夏休みがスタートする前に、ぜひ夏休みの学習計画を立ててください。
まず、現状の把握をします。
私はここで、最終的にどこに合格したいのかという具体的なイメージが必要だとお話してきました。現状の成績から第一志望の合格まであと何が必要なのか、具体的な学習内容と目標を考えていかなければなりません。
まずこれまでの成績をすべてグラフ化してみてください。
縦軸に偏差値、横軸にカリキュラムを書く表です。比と速さだと偏差値がいくつ、図形の移動だと偏差値がいくつという形でグラフ化すると、何が得意で何が不得意なのか、はっきりするでしょう。4科にわたってできれば5年2学期から1年分を作ってみると良いと思います。
次に何が出題されているかを調べます。
第一志望が決まっていれば、何が出題されているか調べてみます。
(1)出題形式
(2)出題範囲
(1)については以下の通り分類します。
算数
A)基本問題から応用問題まで幅広く出題されている。
B)応用問題だけを数少なく出題されている。
国語
A)選択型
B)記述型
問題数と知識がどのくらい出題されているかも調べましょう。
社会
A)知識確認型
B)記述型
(文章や資料を与え、そこから考えさせる問題。)が多い。
理科
A)知識確認型
B)実験、資料問題型
当然、社会と理科はA)とB)のバランスの問題があります。Aも出るがBも出るという学校がほとんどですが、それでも出題の比重がどちらにあるかという傾向ははっきりわかるでしょう。
次に以上から夏休みの学習の内容を具体的に決めていきますが、
(1)理論的な理解
(2)考える力
(3)書く力
(4)基本の確認と反復
の4点に絞り込むことです。
そして、よく出題される範囲から復習する範囲を調べます。
冷静に考えていただければいいのですが、これまで約1年間の学習の内容が入試の出題範囲です。しかしそれを40日の短い期間ですべて復習するということは時間的に困難なことです。ですから何か優先する軸を持って優先順位を決めていかなければなりません。それが第一志望の出題傾向となれば、子どもたちのモチベーションも高いですし、また実際の合格にも近づくことになるでしょう。
実際に今、社会のまとめなどを書いていますが、なるべくコンパクトにまとめようとしてもかなりの量になってしまうのです。だから何が出るのか、そこにもう少し比重を置いていかないと、準備が非効率になるでしょう。
次回は、ここまで調べた後、学習内容を具体的に決めていく方法をご紹介します。