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中学受験理科の水溶液について、濃度、溶解度、結晶、中和などを確認する記事をまとめています。

水溶液に関する問題

2016年白百合学園の問題です。


【表1】は、100gの水にとけることのできる食塩とホウ酸の量を表したものです。

20160605t001

次の問1~3に答えなさい。ただし、計算で割り切れない場合は、小数第2位を四捨五入しなさい。
問1ホウ酸7gと食塩20gの混合物を40℃の水100gにとかしてから冷やしたところ、ホウ酸の結晶は出てきましたが、食塩の結晶は0℃付近まで冷やしても出てきませんでした。
(1)文中の下線部のようになるのはなぜですか。「溶解度」という言葉を使って、理由を簡単に答えなさい。
※溶解度‥・水100gにとける物質の限度量。
(2)この水溶液を20℃まで冷やすと出てくるホウ酸の結晶は何gですか。
(3)40℃のこの水溶液には、さらに何gの食塩をとかすことができますか。
問2 80℃の水20gにホウ酸は何gまでとけますか。
問3 60℃の水200gに食塩をとかせるだけとかしました。
(1)このような水溶液を何といいますか。
(2)この水溶液のこさは何%ですか。


【解説と解答】
問1
(1)ホウ酸は温度が下がると溶解度が下がるのに対して食塩はあまり下がりません。
(答え)ホウ酸は水温が下がると溶解度が大きく下がるため。
(2)20℃ではホウ酸は4.9g溶けるので、7g溶かしていますからその差2.1gが出てきます。
(答え)2.1g
(3)40℃でゃ36.3g溶けるので、20gを引いて後16.3g溶けます。
(答え)16.3g

問2
80℃、100gの水にホウ酸は23.5g溶けます。
水が20gになればその5分の1になるので4.7gになります。
(答え)4.7g

問3
(1)(答え)飽和水溶液
(2)37.1÷(100+37.1)×100≒27.1
(答え)27.1%

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水溶液に関する問題

2015年 女子学院の問題です。


水溶液について、次の問いに答えなさい。計算問題で割り切れないときには、小数第2位を四捨五入して求めなさい。

(1)次の文( ア )~( オ )にあてはまる言葉を答えなさい。
 水溶液は溶けている物質によって様々な性質を示す。例えば、塩酸は紫キャベツ液を加えると( ア )色になり、スチールウールを入れると、気体として( イ )が発生する。また、大埋石に加えれば( ウ )が発生する。アンモニア水は( エ )性で紫キャベツ液を加えると( オ )色となり、紫キャベツ液を加えることによって塩酸とアンモニア水を区別することができる。
 一方、食塩水とさとう水は紫キャベツ液を加えたときの色が全く同じため、区別するには別の方法が必要になる。

(2)食塩水とさとう水を区別したい。どのような実験をすればよいか結果もあわせて文章で書きなさい。ただし溶液の量は十分にあり、器具は自由に使えるものとする。

食塩は水100gに30℃で38.0g、80℃で40.Ogまで溶かすことができる。

(3)30℃で,溶けきれなくなるまで食塩を溶かした食塩水がある。

 ア この食塩水の濃度は何%になりますか。
 イ この食塩水100gを蒸発皿に入れ、加熱して水を完全に蒸発させたときに出てくる食塩は何gですか。

(4)80℃で、溶けきれなくなるまで食塩を溶かした食塩水が50gある。
 ア 80℃のまま水を5g蒸発させたとき、出てくる食塩は何gですか。
 イ 水を蒸発させないで30℃まで温度を下げた時、何gの食塩が出てきますか。


【解説と解答】
(1)
紫キャベツは酸性が赤、中性が紫、アルカリ性が緑から黄色になります。塩酸に鉄を入れると水素が発生し、大理石の場合は二酸化炭素が発生します。アンモニア水はアルカリ性ですから、緑色から黄色になります。

(答え)
ア 赤 イ 水素 ウ 二酸化炭素 エ アルカリ オ 緑 あるいは 黄色

(2)
(答え)
蒸発皿にとってそれぞれ加熱して、できる固体の様子を観察する。
食塩水は食塩が白い固体となってでてくるが、砂糖は黒くこげる。

(3)
ア 全体の水溶液が138gになっています。38÷138×100=27.53・・・で27.5%
イ この食塩水100gには27.5gの食塩が含まれているので、それが結晶になります。
(答え)
ア 27.5
イ 27.5

(4)
ア 100gの水に40gが80℃での飽和状態です。それが50gあります。水5gに対しては食塩2gが溶けているので、それが結晶となります。

イ 100:40が100:38.0になるので、140gについて2gの食塩が出てくることになります。
それが50gですから、50×$$\frac{2}{140}$$=0.71・・・で0.7gです。

(答え)
ア 2
イ 0.7

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食塩水の濃度

これからしばらくの間、日曜日を中心に、中学受験の算数の基本について、その導入の仕方をお話していきたいと思います。今回は第1回目で、食塩水の濃度を取り上げます。

濃度は理科でも出題され、その後溶解度へとつながっていきますが、食塩水の問題は算数でも頻出します。基本問題や一行問題に始まって、やりとりの問題や比を使った問題など大事なテーマのひとつです。

まず濃さについて考えていきましょう。

【1】食塩水の濃さ(濃度)

