月別アーカイブ: 2012年6月

学校別出題傾向の分類(算数編)

基礎を固めて、学校別出題傾向で応用力を伸ばす、という勉強法をお話していますが、しかし、学校別出題傾向とは何でしょうか。もう少し詳しくお話していきましょう。

まず今回は、算数です。私は出題の形式から以下の3つに分類しています。

(1)完全記述型 
(2)単答難問併用型
(3)単答基礎型

(1)の完全記述型というのは、男子難関校に多いパターンですが、大問で4題程度。すべての問題で、解法を記述しなければなりません。問題数が少ないのは、当然一問一問が難しいからで、したがって合格点は5割から6割程度のところになります。
記述式にするのは、答えだけだと点数がかなり低くなり、差がつかないので、部分点をつけるからです。解答が間違っていたとしても、途中までいって、最後で計算間違いをした、という場合もありますし、まったく手がつかなかった場合もあります。その差をはかるために、記述式にして、子どもの力を見るのです。以前、採点者側が思いもつかなかった解法を編み出して、満点以上の点数をもらった受験生もいましたが、こういうことができるのも、この形式ならでは、ということができるでしょう。

(3)は標準的な問題を比較的多く出題する学校。女子校の入試傾向では良く見られるパターンです。答えを出せば良いのですが、問題数が多いので、一問一問はそれほど難しくない。その分、ミスをすると差が開いてしまいます。(1)のような問題が出題されることはないので、標準的な問題をきっちりミスなく解き上げる、という技術が必要になります。問題数としては10題前後出題されるといっても良いでしょう。合格点は7割程度。8割まではいかないと思います。

(2)は(1)と(3)の融合型。問題数にして6問から8問の間。前半は(3)の形式。後半2問が(1)の形式ということになって、最近はこのパターンが増加する傾向にあるだろうと思います。合格点は6割から7割。

これは入試問題を見れば、すぐわかるでしょう。志望校の学校が(1)~(3)のどのパターンにあたるか、まず調べてください。

次に出ている問題を以下の8つに分類してみてください。

(A)比と割合
(B)数の性質
(C)規則性
(D)平面図形
(E)立体図形(容積と体積)
(F)速さ
(G)場合の数
(H)表とグラフ

その型にあわせてよく出る範囲がわかります。例えば(1)でよく出るのは規則性、数の性質、速さ、図形の4分野です。逆に(3)の場合は(A)から(H)まですべての範囲が出題される、という傾向にあると思います。ただし、その問題レベルが難しくはない、という状況でしょう。

そうすると、まず(1)か(3)かで、やるべき内容が変わります。

(1)の場合は、テーマはある程度しぼられるものの、問題が難しい。したがって、そのテーマをかなり掘り下げなければいけない。
(3)の場合は、テーマは全部におよぶものの、難しい問題はいらないので、まず確実に得点できるように、基本問題を中心に勉強する。

(2)の場合は中間ですが、後半の2問の正解率は決して高くはありません。ただ前半の(3)形式の問題の正解率は高いので、ここで失点してはいけない。だからまず(3)に準じた勉強を始めるべきだ、ということになります。

 例えば、(1)の場合で、「空間図形」がいまひとつ、だとすれば、ここをまず集中して勉強する必要があるわけです。他のテーマに不安があるかもしれないが、出題される確率を考えると、このテーマの方が高い、と考えられるのであれば勉強の優先順位もその分、上げていかないといけないでしょう。

 逆に、(3)の場合、難しい問題を宿題に出されたとしても、それはちょっと棚上げした方が良い。その時間を、まだ不確かなテーマの基礎習得に充てた方が良いということになるのです。

 この辺をしっかり、子どもの状況に合わせて勉強法に反映させていかないと、時間の使い方が無駄になってしまいます。夏休みの計画をたてる上で充分、考えていきたい部分です。

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出た数字は何かをメモする。

算数の問題を解くとき、まず式を書かない子がいまのところ、多いと思います。

図形の問題を閑雅ていると、図にどんどん数字を書き込み、横でちょろっと計算をして、あ、出た出た、これが答えだ。

というような解き方をしている子が圧倒的に多いかもしれませんが、これだとミスはなくならない。記述式の学校なら、もうこの段階でだめですから、式を書くように指導します。

この時期あたりから、しっかり式を書くように練習する。式を書くことで自分が今、何をだしているのかを確認することができる。

そこでひとつの工夫として、出た数字が何かをメモするのです。例えば太郎君の行きの速さ、とか、三角形AFGの面積とか。

このメモがあとで、非常に役に立つ。入試では、解いた問題の見直しをさせます。ある程度できたところで、自分の考えた答えが間違っていないかを確認する。

このときメモを見ながら式を追っていけば、間違いに気が付きやすい。

出来る子でも間違いますが、しかし、彼らは試験時間内に修正する力を持っています。その修正は実は、こういう工夫から生まれます。

試験前に直すのではなく、今から身につけておいた方がよいノウハウでしょう。

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第35回 夏休みの計画

■ あと1か月で夏休みに入るので、そろそろ夏休みの計画を立てていきましょう。すでに塾では講習の日程が発表されていますので、それも考慮に入れて、この夏何をやるかをまず決めていくことが大事だと思います。

■ 一般的に夏にやらなければいけないのは大きく2つあります。

■ ひとつは過去問。この時期は過去問で何点とれるか、ということよりも、いったい何が出るのか、を研究することが大事です。実際にやってみても、それほど点数がとれるわけではないでしょう。だから、解いたらしっかり解説を読むという勉強が大事です。「何ができれば、合格するのか」をいうことを考えながら、次の勉強に活かしていく、そういう姿勢が大切ですから、この時期は時間を計ってやるのではなく、じっくり取り組んでください。

■ もうひとつが復習。大方すべての範囲は学習してきましたが、だからといって、全部がわかっているわけではないでしょう。算数や理科の計算問題を中心に、テーマを決めて集中して勉強する。何をやらなければいけないかは、月例テストや組み分けテストの結果が教えてくれると思います。その中からいくつかテーマを絞る、ということが大事です。夏休みといえでも、それほどたくさんの時間があるわけではありません。講習もあるし、宿題もある。だからその中で優先順位を決めて、これだけはやりきろうというテーマを絞ることが大切です。

■ この復習をすることによって、わかるということが体験できれば、子どもたちの勉強に対する意欲も違ってきます。「やればできる」ということをぜひ体験してほしい。そのためには上手な時間の使い方をしなければなりません。

■ 計画の立て方について、過去の記事をご紹介します。早めに計画を立てながら、良い夏休みが過ごせるように準備していきましょう。

6年生夏休みの学習計画の立て方(1)
6年生夏休みの学習計画の立て方(2)

親子で受かる![中学受験]まいにち目標達成ノート

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