月別アーカイブ: 2013年5月

エスカレーターの問題

2010年巣鴨中学の問題です。


1階から2階までちょうど30段あるエスカレーターがあります。太郎くん、次郎くん、三郎くんはこのエスカレーターに乗り、1階から2階まで行きました。太郎くん、次郎くんはエスカレーターをそれぞれ一定の速さで歩いてあがり、三郎くんはエスカレーターの上では歩きませんでした。太郎くんは20段歩いてあがり、ちょうど35秒で1階から2階に着きました。また、太郎くんが階段を4段歩いてあがる間に、次郎くんは3段歩いてあがります。
 このとき、次の各問いに答えなさい。
(1)三郎くんは1階から2階に着くまでに何秒かかりましたか。
(2)次郎くんは1階から2階に着くまでに何秒かかりましたれまた、このとき何段歩いてあがりましたか。


(1)エスカレーターは30段あります。太郎君は20段歩いてあがったので、その間にエスカレーターは10段動きました。
したがって太郎君の歩く速さとエスカレーターの速さの比は2:1です。太郎君の上がる速さはエスカレーターの速さの3倍になります。
三郎君はエスカレーターに乗ったままですから、エスカレーターの速さで上に上がります。したがって、太郎君の3倍の時間がかかるので、35×3=105秒になります。
(答え)105秒

(2)次郎君は太郎君が4段歩いて上がる間に3段上がるので、太郎君と次郎君とエスカレーターの速さの比は2:2×3/4:1=8:6:4=4:3:2になります。
したがって太郎君がエスカレーター上を上がる速さと次郎君がエスカレーター上を上がる速さは4+2:3+2=6:5になります。
時間の比は5:6になりますから、35÷5×6=42秒。
エスカレーターは105秒で30段ですから、42秒では30÷105×42=12段動くので、次郎君は30-12=18段歩くことになります。
(答え)42秒 18段


「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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先生が変わる

たまに、先生が良く変わって困るということがあります。せっかく2年もってもらっていよいよと思ったら、転勤になったとか。あるいは、アルバイトの先生だったのか、就職でやめちゃったみたいとか。
確かにようやく先生に慣れたと思ったら変わるということになると不安が出るかもしれません。
しかし、大手塾の場合は、あまり長く同じ教室に正社員の先生は置かない。また、時間講師であっても、同じ教室にせず、違う教室に行ってもらうようにします。
何故か?
一番は、その教室の成果は良くも悪くもその、先生決まる部分が大きいので、長くおいておくと評判の悪い先生の場合、教室の評価が下がってしまうから、変える。では、評判の良い先生は?
長くなると、その先生に教室が左右されるから、それがリスクにもなるので、変えます。例えば実績のある先生が長くいて、突然ライバル塾に引き抜かれたりしたら、その教室はだめになるから、そうならないように変えるのです。
ただし、変えるのは新年度最初。それ以外で変わるのは先生の自己都合なので、これはもう仕方がない。だから、塾の先生は変わるものだと思った方が良いでしょう。個人塾は、逆に変わりませんが。
だから、大手の場合はシステムで勝負する部分が強い。カリキュラムやテスト、教材、成績管理システムなどなど。データを統計的に処理して、子どもの力を把握する。ベテランの先生の勘に頼るのではなく、誰がやってもある程度のパーフォーマンスが出るようになっている。
先生が変わって心配する部分は当然ありますが、しかし、そのロスを最小限にする工夫はされているのです。

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場合の数、組み合わせ

今週は場合の数の組み合わせについて考えます。

組み合わせは、順列の考え方を応用して計算します。すなわち順列を計算して、1つの組み合わせをいくつの順列としているか計算して割るのです。

例えばABCDの4人の中から3人を選ぶ組み合わせは、順列で考えると

4×3×2=24通りになります。

で、ABCという組み合わせは3×2×1=6通りで計算しているので、

24÷6=4通り となるわけです。4人の中から3人を選ぶ場合、残る1人の選び方は4通りですから、答えは4通りとわかりますが、組み合わせの公式はこのようにしてできています。

n個の中からr個を選ぶ組み合わせの公式は、

となっていますが、分子がn個の中からr個を選ぶ順列、分母が1つの組み合わせを何通りに順列に計算しているか、になっているわけです。

(例題1)
ABCDEFの6人がいます。これについて次の問いに答えなさい。
(1)4人の掃除当番を決める決め方は何通りありますか。
(2)2人の日直を決める決め方は何通りありますか。

