真似る相手がいるか

今はお子さんひとりという家庭も少なくないし、親戚筋で年齢が近い子もいないし、また先輩と知り合うこともあまり多くないと思うのです。

しかし、中学生になって部活が始まり、先輩と話をするようになると、真似をしたい相手が出てくるものです。

勉強にしてもそうで、以前、式をなかなか書かない子がいました。

注意をするのだが、なかなか治らない。ところがある日、その子がある子どもと友だちになった。

その子は別に目立つ子ではないが、実は成績は悪くない。ただ授業中はあまり発言をするタイプではなく、しっかり自分で考えながら式を書いていくタイプだったのです。

その姿を横目で見た彼は、ひらめいた。

「そうだ、真似をしよう」

それから彼のノートが変わりました。友だちのノートとまあ、似てる似てる。

しかし、書いているうちに本当のところがわかってきた。

ただ、キレイに書いているだけではなく、自分で考えてその結果を後から使うために式を書くのだ、と。

それで彼は突然できるようになったのです。

親や先生が注意しても治らないことが、実は友だちや先輩を真似ることで一気に変わることが良くあります。

ただ、最近の子どもたちはなかなか真似る相手に出会わない。

そういう意味では習いごとのように上の子どもたちと付き合うことができる機会はとても大事かもしれません。


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きれいなノート

社会とか理科のテキストを、またノートにまとめている子をたまに見かけます。

きれいにノートが仕分けられていて、文字もていねいに、カラフルに書かれているわけですが、しかし、こういう子があまりできた試しがない。

思うに、きっとノートを書くことが勉強だと勘違いしているフシがある。

きれいにノートが完成すれば勉強したと満足してしまうからでしょう。しかし、本当はどうやっても覚えていないといけない。

なぜノートをまとめるのか、といえば、それは覚えやすくするためです。しかし、今のテキストはすでに覚えやすくする工夫はされていて、例えば一行問題みたいになっている。

だから実際にそこをしっかり覚えればいいわけであって、別にノートがきれいにできあがる必要はない。

女の子に多い現象ですが、ノートを作る時間が結構かかっているので効率を考えるとやめた方が良いでしょう。

もちろん、ノートを使って自分でまとめて理解が進むのであれば、それはそれでプラスになるわけですが・・・。


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第276回 個別指導のわな

■ 集合授業のフォローで、個別指導をつけるご家庭も少なくないと思います。特に6年生はやる問題がどんどん増えていく分、わからない問題も増えていく。したがって塾で質問しようと思ってもなかなか解決しない。だから、個別指導や家庭教師を頼んでできなかった問題を解決しようとする。

■ 逆に個別指導や家庭教師の先生は一生懸命教えてくれる。と、ここで問題が起きる。つまり、自分で良く考えなくても「後で先生に聞けばいいや」という気持ちが強くなるのです。

■ しかし、そうなるとわからない問題が一気に増えていきます。だんだん当初決めた時間では終わらなくなる。終わらなくなる、ということは今度は「先生に教えてもらってもわからない」という状況が生まれる。個別の時間が増えていくが、しかしかえってできなくなる場合が出てくるのです。

■ この原因は当然、「自分で考えなくなる」こと。誰かにしてもらうと、自分でやらなくてよくなるから、さらにできなくなる、ということなのです。

■ わからない問題を減らすためにやろうとしたことが、かえって逆効果になることがあるので十分注意してください。


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