月別アーカイブ: 2013年6月

調べてまとめる

書店に行って中学受験の学習参考書の棚を見ると、たくさんの参考書や問題集が並んでいます。そろそろ過去問もそろってきましたし、暗記用のテキストも数が増えてきました。

で、例えば社会の暗記用のテキストを開いてみると、地理のところではきれいにまとまっている。白地図も用意されていて、当然空欄に書きこむようにできています。便利で、簡単に勉強ができる。

ところが、こんな問題はどうでしょうか。

「九州地方の地図を空欄に書き、そこに大隅半島、島原半島、国東半島をA、B、Cの記号で書き入れなさい。」

実際に九州の地図は良く見るが、そういえば国東半島の形なんて覚えてないし。みりゃ、わかるけど。

そうなんです。そういう覚え方をどんどんしている。

つまり、入試に出やすい形の情報を出版社なり塾なりがまとめて、そういう形式で編集するから、ある意味偏った知識を持っていることになります。

で、もちろん入試対策の暗記テキストはこうでなければいけない。短時間に良く出るものを効率よく覚えるためにはこれでいいのです。ただし・・・

今はもう少し時間的に余裕があるので、ちゃんと原典を読んでおく。地図を書いておく。知識をまとめてみる。

こういう作業がどんどん効率よく塾のテキストでまとまってしまっているから、調べたり、地図を見てみたり、統計を確認しなくなるのです

もっと効率良く、多くの勉強をしよう、という形式が過ぎてしまうと、本当の勉強の仕方がよくわからなくなる。

実は本日の算数オンラインの問題。図形を回転させる問題です。

こういう問題が出れば当然、図を描いていかなければいけないわけですが、うまく描けない子は少なくありません。

本当は先生の解説を写したり、あるいはテキストの図をもう一度ノートに書いてみて、真似ることによって図を描くことがうまくなるはずなのだが、そういう過程は効率が悪いと考えがちになる。したがって、テキストの図を使って考えるようになるから、相変わらず図が描けない、というようなことが起こりがちになります。

例えば公民が終わって、地理を復習するのであれば、白地図を自分で描き、地図帳を見ながら、山脈や山地、河川、湖、半島、湾などを書きこんでみるべきです。そうすると、位置関係もわかるし、例えば河川がどの県とどの県を通って海に出ていくかも確認できるでしょう。歴史の復習をするなら、いったん自分で年表を全部書いてみるべきなのです。そういう作業をやらずに、暗記テキストだけを頼ると足をすくわれることがありますから、注意してください。

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夏休みが6月から

秋からの入学移行を検討していた東京大学は、当面見送ることを決めたそうです。

その一方で、1年を4学期制にして、夏休みを6月から8月までと前倒しをして、9月以降を残り3つの学期にすることを検討することになったようです。

夏休み、長い!

いえ、しかしまあ、国際的にみれば学年が終わって暑い夏は、それぞれの考えて研究や勉強をする季節。短期の留学もできるし、逆に海外からの留学生も受け入れやすくなる。

同様の案は慶應や早稲田でも検討されていくようで、やはり大学の危機感は相当なものだと言えるかもしれません。

大学受験が厳しくなる過程で、これらの大学に入学する生徒の顔ぶれはだんだん固定化してきました。いわゆる私立の中高一貫校。中学受験を終えて、大学受験に向けて勉強してくる子どもたちが多く入学するようになりました。しかし発想や考え方の同質化が顕著になってくると、研究にはあまりプラスにはならないと考えられているようで、いかに異質な学生を入学させるか、ということがそれぞれの大学の課題になってきているようです。

大学は今、国際的な競争にさらされているので、世界から優秀な人材を集め、卓越した研究成果をあげていくことが求められています。

そのために入試制度を見直したり、こうやって学期の変更をしたりするわけですが、逆に学生も日本の大学ばかりを考える必要はないのではないか、と思います。

日本の高校を出たら日本の大学に行く、というのはこれまで固定化されてきた路線ですが、海外の大学進学に対応する中高もこれから増えてきてほしいものです。

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第88回 学校別対策は家庭が組み立てるべき

■夏休みから学校別対策の授業を始める塾は少なくありませんが、しかし、すべての学校別対策が行われているわけでもありません。多いのは上位校対策だけで、中堅校と呼ばれるグループの学校別対策はあまりないし、上位校でも2日校や3日校の学校別対策授業はあまり見たことがありません。

■つまり塾の学校別対策だけでは万全とは言えない。1日に同じ学校を受験することはあっても、2日校、3日校と進んでくるとそれぞれ家庭の考え方で受験校の選び方は変わってきます。だから、学校別対策というのは本来、家庭が中心になって考えるべきものなのです。

■確かに上位校で学校別対策を行う学校というのは、入試に非常に特徴があるところが多い。例えば算数では難しい問題が4問か、5問。すべて記述式でいわゆる点取り問題みたいなものは一切出ないとか。あるいは理科でも知識に関する問いはほとんど見られず、与えられた資料やデータの中から何らかの結論を導き出すとか。

■これらの入試傾向は確かに家庭でやるのは大変な部分があります。過去問以外にその学校に似たような問題がないとすれば、作らなければいけないわけだから、これは塾が作ってくれる問題を使った方が良いでしょう。しかし、すべての学校がこのようは特殊な傾向を持っているわけではありません。

■類似した学校別傾向を持っている学校は調べていくと確かにある。例えば理科の問題で大問4題に明確にしぼっている学校があります。4問というのは物理、化学、生物、地学の4問で必ず計算問題もあるし、また知識問題もある。だから、こういう学校の問題を数年分やりこんでいくだけで、学校別対策はできる部分があるのです。

■こういうことを、中学生や高校生になればある程度、自分でやれるようになるでしょう。しかし、小学生にはなかなか難しい、だからお父さん、お母さんの力が必要なわけです。私は学校別対策はあくまで家庭が中心になって組み立て、塾の学校別対策も利用する、というスタンスが良いように思います。

■子どもたちの得手不得手も違うし、やるべき優先順位も同じ学校を志望しても違うのだから、そこは子どもに合わせて考えていかなければならないのです。それをすべてやってくれる塾もありますが、そうでない場合も多いので、そこは家庭ががんばる方が結果は出やすいでしょう。

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