月別アーカイブ: 2013年10月

比と速さ(2)

今回は旅人算を比で解く練習をしてみましょう。


(例題1)
太郎君はAから、次郎君はBから同時に向かい合って出発しました。太郎君と次郎君の速さの比は3:2です。二人はABの真ん中から240mBよりのところで出会いました。ABの距離を求めなさい。


(解説と解答)
二人は出発してから出会うまで同じ時間移動していますから、移動した距離の比は速さの比と同じです。太郎君が【3】移動したとすれば、次郎君は【2】移動します。
したがって合計は【3】+【2】=【5】になるので、半分の距離は【5】÷2=【2.5】です。太郎君は【3】移動していますから、240mは【3】-【2.5】=【0.5】にあたります。
240÷0.5×5=2400mがABの距離です。
(答え)2400m


(例題2)
太郎君が家から駅に向かって出発してから10分後に次郎君が家から駅に向かいました。次郎君は出発して15分後に太郎君を追い抜き、そこから12分で駅に着きました。太郎君は家から駅まで何分かかりますか。


(解説と解答)
次郎君が太郎君に追いついた場所まで、二人は同じ距離を移動します。その場所まで太郎君は10+15=25分かかり、次郎君は15分で行くので、かかる時間の比は5:3。次郎君は家から駅まで15+12=27分かかりますから、太郎君は
27÷3×5=45分かかります。
(答え)45分


(例題3)
太郎君はAから、次郎君はBから同時に出発し、それぞれ一定の速さでAB間の往復を繰り返します。二人が1回目に出会ったのは出発して8分後でした。二人が2回目に出会うのは出発して何分後ですか。


これはグラフを見てみるとわかるでしょう。

二人が1回目に出会ったのがP、2回目に出会ったのがQです。

出発してPまでの時間、二人は合わせてABの距離分を移動しています。
PからQまでの時間、二人は合せてABの距離の2倍分を移動しています。したがって出発してからは3倍分の時間を使うので、1回目が8分であれば、2回目は8×3=24分後になります。ちなみに3回目は5倍かかるので、8×5=40分後です。

(答え)24分後


(例題4)
太郎君はAから、次郎君はBから同時に出発してAB間を一往復します。太郎君と次郎君の速さの比は7:4です。二人が1回目に会ったところと2回目に会ったところが2400m離れていました。AB間の距離は何mですか。


(解説と解答)
二人が出発してから1回目に出会うまでの間に太郎君が【7】進んだとすれば、次郎君は【4】進みます。したがってABの間の距離は【7】+【4】=【11】です。
二人は2回目に出会うまでに、太郎君は【7】×3=【21】進みますから、Bから折り返して【21】-【11】=【10】のところにいます。したがって1回目の場所との距離は【10】-【4】=【6】になるので、これが2400mです。
したがってAB間の距離は2400÷6×11=4400mになります。
(答え)4400m


(例題5)
A、B、Cの3人がPを出発してQに向かいます。Aが出発して5分後にBが出発し、Bが出発してから5分後にCが出発しました。Bは出発して10分後にAを追い抜き、その後5分してCに抜かれました。次の問いに答えなさい。
(1)3人の速さの比A:B:Cを最も簡単な整数の比で答えなさい。
(2)AがCに抜かれたのはAが出発してから何分後ですか。


(解説と解答)
(1)AがBに抜かれるところまでAは5+10=15分、Bは10分ですから、かかる時間の比はA:B=15:10=3:2 速さの比は2:3です。
BはCに抜かれるところまで出発してから15分、Cは10分ですから、かかる時間の比はB:C=15:10=3:2 速さの比は2:3です。
したがって速さの比はBを6としてA:B:C=4:6:9になります。
(答え)4:6:9

(2)AとCの速さの比は4:9ですから、同じ距離を移動するのにかかる時間の比は4:9です。この差の5が5+5=10分にあたるので、10÷5=2分が1にあたります。
したがってAが出発してからは2×9=18分後
(答え)18分後


(例題7)
AB間をバスが往復しています。バスはABでそれぞれ5分停車して一定の速さで走ります。太郎君がAからBに行こうとしましたが、次のバスまで15分あったので、歩いてBに向かいました。太郎君はAを出発して8分後に乗るはずだったバスとすれ違いました。
そこから何分後に、太郎君はそのバスに追い抜かれますか。


(解説と解答)
グラフを描いてみましょう。

乗るはずだったバスが出発するまで15分ですが、Aで5分停車するので、到着までは15-5=10分です。
太郎君がバスに出会うときまでに歩く距離をバスが10-8=2分で行くことから、同じ距離を移動するのにかかる時間の比は太郎君:バス=4:1です。
バスがAを出発するときに、太郎君は15分歩いていますから、4-1=3が15分にあたるので、太郎君がバスに抜かれるのは出発して15÷3×4=20分後。
問題は出会ってからの時間を尋ねていますので、20-8=12分後
(答え)12分後

