月別アーカイブ: 2013年6月

旅人算とグラフ(1)

今回は旅人算とグラフの1回目です。

旅人算とは速さの問題の中で、追いつく場所や出会う場所、あるいはそれにかかる時間を求める問題です。速さはのちに比を使いこなすことによって、簡単に解くことができるようになりますが、旅人算の考え方で入試問題はある程度解きこなせるように作られています。
したがってこの基本はしっかり身に付けて、さらに応用問題に利用していきましょう。

(例題1)1200m離れたAとBがあります。Aから太郎君が、Bから次郎君が向かい合って同時に出発しました。太郎君の分速は120m、次郎君の分速は80mです。二人が出会うのは出発してから何分後で、それはAから何mのところですか。

(解説と解答)
基本です。二人が向かい合うのですから、二人の速さの和で近づいていきます。したがって
1200÷(120+80)=6分後に出会うことになり、それはAから120×6=720mのところになります。

(答え)6分後 720m

(例題2)
太郎君は分速が80m、次郎君は分速が100mです。太郎君が出発して6分後に次郎君が出発して太郎君を追いかけました。次郎君が太郎君に追いつくのは太郎君が出発してから何分後ですか。

(解説と解答)
この場合はまず太郎君が6分進みます。80×6=480m進むので、この差をつめていきます。
1分あたり、次郎君は太郎君より100-80=20m速いので、480÷20=24分後。
ここでミスが出がちです。
問題は太郎君が出発してから、と書いてありますので24+6=30分後になります。

(答え)30分後

(例題3)
太郎君がAからBへ、次郎君がBからAに同時に出発すると二人は12分後には出会います。AからBまで1200mです。太郎君は次郎君よりも分速が20m速いとすると、次郎君はBからAまで何分かかりますか。

(解説と解答)
最初の条件から二人の分速の和がわかります。1200÷12=100mです。
差が20mですから、和差算を使って(100+20)÷2=60mが太郎君の分速、100-60=40mが次郎君の分速になるので1200÷40=30分、次郎君はBからAまでかかります。

(答え)30分

(例題4)
太郎君がAからBへ、次郎君がBからAで同時に出発しました。グラフは二人がそれぞれ出発してからの時間を示しています。

AからBまで3000mのときAからCまでの距離を求めなさい。

(解説と解答)
問題の条件がグラフによって提示されることもあります。これは簡単な例ですが、太郎君がAからBまで15分かかり、次郎君はBからAまで10分かかることがわかります。またCは二人が出会った場所になります。
3000÷15=200m・・・太郎君の分速
3000÷10=300m・・・次郎君の分速
3000÷(200+300)=6分後に二人は出会うので、A~Cまでの距離は200×6=1200mになります。
(答え)1200m

(例題5)
太郎君がAを出発してから10分後に次郎君が自転車で太郎君を追いかけました。
グラフはその時の二人のようすをしめしたものです。

次郎君が太郎君に追いついたのは次郎君が出発してから何分後ですか。

(解説と解答)
この問題はグラフで追い越しを考えています。AからBまでの距離がグラフに表示されています。
2400÷30=80m・・・太郎君の分速
2400÷(25-10)=160m・・・次郎君の分速
次郎君が出発するとき、太郎君は10分移動しているので
80×10=800m先にいますから、800÷(160-80)=10分後に追いつきます。

(答え)10分後

(例題6)
太郎君と次郎君がAを同時に出発してAB間を一往復しました。二人が出会ったのは出発して12分後で、Aから1200mのところでした。AからBまで2400mあるとき、次の問いに答えなさい。ただし太郎君の方が次郎君より速く歩きます。
(1)太郎君の分速を求めなさい。
(2)太郎君がBで折り返したとき、速さを半分にすると二人が出会うのはAから何mのところですか。

(解説と解答)
(1)二人の動きを図にすると下図のようになります。
赤い線が次郎君、青い線が太郎君です。

二人は出会うまでの間に合わせて2400×2=4800m移動しなければなりません。次郎君が移動したのは1200mですから太郎君は4800-1200=3600m移動するので
3600÷12=300mが太郎君の分速です。

(答え)300m

(2)太郎君は分速が300mなのでBに到着するのは2400÷300=8分後です。
次郎君の分速は1200÷12=100mですから、100×8=800m次郎君は動いています。
したがって二人の間の距離は2400-800=1600mです。
太郎君がここで速さを半分にすると300÷2=150mですから、二人の速さの和は
100+150=250mになるので。
1600÷250=6.4分後に二人が出会います。次郎君は8+6.4=14.4分動いているのでその場所はAから100×14.4=1440mになります。
(答え)1440m

旅人算は速さの基本です。入試問題ではさらに条件が複雑になっていきますが、まずは追いつく場合、出会う場合をしっかり区別して解いていきましょう。

以下のプリントもお役立ていただければと思います。

算数オンライン塾 旅人算とグラフ(1)

