月別アーカイブ: 2013年5月

傾斜配点

同じ4教科校であって、配点は各校それぞれに特徴があります。

意外に4教科全部均等配点という学校は多くない。

開成は算数国語が85点、理科社会が70点。
麻布は算数国語が60点、理科社会が40点。
駒場東邦は算数国語が120点、理科社会が80点。
武蔵は算数国語が100点、理科社会が60点。
桜蔭は算数国語が100点、理科社会が60点。
女子学院は算数国語理科社会均等配点で100点。
雙葉は算数国語が100点、理科社会が50点。

とトップ校を見ても、均等配点は女子学院だけで、あとは微妙に配点が違います。

やはり算数と国語の比重の方が理科社会よりは高いので、算数、国語の力がある程度合否に関わる部分が大きいということになるでしょうか。

一般に算数の得点が合否を決める要因としては一番大きいと言われますが、算数さえできればいい、というわけでは当然ありません。ある程度バランスがとれていることが望ましいし、どれか1教科弱点になっているのはあまり好ましくはない。

ただなかなかそうバランスが常にとれるようにするのは難しいから、まず算数を伸ばし、その後、理科社会を追いかける、というようなやり方になるのが普通でしょうし、途中、多少バランスが崩れていても問題はありません。

むしろあまり、そういうバランスに気を取られて、時期に合った勉強ができないことの方が問題でしょう。例えば社会については、やはり後半、追い込んでいった方が良いと思うのです。忘れる心配が少なくなるし、覚えれば確実に点数が伸びるので、できるようになっているなあ、という手ごたえを感じられ、気持ちも前向きになります。

一方、国語は短期間集中して勉強したからと言って突然できるようにはならない。やはり継続して読解の練習をしたり、漢字を覚えたりということが積み重なって力がつく部分があります。

傾斜配点には、その学校の考えが色濃く反映されているわけで、例えば女子学院はやはり4教科のバランスの良い子が合格しやすいだろうし、雙葉は算数国語で合否が決まる可能性が強いわけですから、対策も自ずと変わってこないといけない。

志望校が決まったら、配点も考慮に入れながら対策を考えていきましょう。

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進むのをやめる

以前、比をやっているときに、どうしても理解できていない子がいました。

比べる、比べられるということが今一つピンと来ていないし、さらに言えば、比は単位がつかない。

この単位がつかない、がよくわからない。重さならkgだろう、容積ならリットルだろう。なぜ何もつかないのか。0.25だったものが突然1になったり、4になったりするのも解せない。

とまあ、そんな雰囲気でした。

で、この子の場合は、分数からやり直してみた。「え、そこまで戻るの?」と思われたかもしれませんが、進むのはいったん中止。

分数の計算をしながら、割合の考え方を復習してみる。太郎君のもっているお金の4分の1が1200円だったとして、なぜ1200円を4分の1で割るのか。案外、こんなところに盲点があったりするものです。

結局、比にもどれたのは6年生の夏休みでした。でも進むのをやめてよかったと思います。その後が順調だったから。

つまり、どこでひっかかったのか、わからないまま、カリキュラムの進めるままに勉強をやっても、わかっていないところがあれば、ぐらぐらした土台の上に家を建てるようなものだから、全体がしっかりするはずがありません。

中学受験は確かに6年生の終わりに締切がくるが、それ以外の締め切りはないのです。

だから、止まったってまったく構わない。

むしろ、不充分な理解のまま進むのならば、一度歩みを止めて、もう一度5年生のところからやり直してみるのも効率の良い勉強法だと思います。

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第85回 入塾テスト

■ 塾に入るのにもテストで合格しないといけない塾があります。最近はあまり落ちないようですが、ついていけない子が出てもいけないので、合格できない子がでます。で、その話を聞くと、せっかく入ったのだから、という感覚になりやすい。

■ 入塾テストに入ったのだから、ある程度うちの子はやれるはずだ、ということで塾を続けていくわけですが、実際に組み分けテストの結果を見るとあまり芳しくはない。したがって、塾に合っていないかもしれないし、実際に力がついていないかもしれない。しかし、せっかく入ったのだから、というのでつい続けてしまう。結果はあまり変わらない。

■ ある個人塾の先生と話をした時、こんな話を聞きました。
「うちの塾から大手に転塾する子もいれば、大手からうちに来る子もいるわけですが、大手の塾で下のクラスにいた子は、うちでもやはり下になる。真ん中の子はやはり真ん中。あまり変わりはないなあと。」

■ その通りだと思うのです。実際に大手でも偏差値で分けます。集団が大きいが、やはりそれなりに分布します。個人塾であってもある程度人数がいるというところはやはりその分布に従うことになります。だから、大手では下のクラスだったが、個人塾では上のクラスになる、と思ってはいけないのです。

■ これは割と勘違いされがちなところだと思います。だから、大手で下のクラスであっても、全体としては上にいる、などと思ってはいけません。中学受験生はそれなりに勉強している集団なのです。自分の塾以外の模擬試験を受けてみると、結果は明白なのだが、それでも「試験が違うから」と思いがちです。今の塾で成績が芳しくない、ということは力がついていないということなのだから、やはり手を打たなければいけないのです。

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