月別アーカイブ: 2013年11月

実施要項や学校案内をよく読む

フェリス中学が、今年合格発表を2時間早めるそうです。

というような変更点は、試験実施要項にちゃんと書いてあるわけですが、しかし、何となく読み飛ばしてしまうことが多い。

以前に学校案内やホームページで見て知っていたことが、ちょっと変わっている、ということはあるものです。

なので、良く読むことが大事。

本当に、しっかり読んでみると、「?」ということがあるものです。

例えば、良く私がお話することに、合格した後の書類の受け取り時間というのがあります。

みなさん、何時から合格発表という時間はよく見ている。しかし、合格した後書類が受け取れる時間はほとんどの学校で決まっています。

そして、ここが大事ですが、ほとんどの学校で、その時間中に書類を受け取らなかった場合、「合格を辞退した」とみなすことになっています。

その時間がしっかり募集要項には書いてあるでしょう。

そういうことを忘れないように、やはりしっかり読むべきなのです。

出願準備をする時期になっていますが、読み落しがないように、本当に良く読んでください。
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流水算

今週は流水算について説明していきたいと思います。流水算は川を下ったり上ったりするときに、川の流れの速さによって速さが変わる問題です。いろいろ条件を付けやすい分、最近の入試問題では良く出題されているテーマです。ここではしっかりとまず基本を身に付けていきましょう。

1 流れの速さと静水時の速さ

流水算ではこの2つの速さが問題に出てきます。流れの速さというのは、川の水の速さのことです。例えば上流のA地点からいかだを流すと、このいかだは下流に向かって流れていきます。このいかだの速さは流れの速さと同じになります。

一方静水時の速さというのは、流れがないとことで船が移動する速さのことです。流水算では、この2つの速さで下りの速さと上りの速さが計算できます。

2 下りの速さと上りの速さ

下りの速さは、静水時の速さ+流れの速さです。流れに沿って下るので、川の速さが船の速さに加わることになります。

上りの速さは、静水時の速さ-流れの速さです。流れに沿って上ると、川の速さで流される分、船の速さは静水時の速さより遅くなることになります。

ここで、式をよく見ると、下りの速さと上りの速さの差は流れの速さの2倍になっていることがわかります。

これを線分図で見ると、

というようになります。

したがって、こんな公式が生まれることになります。

(下りの速さ-上りの速さ)÷2=流れの速さ

で、逆に静水時の速さを出す場合は、

(下りの速さ+上りの速さ)÷2=静水時の速さ

という式を使えばいいことがわかります。これは和差算と同じですね。

この公式は覚えておくと、いろいろな場面で使えるので、覚えておくと良いでしょう。流水算は速さの問題ですから、比を利用して解くことができます。これまで速さと比について学習してきたので、それも踏まえながら例題を学習していきましょう。


(例題1)
上流のAから下流のBまで2400mあります。流れの速さは分速50mです。静水時の分速が200mの船がBからAまで上るとき、かかる時間は何分ですか。


(解説と解答)
求めるのは上りにかかる時間ですから、上りの速さを出します。
上りの速さは静水時の速さ-流れの速さでした。
したがってこの場合は200-50=150mになります。
かかる時間は2400÷150=16分になります。
(答え)16分


(例題2)
上流のAから下流のBに向かって4時間、BからAへ6時間かかる船があります。流速は分速40mです。この船の静水時の時速は何kmですか。


(解説と解答)
この問題のカギは、同じ距離を動く時間が提示されていることです。

下りは4時間、上りは6時間ですから、かかる時間の比は2:3。ということは下りの速さ:上りの速さ=3:2という比が出ます。

そうすると、先ほどの公式に当てはめることができます。すなわち、下りの速さを【3】、上りの速さを【2】とすると

(【3】-【2】)÷2=【0.5】=分速40mということになるので、 【1】=40÷0.5=80m

下りの速さは80×3=240m・・・分速ということになります。

流れの分速が40mですから、静水時の分速は240-40=200mになるので、時速は200×60÷1000=12kmになります。

(答え)時速12km


(例題3)
上流のAから下流のBに向かってP船が、BからAに向かってQ船が同時に出発しました。P船は出発して4時間後にQ船とすれちがい、その後2時間でBに到着しました。P船とQ船の静水時の速さは同じです。
またこの川の流れの速さは分速60mでした。このとき次の問いに答えなさい。

(1)Q船はBからAまで何時間かかりましたか。
(2)AからBまで何mですか。


(解説と解答)
(1)これも良くでる形です。グラフで考えると、以下のようになります。

2つの船がすれ違った場所をCとすると、BC間をP船は2時間で通過しているのに対して、Q船は4時間かかっていることになるので、かかる時間の比は1:2です。

したがってQ船は(4+2)×2=12時間かかります。

(答え)12時間

(2)同じ距離を移動するのにかかる時間の比が1:2ですから、P船の下りの速さ:Q船の上りの速さ=2:1になります。

2つの船の静水時の速さは同じですから、差の半分が分速60mになるので(【2】-【1】)÷2=【0.5】=60m 【1】=60÷0.5=120mですから、P船の下りの分速は120×2=240mです。