速さと比の問題は非常に入試に頻出します。しっかり練習してください。以下の教材もお役立ていただければと思います。

算数5年後期第7回 算数オンライン塾「速さと比(2)」

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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力のつりあいの問題

2013年 早稲田中学の問題です。


ばねやおもりを用いた以下の問いに答えよ。ここで用いるばねの長さは、つるすおもりの重さによって次のように変化する。

問1 天井にばねで500gのおもりAをつるすと、ばねが自然の長さより伸びた状態で静止した。この状態に、100gの磁石を下から近づけると、ばねがさらに0.3cmのびた。ただし、おもりAと磁石はくっついていない。磁石がおもりをひく力は何gのおもりをつるしたのと同じか。

問2 さらに磁石を近づけると、おもりAに磁石がくっついた。手を離すとおもりAに磁石がくっついた状態で静止した。このとき、ばねは自然の長さから何cm伸びているか。

問3 次に図のように、重さ100gで長さ20㎝の太さが一様な棒を用意した。この棒の左端をばねに取り付け、右端を100gの動滑車と200gの定滑車を組み合わせたものに取り付けた。おもりAを棒の中心につるし、定滑車に通した糸を手で支えて、棒を水平にした。

(1)このとき、手で支える力は何gのおもりをつるしたのと同じか。
(2)このとき、天井から棒までの長さは何cmか。

問4 次に、棒の左端に500gのおもりBをつるしたところ、棒がかたむいた。糸を支えた手を何cm持ち上げると棒が水平になるか。

問5 次に、左端のおもりBを棒をはずして、重さ100gで長さ20㎝の太さが一様でない棒を取り付けた。おもりAを中心から5cm左の棒の重心の位置につるし、棒を水平にした。このとき、手でささえる力は何gのおもりをつるしたのと同じか。


(解説と解答)
問1 400-100=300gで、16.0-11.5=4.5cm伸びていますから、4.5÷3=1.5cmが100gあたりの伸びになります。
0.3cm伸びているので、0.3÷1.5×100=20gが磁石の力となります。
(答え)20g

問2 くっついているので、おもりAが100g増えたのと同じです。したがって500+100=600ですから、
600÷100×1.5=9.0cm 伸びます。
(答え)9.0cm

問3 (1)棒の重さは100gで、Aが500gですから、棒の両端には(100+500)÷2=300gの重さがかかります。
動滑車の重さが100gですから、動滑車の2つの糸の1つにかかる重さは
(300+100)÷2=200gで、それが糸を引く力になります。
(答え)200g

(2)ばねには300gの重さがかかるので、300÷100×1.5=4.5cmののびになります。ばねの長さが10cmですから、10+4.5=14.5cmになります。
(答え)4.5cm

問3 おもりBの重さ500gはそのまま、ばねにかかりますから、500÷100×1.5=7.5cm下がるので、したがって棒の右端も7.5cm下げればいいことになります。
間に同滑車が1つ入っていますから、7.5×2=15㎝手を持ち上げると、棒の左端は7.5cm下がります。
(答え)15.0cm

問4
棒の重心は中心から5cm左側です。全体の長さが20cmですから、重心の位置は左から5cm、右から15cmです。
そこに棒の重さとおもりAの重さが両方かかるので、100+500=600g
5:15=1:3からばねには600÷(1+3)×3=450gがかかり、ぼうの右端には600-450=150gがかかります。
この150gに動滑車の重さ100gが加わり、その半分が定滑車の糸に行くので、
(150+100)÷2=125gです。
(答え)125g

この問題で、表の表記が小数点第1位までになっているので、ばねの長さやのびについては9cmではなく9.0cmと答える必要があります。

「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)

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デジタルの恩恵

中学入試の場合、入試問題は紙で配られるし、書くのも鉛筆かシャープペンシル。そういう意味では思いっきりアナログです。

だから、まあ、教材も紙になることが多い。主宰するオンライン塾もPDFを印刷して勉強してもらっています。

しかし、デジタルの恩恵がひとつある。それが地図。

家庭用のプリンターは概ねA4であることが多いので、A4で作ります。過去問集もほぼA4で統一されているわけですが、しかし、地図をA4に押し込んでしまうと、まったく見えない。

一度、紙に印刷して虫眼鏡で解いたこともありますが、これはこれでしんどい。

で、方法はスキャナーで取ってしまうこと。PDFにするのは、ある意味、便利なのです。

PDFを開き、地図の部分を思いきり拡大すると、まあ、そこそこわかる。

等高線の数字とか、地図記号とか。

地図の問題がでて、結構細かいなあ、と思ったらすかさずPDFにしてしまった方が、子どもの勉強にはプラスになるでしょう。

実際はもっと大きな紙に印刷してあるのですが、A4に押し込むから、まあ、仕方がない。

ここはデジタルの恩恵を利用しましょう。

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