第85回 入塾テスト

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■ 塾に入るのにもテストで合格しないといけない塾があります。最近はあまり落ちないようですが、ついていけない子が出てもいけないので、合格できない子がでます。で、その話を聞くと、せっかく入ったのだから、という感覚になりやすい。

■ 入塾テストに入ったのだから、ある程度うちの子はやれるはずだ、ということで塾を続けていくわけですが、実際に組み分けテストの結果を見るとあまり芳しくはない。したがって、塾に合っていないかもしれないし、実際に力がついていないかもしれない。しかし、せっかく入ったのだから、というのでつい続けてしまう。結果はあまり変わらない。

■ ある個人塾の先生と話をした時、こんな話を聞きました。
「うちの塾から大手に転塾する子もいれば、大手からうちに来る子もいるわけですが、大手の塾で下のクラスにいた子は、うちでもやはり下になる。真ん中の子はやはり真ん中。あまり変わりはないなあと。」

■ その通りだと思うのです。実際に大手でも偏差値で分けます。集団が大きいが、やはりそれなりに分布します。個人塾であってもある程度人数がいるというところはやはりその分布に従うことになります。だから、大手では下のクラスだったが、個人塾では上のクラスになる、と思ってはいけないのです。

■ これは割と勘違いされがちなところだと思います。だから、大手で下のクラスであっても、全体としては上にいる、などと思ってはいけません。中学受験生はそれなりに勉強している集団なのです。自分の塾以外の模擬試験を受けてみると、結果は明白なのだが、それでも「試験が違うから」と思いがちです。今の塾で成績が芳しくない、ということは力がついていないということなのだから、やはり手を打たなければいけないのです。

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