6年生 夏休みの学習計画の立て方(2)

Pocket
LINEで送る

課題が整理されたとして、具体的にどういう勉強をすればよいでしょうか。

私は大きく分けて2つの勉強の進め方があると思います。ひとつは復習。もうひとつが過去問です。

志望校の出題傾向から考えて、よく出る範囲を復習する、特にデータから見て、あまり得意でない分野から順にしっかりとおさらいをします。

そのとき、私が勧めているのは、いままで勉強してきたテキストや問題集をやり直すことです。夏休みにまた、新しい問題集やテキストを始めるケースが少なくありませんが、本当は今までやってきたテキストの「できなかった問題」をやり直すのが良いのです。全部は必要ないでしょう。「できた問題」は飛ばして、できなかった問題をやり直すのです。

これも当然優先順位があるでしょうから、3つぐらいに分類していくと良いのです。A:絶対やらなければいけないこと。B:できたらやりたいもの。C:後からでもよいもの。で、まずAランクをやるということに限定して計画を作りましょう。

もうひとつの過去問については、以前もお話しましたが。時間を計らずに、一問一問ていねいに解いていくことが大事です。少なくとも5年分、4教科にわたって問題をじっくり考えたり、調べたりしながら学習していくと良いのです。この段階でまとまった点数を取るとか、あるいは力試しをする必要はありません。普通、試験時間の倍くらいの時間がかかるでしょう。それを計画します。

さて、これ以外に暗記物のテキストや、漢字、計算問題集など反復練習をしなければならないものがあるでしょう。反復ですから、1日にたくさんではなく、少しずつ毎日という考え方で計画してください。

教科の優先順位は算数>国語=理科の計算問題>社会=理科の知識です、

以上をもとにスケジュール化します。

まず、家で学習できる時間がどのくらいあるかを考えます。実際には塾の講習や合宿があるし、加えて塾からの宿題もあるでしょうから、その時間を確保します。その上でどのくらい家で学習できる時間数を書き出します。

それを手帳やノートに書き出して、あとはその時間にやるべき項目を書き込んでいきます。もちろん優先順位が高い順に勉強を計画します。

作ってみると意外に家で学習できる時間が少ないことに気が付かれると思います。だから本当に必要な講習であるのか、もう一度整理して考える必要があるのです。

これだけの作業を子どもがひとりでやるなどということは無理ですから、お父さん、お母さんがいっしょに考えてあげてください。もちろん、塾の先生とも相談されて、効率の良い学習計画を作っていただきたいと思います。

Pocket
LINEで送る