月別アーカイブ: 2012年6月

衛星予備校のヒミツ

大学受験では、良く衛星予備校を見かけます。衛星予備校というのは、基本的に授業が動画。衛星で送られてくるものを録画して、自由な時間に見ることができる。最近はインターネットで送られてくる場合もあります。

大学受験はやはり専門性が高いので、そうたくさんそのレベルの先生をそろえることができない。だから、どうしても動画の授業に頼りがちになるわけですが、でも、動画なら家で見ればいいじゃないか、という考えが出てきます。

実際にそういうサービスもあるのですが、これはあまり、はやっていない。むしろ、やはり塾に行ってブースに座り、ヘッドホンをつけて動画を見る、というスタイルになっています。

なぜか?

実は、やはり管理が問題になるのです。家で動画を見る、ということは勉強を自己管理しないといけない。しかし、塾に行けばチューターというスタッフがいる。模擬試験の成績を見ながら、勉強の指針をアドバイスする。あるいは宿題を出す、そういう管理をするスタッフがいるので、このスタッフとのコミュニケ―ションしながら、生徒たちは自分の勉強を進めていく。その方が自己管理せずとも、前に進むからです。

あまりにこういうシステムに依存する、というのは『自己解決力』がなくなるんじゃないか、とは思いつつ、しかし、やはりそういう管理は受験勉強では必要なことだと多くの生徒が感じているのは事実でしょう。

で、これを中学受験にあてはめてみると。

チューターにあたる部分がお父さん、お母さんではないかなと思うのです。チューターは別に勉強を教えるわけではありません。しかし、管理をする。やらなければいけない問題集がどこまで進んでいるか、チェックするし、過去問も本人と話しながら計画的に進めていく。そういうコミュニケーションの中で、生徒たちが志望校に向かって努力をする。だから、こういう役割をお父さん、お母さんが担うことで子どもたちの勉強を効果的に進めることができるようになります。

ただし・・・。

チューターは他人です。だから、当然お互いに甘えがありません。ところが親子関係の場合、親が子どもに甘えてしまうケースが多い。(逆だと思われるかもしれませんが、そうではありません。)自分の子どもだから、ということで割と失礼なことを平然と口にしてしまう。チューターであるなら一発でクビになるようなことばをつい、言ってしまうのです

ここを気を付けないといけません。逆に、お父さん、お母さんが上手に子どもたちのやる気を引き出せれば、非常に効率良く勉強が進むことになるのです。

衛星予備校のヒミツ、ご家庭でもぜひ活用してみてください。

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第36回 7月と9月の模試を比較する

■ 来月には、また各塾で模擬試験が行われるでしょう。そして9月からは毎月、模擬試験が続きます。

■ 夏休みの成果を考えると、7月に模擬試験を受け、さらに9月に同じ模擬試験を受けてみることは大事だと思います。その比較をすることによって、子どもの夏の勉強の成果がわかるし、また次に何をしなければならないかが明確になってきます。

■ ただし・・・

■ 夏休みにがんばったから、9月の模擬試験は良くなる、ということはあまり期待しない方が良い。むしろ、下がったりすることもあるのです。これは勉強していないからではない。むしろ勉強したから、こうなることが多いのです。

■ たくさんの勉強をして、知識も増え、また解き上げる力をつけていくわけですが、まだ成長途上。当然、混乱しています。むしろ選択肢が増えたから、間違いやすい場合もあるのです。知っている知識が増えると、あ、これかもしれない、という迷いが出でくる。シンプルにこう解けば良いものを、「違うかもしれない」と思ってしまう。その結果として時間が足りなくなったりするので、9月は成績がそう簡単には上がりません。

■ しかし確実に勉強しているので、それが秋が深まるにつれて解く力も確実性を身につけていく。だから成績はそういうものだという前提で、別に見てほしいことがあります。

■ それは答案。7月と9月で「ていねいさ」に関する差が出てくるようにしてほしい。計算をその場で検算できるようになった、とか、式をていねいに書いたとか、条件を確認できるようになったとか。こういう差は明確にわかります。そしてそれが身についていけば、秋の模擬試験では成績は良くなります。

■ 「7月と9月の答案は、ぜんぜん違うねえ。」となれば、合格にまた一歩近づけるでしょう。

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グラフを読み取る

太郎君と花子さんが家から駅まで歩きます。花子さんの家は太郎君が駅に向かう途中にあり、太郎君の家と花子さんの家は285m離れています。

太郎君と花子さんの歩く速さの比は7:5で、花子さんが家を出発し、遅れて太郎君が家を出発しましたが、太郎君が先に駅に着きました。

下の図は、太郎君と花子さんのへだたり(距離)と時間のようすをグラフに表したものです。このとき、次の各問いに答えなさい。

(1)花子さんの歩く速さは、毎分何mですか。

(2)太郎君の家から駅までの道のりは何mですか。


2011年明大明治の問題です。花子さんの家が駅に近く、しかも花子さんが先に出発しましたから、二人の間の距離は最初285mあったものが、広がって510mまでになりました。

この時点で、太郎君が出発します。

そして花子さんが出発して20分後に太郎君が花子さんを追い越したので、ここで二人の距離が0になります。

その後、太郎君と花子さんの距離は200mまで広がりますが、この時点で太郎君は駅に着きました。

再び二人の距離が0になったのは花子さんが駅についたときだということになります。

ということを読み取った上で、2人の速さを太郎君は【7】、花子さんは【5】とすると、最初は【5】の速さで差が広がり、その後【2】の速さで差がつまります。

最初に差が広がった距離は510ー285=225m
そのあと差がつまった距離は510m
ですからその比は225:510=45:102=15:34
それを【5】と【2】で動くわけですから、かかる時間の比は
15/5:34/2=3:17 これの合計がちょうど20分なので、太郎君が出発したのは花子さんが出発してから3分後とわかります。

そうすると225mを花子さんは3分でいくので花子さんの分速は
225÷3=75m
です。

太郎君の速さは75×7/5=105m

追いついてから200m離れるのに、200÷(105-75)=20/3分かかります。

ということは太郎君は20-3+20/3=71/3分 家から駅までかかるので

105×71/3=2485m

が太郎君の家から駅までの距離になります。

(答え)(1)分速75m (2)2485m

間の距離をグラフにする問題は良く出題されます。グラフが折れ曲がる点が一体何を示しているのか、問題文を読みながらしっかり定めていく練習をしていきましょう。

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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