分速240mは時速240×60÷1000=14.4kmですから、14.4×6=86.4kmがAB間の距離になります。

(答え)86.4km

(例題4)
Aさんは長さ60mの動く歩道に乗って、その上を歩ききるのに20秒かかります。ある日、この動く歩道が故障して止まっているとき、Aさんはこの動く歩道の上を歩ききるのに48秒かかりました。Aさんがこの動く歩道に乗って歩かないとすると何秒かかりますか。

(解説と解答)
流水算は川の流れ以外にも動く歩道やエスカレータ-の問題にも応用できます。
60mを20秒かかって行くとき、歩道の速さ+Aさんの速さ=60÷20=3mの秒速になります。
一方、Aさんが歩く速さは60÷48=$$\frac{60}{48}$$=$$\frac{5}{4}$$=1.25mになります。
したがって動く歩道の速さは3-1.25=1.75mになります。
60÷1.75=60÷$$\frac{7}{4}$$=$$\frac{240}{7}$$=34$$\frac{2}{7}$$

(答え)34$$\frac{2}{7}$$秒


(例題5)
川の上流のA地点から下流のB地点まで太郎君は船に乗って出発する1時間前に、ボールを川に流しました。そして船で出発して30分後にそのボールに追いつき、その後1時間で太郎君はB地点に着きました。太郎君の船の静水時の速さは分速80mです。
次の問いに答えなさい。

(1)ボールは太郎君がBに到着してから何時間後にBに到着しますか。
(2)川の流れの速さは分速何mですか。


(解説と解答)
(1)太郎君がボールに追いつくまで、A地点から30分ですが、ボールはそこまで1時間30分かかっています。
したがって太郎君は1時間30分でBに到着しましたから、ボールは1時間30分×3=4時間30分かかります。
ボールがB地点に到着するのは、太郎君がBに到着してから4時間30分-1時間30分-1時間=2時間後です。
(答え)2時間後

(2)下りの速さ:川の流れの速さ=3:1より、その差の2が静水時の速さです。80÷2=40m
(答え)40m

流水算の基本について解説しました。入試問題に出題される流水算はここのところ、かなり複雑になっていますが、基本は以上のポイントになります。速さと時間の関係、上りなのか、下りなのかなど、条件を確認しながら解き進んでいきましょう。

以下の教材もお役立てください。

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力のつりあいの問題

2013年青陵中学の問題です。


図1のような形をした軽い棒のA点にひもをつなぎ、もう一方を天井に固定します。

図1

問1 棒の左端のB点に50gのおもりをつるしました。図1の状態でつりあわせるのは棒の右側のC点に何gのおもりをつるせばよいですか。ただし、棒の重さは無視できるものとします。

次に棒に重さがある場合について考えます。長さ30cm、1cmあたりの重さが10gの太さが均一な金属の棒BCを図2のようにBから20㎝のところで折り曲げます。
棒が同じ材質で、均一な太さでできている場合、棒の重さは棒の中央にまとまっていると考えることができ、この点を重心といいます。

図2

問2 次の文の(    )にあてはまる数字を答えなさい。

 この金属棒を、棒ABの部分と棒ACの部分に分けて考えます。
棒ABの重心はAから( 1 )cmの距離の点にあり、棒AB部分の重さは( 2 )gです。また棒ACの重心はAから( 3 )cmの距離の点にあり、棒ACの部分の重さは( 4 )gです。

問3 図2の上体で棒を静かにはなすと、棒はA点を中心にどちらの向きに回転を始めますか。次のア、イの文から正しいものを選び、記号で答えなさい。また、この図2の状態で静止させるには、図のB、Cのどちらに何gのおもりをつるせばよいですか。

ア 時計回りに回転を始める イ 反時計回りに回転を始める

問4 次に太さが均一な金属棒を図3のように折り曲げ、D点に糸を付けてつるします。このとき、棒はどのような状態で釣り合いますか。正しいものを次のア~オから選びなさい。
図3


(解説と解答)
問1
おもりの位置は水平で考えます。
図4
三角形PABは正三角形の半分の直角三角形ですから、PAの長さは20÷2=10㎝
したがって、Bに50gのおもりをつるせば、Cには50×10÷20=25gのおもりをつるせばつりあいます。
(答え)25g

問2 ABの重心はABの真ん中になるので、Aからは20÷2=10cmになります。ABの重さは10×20=200g
ACの重心はAから10÷2=5cm ACの重さは10×10=100gです。

(答え)(1) 10 (2)200 (3) 5 (4)100

問3 
ABの重心は図4のAPの半分の距離ですからAから5cmのところにあります。
左側の回転力は5×200=1000 右側の回転力は5×100=500 したがって左側の回転力が勝るので、反時計回りに回ります。
静止するためには500の回転力を右側に足せばよいので500÷10=50g、Cにかければ良いことになります。

(答え)イ  Cに50g

問4
20cmの部分の重さと10cmの重さの比は2:1 したがって左側の重心から糸までの水平距離と、右側の重心から糸までの水平距離の比は1:2にならなければなりません。そうなっているのは、エです。
(答え)エ


「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)

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