第46回 場合の数に関する問題

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■場合の数は子どもたちがあまり得意ではない分野です。実際に検算をしにくいし、イメージがわかない問題もあるでしょう。
しかし、じっくり考えていけばやり方をつかめていけるので、練習していってほしいと思います。

1から20までの整数があります。この中から3つの整数を選んで掛け合わせるとき、その積が2の倍数になる数の組み合わせは何通りですか?

■まず組み合わせといわれていますから、例えば2×3×4と3×2×4は同じということです。中学校になれば順列と組み合わせという習い方をしますが、要は順番を考えるのか、考えないのかということです。ABCとCBAが違うのか、同じなのか、その区別をしっかりつけることが大事でしょう。

■さてその上でこの問題は、積が偶数の場合を聞いているわけですから、1つでも偶数を選べば積は偶数になります。そこが逆に面倒なので、考え方を変えます。すなわち、全体から積が奇数になる場合を引けばよいと考えるわけです。積が奇数になるのはすべて奇数の組み合わせに限られますから、計算しやすくなるわけです。

■全体は20×19×18÷3÷2÷1ですから、1140通りあります。奇数は10個ありますから奇数3つの組み合わせは10×9×8÷3÷2÷1=120通り。したがって答えは1140-120=1020通りになります。

(平成18年6月28日)

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