるわけだから、自分の考え方はなるべくていねいに述べた方が良いわけです。もちろん、点数て比較されるわけだから、あまり一問に時間がかかってもいけないが、そういう採点者の気持ちに応える答案をぜひ書いてきてほしい。

■ ただ答えが出れば良い、などと考えて書きなぐったりしてはいけない。「こう考えました、どうですか?」というような気持ちでていねいに解答してください。

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プレッシャー
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