月別アーカイブ: 2013年4月

差集め算

差集め算とは?

1本30円の鉛筆と1個50円の消しゴムを10個買う場合を考えてみましょう。
30円の鉛筆を10本買うのに必要な金額は30×10=300円です。
一方、50円の消しゴムを10個買うのに必要な金額は50×10=500円です。
この差は500-300=200円になります。一方それぞれの1個の差は50-30=20円になります。
1つの差が20円でそれが10個集まると200円になるのです。差集め算はこれを利用する問題です。
例題をあげてみましょう。


(例題1)
何人かの生徒にみかんを配ることにしました。一人に3個ずつ配ると24個あまり、一人に5個ず
つ配ると8個不足します。生徒は何人いますか。またみかんは全部で何個ありますか。


(解説と解答)
 3.3.3.3.3.3.3… ‥3   24個あまり
 5.5.5.5.5.5.5… ‥5   8個不足
 となるわけですから、全体の差は24+8=32個になります。この差は一人について2個ずつの差が集まってできたのですから、
 32÷(5-3)=16人が人数になります。
 したがってみかんの数は3×16+24=72個になります。
 5個を16人に配ると、5×16=80個ですから80-72=8個不足するので、答えが正しいことがわかります。

 数学で解くと、この問題はこのようになります。
 求める生徒の数をxとすると、 3x+24=5x-8 5x-3x=24+8 2x=32
 x=16と求めることになります。移項の過程で出てくる5-3=2を個々の差として考え、
 24+8=32を全体の差(全差)として考えれば、全差÷個差=個数という求め方ができるのです。


(例題2)
何人かの生徒を講堂の長いす10台に6人がけをして、残りの生徒が8人がけすると、長いすは10台あまります。また全部の長いすに7人がけすると20人がすわれません。生徒の数を求めなさい。


(解説と解答)
長いす10台に8人ずつかけると(8-6)×10=20人さらにすわれますから、8×10=80人とあわせてあと80+20=100人すわることができます。
一方7人ずつすわると20人すわれませんから、全体の差は100+20=120人になります。
したがって120÷(8-7)=120台
7×120+20=840+20=860人

 (答え)860人

差集め算はいろいろな応用があります。


(例題3)
みかんはりんごの3倍の数あります。みかんを一人に8個ずつ配ると15個余ります。またりんごを1人3個ずつ配ると8個不足します。みかんの数と生徒の数を求めなさい。


(解説と解答)
みかんはりんごの3倍ですから、りんごをみかんの数にそろえることを考えます。
 8.8.8.8.8.8…‥8   15個あまり
 3.3.3.3.3.3…‥3   8個不足
 3.3.3.3.3.3…‥3   8個不足
 3.3.3.3.3.3…‥3   8個不足
 したがってりんごがみかんと同じ数だけあるとすれば、1人に3×3=9個ずつ配ると8×3=24個不足することになるのです。  

(24+15)÷(9-8)=39人・・・生徒の数
 8×39+15=312+15=327・・・みかんの数
                                 
(答え)生徒の数 39人  みかんの数 327個


(例題4)
ある会合で1人に25個ずつあめを配る予定でいました。ところが、人数が予定より5人増えたので、一人に20個ずつ配ったところ、20個余ったそうです。
実際に会合に来た人は何人でしたか。


    
(解説と解答)
来た人数に一人に25個ずつ配れば25×5=125個不足することになります。
一方一人に20個ずつ配ると20個あまるので、全体の差は20+125=145個になります。個々の差は25-20=5ですから
145÷5=29人 が実に来た人数になります。                      

(答え)29人

今回は差集め算を勉強しました。差集め算は速さでも使えますし、いろいろな分野で使いこなさなければいけませんが、ポイントは全体の差÷個々の差=個数という概念です。そこをしっかり理解していきましょう。

