月別アーカイブ: 2013年7月

第94回 これだけやった、と思わせる工夫

■ 私は良く、夏休みの終わりに勉強したノートを持ってくるように子どもたちに言っていました。

■ 「ノート?問題やったの、全部?」「そうだよ。」「何するの?」「チェック、チェック!」「え、いやだなあ」

■ とはいえ、まあ、みんな持ってくるのだけれど、実はこれが大変。そう結構、数が多いのです。4教科あるし、授業のノートもあれば、過去問を解いたノートもあるかもしれない。あるいは問題集、暗記テキスト、計算問題。いろいろやったノートがあって、それを集めて持ってくるのは大変。

■ しかし、それを目の前に積み上げてみせることが、実は狙いのひとつなのです。(もちろん、ノートをチェックして雑なことをやっていないかを確認するのも目的なのですが。)

■ 「大変だね。いったい何冊あるの?」「え、えっと、20冊ぐらい。」「そんなにやったんだ。」「まあ、ね」

■ そういう時の子どもたちの顔は結構満更でもない、顔をしています。実際にどのくらいやったのか、目に見える形にはなっていないが、積みあがったノートを見れば、それを感じることができる。

■ ノートが積みあがったからといって、9月の模擬試験の成績が上がるわけではありませんが、しかし、やはり「がんばったなあ」と思わせることは大事なこと。子どもたちの自信はそんなことから生まれてくるのです。よく私は学習の計画を大書して、リビングに貼りだし、消していく、という方法を薦めていますが、これも同じこと。つまり、目に見えてやった、ということがわかる。赤い×が増えていけば、それだけ力がついたような気持ちになってくる。

■ 後半に向けて力をつけるとともに、気持ちも乗せていかないといけない。だから、これだけやったんだ、と思わせる工夫をしてみてください。多少、調子に乗るぐらいで秋を迎えれば良いなと思います。

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場合の数の問題

2013年 浅野中学の問題です。


階段を1歩で1段、2段、3段または4段のいずれかで上ることにします。
このとき、次の(1)、(2)の問いに答えなさい。
(1)次の(ア)~(オ)に当てはまる数をそれぞれ求めなさい。
 5段の階段を上る上り方が何通りあるのかを求めてみます。最初の1歩を4段で上る上り方は(ア)通り、最初の1歩を3段で上る上り方は(イ)通り、最初の1歩を2段で上る上り方は(ウ)通り、最初の1歩を1段で上る上り方は(エ)通りあります。これから、5段の階段を上る上り方は、
(ア)+(イ)+(ウ)+(エ)=(オ)通りあることがわかります。

(2)8段の階段を上る上り方は何通りありますか。


(1)
最初の1歩を4段で上ると、あと1段しかないので、上り方は1通り→ア
最初の1歩を3段で上がると、2段残るので1+1か2の2通り→イ
最初の1歩を2段で上がると、3段残るので1+1+1、1+2、2+1、3の4通り→ウ
最初の1歩を1段で上がると、4段残るので、
1+1+1+1、2+1+1、1+2+1、1+1+2、2+2、1+3、3+1、4の8通り→エ
したがって合計は1+2+4+8=15→オ

(答え)ア 1 イ 2 ウ 4 エ 8 オ 15

(2)
●最初の1歩が4段 残りは4段なので、8通り
●最初の1歩が3段 残りは5段なので、15通り
●最初の1歩が2段 残りは6段
その次の1歩が1段だと残りは5段なので15通り
その次の1歩が2段だと残りは4段なので8通り
その次の1歩が3段だと残りは3段なので4通り
その次の1歩が4段だと残りは2段なので2通り
したがってこの場合は合計29通り

●最初の1歩が1段 残りは7段
その次の1歩が1段だと残りは6段なので、29通り
その次の1歩が2段だと残りは5段なので、15通り
その次の1歩が3段だと残りは4段なので、8通り
その次の1歩が4段だと残りは3段なので、4通り
したがってこの場合は合計56通り。

合計は8+15+29+56=108通り

(答え)108


「映像教材、これでわかる場合の数」(田中貴)

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難しくなる学校

この10年、難しくなった学校に共通する要素として一番大きいのはやはり大学受験の結果でしょう。

学校は改革を進める場合、

1)大学受験のカリキュラムを明確にする。(学校主導のシラバスに変更する。)
2)生徒の成績管理を厳しくする。
3)設備を充実させる。

などを実行していきますが、大学受験の成果がでていないとあまり変わらない。逆に学校主導のシラバスでなくとも、放任型であったとしても大学受験の成果が出ていれば、やさしくはならないのです。

では、実際に成果が上がった学校は、何が違ったのか。

1つには子どもたちの動機づけをしっかりしたことが挙げられるでしょう。

大学受験の体制を整える、といったところで、子どもたちが本気にならなければあまり成果はでない。では子どもたちにどういう働きかけをしていけば、本気になってもらえるのか、ここを研究しない限り、いくらシラバスを作り直したところで成果は生まれないのです。

具体的な例としては、例えば先輩たちに今の仕事について語ってもらう。具体的にどんな仕事をするのか、それはどういう意義があるのか、その仕事につくためにどんな勉強をしたのか、なるべく具体的に語ってもらう。単に講演会形式で話すのではなく、例えばそういう仕事に興味のある子どもたちだけでクループディスカッションをする、みたいなところまで掘り下げます。

学校の先生は、そこまで詳しく語れないが、先輩たちは後輩たちのためにいろいろな話をしてくれるから、そこから子どもたちの動機が生まれます。さらに発展してそういう現場にも連れてってもらう。そうすることで、さらに子どもたちの目標が定まってくる。

定まってきて志望校も具体的に決まれば、今度は大学を見に行く。自分が勉強するにあたって、良い環境なのかどうかを見てくる。そこでさらに動機が強くなってきます。

そういうことを何度となくくりかえしながら、一方で勉強に対する取り組みを管理し、成績を上げるというようなことを具体的にすることでこれらの学校は成果を上げてきています。

予備校の授業やテストを組み込むぐらいでは、充分ではないわけで、そういう工夫を継続している学校はやがて5年後、10年後に成果を上げてくるでしょう。

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