月別アーカイブ: 2012年6月

いつかは2月1日へ

東京、神奈川の中学入試は2月1日から始まりますが、以前はここまで2月1日校が多くはありませんでした。

2日、3日に最初の入試をする学校が少なくなかった。1日校の後、優秀な子に受けてもらいたい、という学校が多かったので、あえて1日に入試を持っていかなかったのかもしれません。

ある学校の校長先生と話したときのこと。

「先生、来年はついに2月1日に行きます。」

という話になりました。その学校はこれまで2月2日と2月4日に一次募集、二次募集をしていました。2月2日は2月1日へ、2月4日は2月3日にそれぞれ1日に繰り上がるという日程です。

「しかし、そうなると、2月3日が多くなるのですか?」

これまでは定員の3分の2が2月2日、3分の1が2月4日でした。したがって2月4日の方が難しかったわけです。

「そうです。定員は2月2日の分を3日にして4日の分を1日にします。」

「2月1日だと、なかなか集まりにくいのでは?そうすると、やさしくなりはしませんか?」

「そうなるかもしれません。ただ、2月2日、2月4日の入試日程というのは、結局本校を第一志望とする子どもたちに目が向いていないのです。今までもそうですが、2月1日にほかの学校を受けて入らないから、本校に来る、という子どもたちが多かったわけですが、それでは学校は良くならない。」

「学校が良くならない?」

「そうです。学校は生徒が成長する場所です。ここで成長したい、と思う子と他で成長したいと思っていた子は、やはり感覚にずれがある。スタートも遅い。しかし、本校を第一志望にしている子どもたちはスタートダッシュがあるというか、最初からイキイキしています。そういう子どもたちが多くなればなるほど、学校は良くなる。私は校長になってからというもの、ずっと2月1日の入試を狙っていました。今までのステップは、2月1日に入試をするためにすべてやってきたことです。ただ、本校を第一志望とする子どもたちが年々増えてきていることは、手ごたえとしてわかるようになりました。だから、来年、やります。」

非常に、にこやかに、しかし熱意の表れた顔をされていました。

この前後から、2月1日に入試を動かす学校が増え、今ではかなりの数に上っています。

学校は、やはり「第一志望にしてくれる生徒」を迎えたいものなのです。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

逆転する子
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

6月18日の問題
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


学校別出題傾向の分類(国語編)

今回は国語の出題を分類してみましょう。

(1)完全記述型。
難しい男子受験校に多い分類。長文を1題出題し読解の設問をすべて記述で答えるもの。出題される文章は物語文のみという場合もあれば、論説文、説明文、物語文がその年によって選択されて出てくるものなどがある。

(2)記述、選択併用型。
長文が2題程度出題されて、そのなかで選択肢や適語選択、文中の表現の書き抜き、そして記述問題が問われる。記述がすべてではないにしろ、自分のことばで説明する問題が必ず一部出題される。そのかわり、知識分野の出題はそれほど多くない。

(3)選択、知識型。
自分のことばで書く問題はほとんどなく、選択肢と言葉の知識が出題される類型。

これも志望校の問題を見てみると、比較的わかりやすいだろうと思います。一番多いのは(2)で物語文と説明文のセットでしょう。ただ、このパターンでは、記述の割合が問題になります。比較的記述の問題を出す学校もあれば、問題数も少なく、記述といっても十字から二十字程度にしてしまう場合も少なくありません。どちらかといえば、採点の手間を考えて、選択肢や抜き書きのかたちの出題の割合が高い学校の方が多いだろうと思います。これは問題を数年分見ていれば、やはりわかるので、記述の問題が多い学校では対策をしなければなりません。

(3)の学校では、記述が一切出ない代わりに、知識の問題を増やして差をつけるという場合もあります。

この出題傾向は各校でおおむね守られてきています。つまり、(1)から(3)へ傾向を変える学校はまずありえない。学校が求めているものが違うからでしょう。(1)の出題をする学校は、入学後、レポートを出す学校が多いようです。(3)の学校の中でもレポートはありますが、(1)の場合はやはり、そのことを前提にして「書くことが嫌いでない子」を入学させようとしている部分があるでしょう。

(3)の学校のもうひとつの特徴でいえば、やはり受験者の数が多いことがあげられます。やはり選択肢や抜き書き、知識にするのは、採点のスピードを上げたい、という面が否定できません。だからやはり、入試傾向は変えない。たまに記述を1問ぐらい出すところはありますが、全体の傾向は守られているので、志望校に合わせた問題を中心に学習を進めていった方が良いでしょう。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

部分点
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

湘南の解答用紙
==============================================================

中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子(アンドロイド版)

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


溶解度の問題

2011年 灘中学の問題

上の表は、固体Aおよび固体Bが、それぞれ水100gに溶ける重さを表したものです。なお、この問題では水にAとBが溶ける重さは互いに影響を与えないものとします。すなわち、40℃の水100gには、16gのAと26gのBの両方を同時に溶かすことができるものとします。またAとBを同時に水に溶かしても、AとB以外の物質は生じないものとします。

問1
60℃の水100gに60gのAを加えてよくかきまぜ、その上澄み(うわずみ)液を30gとりました。
(1)この上澄み液の中にAは何g溶けていますか。
(2)この上澄み液30gを、20℃まで冷やしました。このときに溶けきれなくなって出てくる結晶(つぶ)Aは何gになりますか。

問2
6gのAと21gのBがまざったもの(混合物Xとします)を、ある重さの水に80℃で完全に溶かしてから20℃まで冷やしたところ、Bだけが結晶で出てきたので、これをろ過して取り出しました。
(1)混合物Xを80°の水に溶かすためには、水は少なくとも何g必要ですか。
(2)Bだけが結晶として出てきたことから、水の重さの範囲は何g以上何g未満ということになりますか。
(3)(2)で求めた範囲の中で水の重さを変えると、取り出せる結晶Bの重さが変わります。このとき、最大で何gの結晶Bを取り出すことができますか。


(解説と解答)
問1
(1)60℃の水100gにAは20g溶けます。したがって60gのAを入れても40gは溶け残りますので、上澄み液に溶けているAは20gです。
したがって溶液は100gの水とA20gになります。その中から30gを取り出したので、30/120=1/4を取り出したことになりますから、水が25gとAが5g入っていることになります。
30gを取り出した、というのは溶液を取り出したので、その中に水が25gしか入っていないことに注意してください。

(答え)5g

(2)20℃ で100gに溶けるAは12gです。したがって25gの水の場合は
12×25/100=3gしか溶けません。
5-3=2gで2gが出てくることになります。
(答え)2g

問2
(1)80℃では100gの水に対してAは23g Bは70g溶けます。
6÷23/100=600/23=26 2/23gの水が必要です。
21÷70/100=30gが必要なので、多い方が必要ですから答えは30gになります。
(答え)30g

(2)20℃では100gの水に対してA、Bとも12g溶けます。
6gのAは溶けていますから、
6÷12/100=600/12=50g
の水はあります。
Bが21g溶けるためには
21÷12/100=2100/12=175g
の水が必要になりますが、溶けていないので175g未満の水になります。
(答え)50g以上175g未満

(3)取り出す量を多くするということは、溶けないようにする、ということですから、水の量は50gと決まります。
このとき、Bは12×50/100=6gしか溶けません。
したがって21-6=15gのBが溶け残り、ろ過して取り出すことができます。

(答え)15g


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

中間テストから期末へ
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

6月16日の問題
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村