(解説と解答)
(1)6人の中から4人を選ぶのですから、

になります。

(2)同様に6人の中から2人を選ぶのですから、

になります。

答えが同じになるのは偶然ではなく、これが同じ問題であるからです。4人の掃除当番を決めるということは、掃除当番でない2人を決めることと同じです。つまり6人の中から4人を決める組み合わせは6人の中から2人を決める組み合わせと同じことになるのです。

(例題2)
正十二角形の対角線の数を求めなさい。

(解説と解答)
それぞれの分野で公式がありますが、組み合わせの考え方から生まれた公式もあります。
正十二角形には12個の点があります。その1つの点からは自分と両隣を引いた9個(12-3=9)の点に対して対角線を引くことができます。ただしAからBとBからAは同じ対角線ですから1つの対角線を2本で計算することになるので、
12×(12-3)÷2=54本になります。

(例題3)
オリンピックのサッカーでは16か国が参加します。16か国を4つのグループに分けて総当たり戦を行います。その結果、上位2チームが決勝トーナメントを行い、1位から3位までを決めます。3位決定戦を含めて試合数は全部で何試合ありますか。

(解説と解答)
1つのグループは16÷4=4か国ですから、組み合わせは4×3÷2=6試合あります。したがって4つのグループでの試合数は6×4=24試合。
上位2チームが決まって4グループで決勝トーナメントに参加する国は2×4=8か国。トーナメントは勝ち抜き戦ですから、1試合で必ず1チームが負けます。金メダルのチームだけが負けないので、決勝トーナメントの試合数は8-1=7試合。
これに3位決定戦が1試合加わるので合計8試合。
したがって試合数は全部で24+8=32試合になります。
(答え)32試合

(例題4)
以下の図の中に四角形は何通りありますか。

(解説と解答)
1つの四角形はたての線2本、横の線2本で決まります。たての線は4本あるので、組み合わせは4×3÷2=6通り 横の線は3本あるので、組み合わせは3×2÷2=3通りですから、四角形は全部で
6×3=18個あります。

別の考え方で検証してみましょう。
1つの正方形でできている四角形は6個。
2つの正方形を横に並べてできる四角形は4個
2つの正方形をたてに並べてできる四角形は3個
3つの正方形を横に並べてできる四角形は2個
4つの正方形を並べてできる四角形は2個
6つの正方形を並べてできる四角形は1個
ですから、合計6+4+3+2+2+1=18個
になります。

(答え)18個

(例題5)
なしが3個、みかんが2個、りんごが2個あります。この中から3つを選んでジュースをつくります。ジュースのつくり方は何通りありますか。

(解説と解答)
これはやや面倒な問題です。
なし3個の中では区別がつきませんから、単純に公式を使うわけにはいきません。

なし、なし、なし、
なし、なし、みかん、なし、なし、りんご
なし、みかん、みかん、なし、みかん、りんご、なし、りんご、りんご、
みかん、みかん、りんご、 みかん、りんご、りんご

となるわけですが、ここで気を付けなければいけないのは、同じ組み合わせを排除するルールを作っておくことです。

一番上はなしが3個、2番目はなしが2個、3番目はなしが1個、4番目はなしを使わない場合で分けています。
またなしを最初にかき、つぎにみかんを書き、りんごを最後に書くので、りんごの右になしやみかんが出てこないようにします。

こうすることで重複をせずに書き出すことができるでしょう。
(答え)8通り

組み合わせはこのように、公式だけでできる問題ばかりではありません。場合を分けたり、条件を整理して書き出すなどの作業が必要になる問題の方がむしろ多いので、重複を許さないような書き方を工夫していかなければなりません。書き出すこともいとわず、むしろ整理してきちんと作業できるようにしっかり練習していきましょう。

以下のプリントもお役立ていただければと思います。


算数オンライン塾 場合の数 組み合わせ

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