以下のプリントもお役立ていただければと思います。


算数オンライン塾 差集め算

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豆電球の問題

2012年立教池袋の問題です。


同じ種類の豆電球A~Gを図のように接続し、乾電池2個につなぎました。このとき次の問いに答えなさい。

(1)最も暗い豆電球はどれですか。A~Gからすべて選び記号で答えなさい。・

(2)豆電球Eをソケットから外すとE以外に消える豆電球はどれですか。A~Gからすべて選び記号で答えなさい。

(3)豆電球を1つソケットから外すとすべての豆電球が消えてしまう時があります。どの豆電球を外したときですか。A~Gからすべて選び記号で答えなさい。

(4)豆電球Gをソケットから外したとき、豆電球A、B、D、Eを明るい方から順に左から並べなさい。


(1)EとFには同じ電流が流れますが、それはDとGの半分です。そこでEとFに流れる電流を【1】とするとDとGは【2】になるのでAには【2】+【2】+【1】=【5】の電流が流れるので、BとCには【5】÷2=【2.5】の電流が流れることになります。

したがって一番暗いのはEとFということになります。

(答え)E、F

(2)Eが外されるとEFの回路には電流が流れなくなるのでFは電気が消えますが、それ以外はついています。

(答え)F

(3)Aの豆電球を外してしまうと電気が全体に流れなくなるので、すべての電球が消えます。

(答え)A

(4)Gを外すと、下の図のような回路と同じになります。

ここでもEとFに流れる電流を【1】とすると、Dは【2】、Aは【1】+【2】=【3】、BとCは【3】÷2=【1.5】
になるので、

A、D、B、Eの順になります。

(答え)A、D、B、E


「映像教材、これでわかる電気」(田中貴)

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体力が続かないケース

そのお母さんは大変困った様子でした。

小学校5年の女の子。しかし、5年生の半分は入院してしまい、後半も塾へは通えず。家で勉強していても、すぐ疲れてしまう。やはり中学受験はあきらめるべきなのか?

「どの塾に伺っても、コースはセットなのでウチの子は通えません。何か良い方法はないでしょうか?」

と相談に来られました。その当時、私がやっていた塾は単科だったので、

「では、出られそうな日だけ来られてみてはどうでしょうか?」

というので6年生から通塾が始まりました。しかし、やはり体力が続かない。来れるのはせいぜい週1日か2日。平日はまず絶望的で、学校に行ったらもうそれでその子のエネルギーはほぼ使い果たしてしまう、という感じです。

しかし、それでも少しずつ課題をやってもらっていました。塾で具合が悪くなる時もたまにあり、そうなると隣の部屋で休憩。さらに悪ければお母さんが迎えに来る、という塩梅ですが、しかし、なぜか本人は暗くない。私は多少、期待していました。

というのは、本人の体力が続かないのはやはり集中力がある、ことの裏返しであったからです。学校でつい元気を出してしまう、というのはそこに集中する力があるからで、これが多少なりとも持つようになれば、それはそれなりにまとまるのではないか。

さらに言えば、本人ができる範囲で勝負をすればいい。体を壊してまでするほど中学受験に価値はありません。だから、常にマイペースを保ってもらいました。

ハードになる6年生の夏休みも半分は、お休み。しかし、なぜか過去問だけは本人ががんばる。採点してみると、結構できている年もあって、これは何とかなるかもしれないな、とそんな気持ちでいました。

秋になって、驚いたことはやはり今まで充分にペースを落としていたので、身体が多少回復して体力が出てきたこと。そして本人はやはり集中力があったので、「これは覚える」と言ったことは、その通りできるようになっていったのもプラスでした。

結果として第一志望に合格できました。

子どもによって体力が続かない、というのはよくあることです。それを無理させては絶対にいけない、と私は思っています。

子どもにはいろいろな強みがある。弱いところばかりを心配しては勝負にならない。しかし強みを発揮できるようにすれば、道は開ける可能性があるのです。

山の登り方は人それぞれで良いのです。これでなければいけない、ということはありません。むしろその子に合う勉強法をうまく見つけてあげることの方が、成功する可能性が高くなると私は思っています。

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