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ふりこの問題

2013年ラ・サール中学の問題です。


軽い糸におもりをつけて天じょうにつるし、振り子を作りました。
 図1のAの場所でおもりを静かに放したところ、おもりはA→B→C→D→Eと移動し、Aと同じ高さのEでいったん止まり、その後E→D→C→B→A→B→C→D→E→‥‥‥と動きました。

(1)この振り子のおもりの動きが最も速いのはどこでしょうか。ブランコの動き方を参考にして考えてみましょう。次の文章にあてはまるものを(   )の中から選びなさい。

  ブランコでは、高くなるときに速さがだんだん1)(ア.速く イ.おそく)なり、低くなるときにだんだん2)(ア.速く イ.おそく)なります。このことから、高さと速さには関係があることがわかります。おもりの動きでも同じようになることが予想できます。
 よって、振り子のおもりの動きは3)(ア、A イ.B ウ.C エ.D オ.E)で最も速いことがわかります。

(2)Aでおもりを静かに放し、おもりがC、D、Eの場所に初めてついたときに糸を切りました。その後のおもりの動きを正しく描いたものをそれぞれ選びなさい。

次に、糸の長さを変えて振り子の周期を測りました。下の表は糸の長さと周期の関係を 表したものです。ただし、周期とは振り子が往復する時間です。

 (3)図2のように、おもりをⅩで静かに放したところ、糸は0の真下のくぎにふれて、おもりはⅩと同じ高さのYでいったん止まりました。Ⅹで放してから初めてYまで移動する時間は何秒ですか。

(4)100cmの振り子と200cmの振り子を図3のように真下から同じ角度になるようにして同時に放しました。両方の振り子が初めて同時に真下を通るのは、放してから何秒後ですか。


(解説と解説)
(1)ブランコは高い位置にいけば速さは遅くなり、低くなれば速くなります。
図1で一番速さが速いのはCの最下点ということになります。

(答え)1)イ 2)ア 3)ウ

(2)Cではまっすぐ飛び出すのでイ Dでは上に向かっているのでウ Eはそのまま真下に落ちます。Eでは静止しているのと同じになるので、糸を切れば真下に落ちるのです。

(答え)C イ D ウ E ア

(3)ふりこは糸の長さが4倍になると周期が2倍、糸の長さが9倍になると周期が3倍になります。
例えば表で糸が25cmと100cmでは長さが4倍になっていますが、周期は1秒→2秒と2倍になっています。

さて100cmの糸でXから最下点までは2秒の4分の1ですから2÷4=0.5秒です。
最下点でくぎにあたるので、糸の長さは100-75=25cmになります。したがって長さが25cmで最下点から上にあがり、Yまで行く時間は表から1÷4=0.25秒ですから、合計
0.5+0.25=0.75秒になります。

(答え)0.75秒

(4)200cmの周期は表から2.8秒ですから、最初に2.8÷4=0.7秒後に最下点を通り、その後は
2.8÷2=1.4秒おきに最下点を通ります。したがって
0.7、2.1、3.5、 4.9・・・

一方長さ100cmの周期は表から2秒ですから、最初に2÷4=0.5秒後に最下点を通り、その後は
2÷1=1秒おきに最下点を通ります。したがって
0.5、1.5、2.5、3.5、4.5 ・・・

したがって最初に同時に最下点を通るのは3.5秒後です。

(答え)3.5秒後

「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)
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7月の模擬試験に向けて

多くの塾では7月に模擬試験があります。その次がおおむね、9月。

したがって7月のデータと9月のデータを比べて、夏休みの成果を計ることができるわけですが、7月の模擬試験に向けて何か準備をしてはいけません。

これまで、子どもたちは範囲のある試験を受けてきました。4月の模擬試験も範囲は一応既習範囲となっていましたが、7月はほぼすべての範囲の履修が終わるので、これで入試と同じ条件になる。

つまり、何かカリキュラムがあって、その成果を計るというのと模擬試験は意味が違うのです。

これまで勉強してきたことを踏まえて、問題を読み取り、自分で考えて、答えを出す、ということを実践しなければならない。

日ごろの勉強は当然やるわけですが、この試験にヤマをはったりしてはいけない。むしろ、何の準備もしないで受験する。

その方が、子どもの素の力がわかっていいのです。

もちろん、まだまだ勉強が足りないし、突然地理の問題を出されてもできっこない、と思われるでしょう。でも、かなり前のこととはいえ、一応勉強したことはあるのだから、片隅に多少の知識は残っている。

そこから引っ張り出す、あるいは考え出す、ということが模擬試験の鍛錬なのです。やったことが出る、ということに重きを置いてはいけない。どんな問題が出てもある程度対応しよう、というような力をつけるために模擬試験はやるわけですから、特に準備することなく、素の力で受けてもらいましょう。

その結果を分析することで、今後の対策を決めることができます。

妙に前の日に勉強したことが出て、できた、では本来やるべき対策がずれてしまうのです。偏差値や合格可能性が気になるところではありますが、それを議論するのはまだ先の話。今はどうやって力をつけるかを考えるために模擬試験のデータを利用してください。

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