濃さは食塩水の重さに対して溶けている食塩の割合を表します。普通は百分率を使います。

食塩水の濃さ

間違えやすいのは分母で、食塩水ですから食塩+水の合計の重さがこなければならないことです。ここをまずしっかりと覚えてください。


(例題1)
120gの水に食塩を30gまぜました。

(1)この食塩水の濃度は何%になりますか。

(2)(1)の食塩水に50gの水を加えました。食塩水の濃さは何%になりますか。


(解説と解答)
(1)公式通りあてはめます。分母は食塩水の重さですから、120+30=150gということになります。

式1 (答え)20%

(2)水が増えるのですから、分母だけが変わります。

式1 (答え)15%


(例題2)
180gの水に食塩を20g混ぜました。

(1)この食塩水の濃度は何%になりますか。

(2)(1)の食塩水に50gの食塩を加えました。食塩水の濃さは何%になりますか。


(解説と解答)
(1)例題1と同じです。分母が食塩水。分子が食塩です。
式2 (答え)10%

(2)今度は食塩が増えますから、分母と分子両方に増えます。

式3 (答え)28%


(例題3)
8%の食塩水が180gあります。

(1)この食塩水に溶けている食塩は何gですか。

(2)(1)の食塩水に20gの水を加えました。食塩水の濃さは何%になりますか。


(解説と解答)
(1)食塩水の濃さは分母が食塩水全体の重さでした。したがって食塩の量は食塩水の重さ×濃度で求めることができます。
8%は小数に直すと0.08ですから
 180×0.08=14.4g
(答え)14.4g

(2)水を20g加えるのですから、分母だけに20g増やします。

式4 (答え)7.2%

【2】食塩水をまぜる

さて、濃度(濃さ)について理解できたところで、今度は濃さの違う食塩水をまぜる問題を考えてみましょう。

例えばここに4%の食塩水200gと9%の食塩水300gがあるとします。これを混ぜると何%になるでしょうか。

4%の食塩水の中には200×0.04=8gの食塩が入っています。

9%の食塩水の中には300×0.09=27gの食塩が入っています。

したがって食塩の合計は8+27=35g 食塩水の合計は200+300=500gになりますから、これを公式にあてはめれば良いので、

式5 (答え)7%

と計算できます。あとは小数や分数の計算にいかに慣れるか、ということでしょう。

食塩水の問題に関してはてんびんを使うやり方がありますが、まずはしっかりこの計算に慣れてください。


(例題4)
4%の食塩水120gと14%の食塩水80gがあります。これについて次の問いに答えなさい。

(1)2つの食塩水をまぜると何%になりますか。
(2)(1)の食塩水に何%かの食塩水300gをまぜたら5%になりました。まぜた食塩水の濃度は何%ですか。


(解説と解答)
(1)
120gの食塩水にはいっている食塩の量は120×0.04=4.8g
80gの食塩水にはいっている食塩の量は80×0.14=11.2g

食塩の合計は4.8+11.2=16g 食塩水の合計は120+80=200gですから

式6 (答え)8%

(2)8%の食塩水200gに何%かの食塩水を300gまぜたら、5%になったのですが、食塩水は200+300=500gですから、食塩の量は500×0.05=25gになります。
(1)で食塩は16g入っていましたから、25-16=9gが後からまぜた300gに入っていた食塩です。

したがって9÷300×100=3%になります。

(答え)3%

【3】食塩水のやりとり

いろいろな食塩水を混ぜたり、混ぜる食塩水の量を変えたりする問題が入試では良く出題されています。その中からいくつかの例を考えてみましょう。


(例題5)
4%の食塩水が200gあります。その中から50g取り出し、水と入れ替えました。何%の食塩水になりましたか。


(解説と解答)
4%の食塩水200gと水をまぜたのではありません。4%の食塩水から50g取り出しているので、4%の食塩水150gと水50gをまぜています。
ですから、食塩の量は150×0.04=6gになるので6÷200×100=3%と計算できますが、こういう考え方もできます。
200gから50gとってしまったので、食塩の量は
式7 
の割合になります。
したがって濃さも同じ割合になるので
式8 
答えは3%と出すことができます。


(例題6)

容器Aには8%の食塩水が200g、容器Bには濃さのわからない食塩水が400g入っています。Aから100gとり出して、Bにまぜ、よくかきまわした後Bから100gとってAに混ぜたところ10%の食塩水になりました。Bの最初の濃さは何%でしたか。


(解説と解答)
最後にAには200gの食塩水が入っていたことになります。200gで10%ですから、食塩の量は200×0.1=20g Aには8%の食塩水が100g残っていましたから、残っていた食塩の量は100×0.08=8g

したがってBから入ってきた100gには20-8=12gの食塩が入っていたので、Bは12÷100×100=12%の食塩水になっていたことがわかります。

8%の食塩水100gとB400gをまぜたので、全体の重さは100+400=500gですから食塩の量は500×0.12=60gでした。Aから入った食塩の量は100×0.08=8gですから、Bに入っていた食塩の量は60-8=52gです。

したがってBの濃さは52÷400×100=13%になります。

(答え)13%

食塩の濃度はこのように、食塩水の重さ、食塩の重さを分けて考えることで問題を解いていきます。分数や小数を使い慣れていかないと難しい部分がありますが、食塩水の重さは何gになっているか、食塩は何gになっているか、を整理しながら考えていく練習をしてみてください。

以下のプリントもお役立ていただければと思います。

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