スランプだなあ・・・

ある男の子が、算数のテストを返されたとき「スランプだなあ・・」とつぶやいていました。

いや、スランプというのはできた子ができなくなる現象であって、君はそうではない・・・、とでかかった言葉を飲み込んでしまいましたが、まあ、ついそう思いたいのかもしれませんね。

しかし、本当にスランプになる子もいます。

今までできたのに、こんな問題は間違えなかったのに。実際に模擬試をやり直してみると、できる問題がたくさんある。

なぜ、できないのだろうか? いろいろ原因はあるでしょう。もちろん入試に対するプレッシャーはあるだろうし、試験中上がってしまっていることもあるかもしれない。

そのためには、やはりできないという気持ちを「できる」に変えないといけない。変えるためには、ていねいに解く練習を積み重ねることです。

例えば、少しやさしい問題を時間を決めてやらせてみると、案外間違えたりする。で、なぜ間違えるのかを点検してみると、やはりていねいに問題が読めてなかったり、計算を確認していなかったり、というミスの原因がみつかります。

それを直す。具体的にどういう方法で確認するかを決める。そして実行する。慣れたらそれを模擬試験でも活かす。この繰り返しで、とにかくていねいに解くことを徹底させるとやがて、ミスがなくなっていく。

できない問題は仕方がないが、できる問題はやはり落としてはいけない。スランプはここに集中すると、やがて解決して、自信を取り戻すことができます。


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第295回 意外に間違える基本問題

■ さすがにこの時期、もう基本問題は楽にできるだろう、とは思うのですが・・・。

■ しかし、実際に模擬試験の一行問題などで、間違えていることが多い。

■ 「え、本当にわかってるの?」と疑問に思われるかもしれません。わかっているようで、わかっていない、というのが本当のところでしょうか。基本問題ですから、当然やったことがある。しかし、やった、という経験はあるものの、明確にこうだ、と言えないところがある。だから間違えるのです。

■ 落ち着いて考えれば、そんなにできないわけではないのかもしれませんが、試験中はとにかく急いでいるので、つい間違える、ということもあるでしょう。

■ なので、間違えたら、もう一度、しっかり確認する。親が呆然となってはいけません。そんなことはこれからも多々あることだから、あまり心配しても仕方がない。

■ 間違えたら、本番でなくてよかった、と思えば良いのです。確実にできるように修正していきましょう。


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算数の応用力

算数の問題を解くにあたり、当然知識は必要です。

例えば台形の面積の出し方、等差数列の和の求め方、速さのつるかめ算、といったようなことは、知っていればすぐに解けるし、時間の節約にもなるでしょう。

しかしながら、それだけでは解けないのが今の算数の入試問題。

これらの解き方はひとつの論理の部品であって、答えを解くためのプロセスのひとつでしかない。

だから、ある程度考えていって、「ああ、これで速さのつるかめ算だなあ。」という風に解いていくことになります。

だから、覚えるばかりではいけない。一行問題というのは、知識であり、もちろん基本問題として出題されるところはあるものの、それだけで入試は終わらない。

概ね3つ、ないし4つの論理過程が組み合わさって、入試問題はできあがっているので、それを分解できないといけないわけです。

だから、考える必要がある。

算数や数学は、とにかく自分で考えて、最後に答えを導き出す、という過程を踏まないと力はつきません。

公式だけ覚えても、できるようにはならないのです。

で、ここまで勉強が進んでくるとそういう基本部分というのは実はできあがってきているのです。

だから、あとは自分で問題を分解できないといけない。論理を組み立てないといけないのです。これは時間がかかります。

1問に最低15分はかけるべきだ、とお話していますが、それでも足りないかもしない。そういうときは解説を読むしかない、と言っていますが、本当はそれでも考えた方が子どものためにはなるのです。

ああでもない、こうでもない、とやっているうちに、いろいろな基本を実践しつつ、論理を組み立てているわけだから、たった一問にもかかわらず思考の訓練はかなり積んでいることになるのです。

この時期、たくさんの問題を解く、という塾が増えているのですが、その結果として一問一問の論理が充分理解できていなかったとすれば、それはもったいない時間の使い方をしているのです。

問題はもっと減らしてもかまいません。

それよりも、自分で論理を最後まで組み立てられることが大事です。

1000題問題を解いても、力にならないし、100題だけでも結構力がつく。それは、どこまで自分で考えられたかで決まりますから、終わることを優先しないようにしてください。


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