学校別出題傾向の分類(国語編)

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今回は国語の出題を分類してみましょう。

(1)完全記述型。
難しい男子受験校に多い分類。長文を1題出題し読解の設問をすべて記述で答えるもの。出題される文章は物語文のみという場合もあれば、論説文、説明文、物語文がその年によって選択されて出てくるものなどがある。

(2)記述、選択併用型。
長文が2題程度出題されて、そのなかで選択肢や適語選択、文中の表現の書き抜き、そして記述問題が問われる。記述がすべてではないにしろ、自分のことばで説明する問題が必ず一部出題される。そのかわり、知識分野の出題はそれほど多くない。

(3)選択、知識型。
自分のことばで書く問題はほとんどなく、選択肢と言葉の知識が出題される類型。

これも志望校の問題を見てみると、比較的わかりやすいだろうと思います。一番多いのは(2)で物語文と説明文のセットでしょう。ただ、このパターンでは、記述の割合が問題になります。比較的記述の問題を出す学校もあれば、問題数も少なく、記述といっても十字から二十字程度にしてしまう場合も少なくありません。どちらかといえば、採点の手間を考えて、選択肢や抜き書きのかたちの出題の割合が高い学校の方が多いだろうと思います。これは問題を数年分見ていれば、やはりわかるので、記述の問題が多い学校では対策をしなければなりません。

(3)の学校では、記述が一切出ない代わりに、知識の問題を増やして差をつけるという場合もあります。

この出題傾向は各校でおおむね守られてきています。つまり、(1)から(3)へ傾向を変える学校はまずありえない。学校が求めているものが違うからでしょう。(1)の出題をする学校は、入学後、レポートを出す学校が多いようです。(3)の学校の中でもレポートはありますが、(1)の場合はやはり、そのことを前提にして「書くことが嫌いでない子」を入学させようとしている部分があるでしょう。

(3)の学校のもうひとつの特徴でいえば、やはり受験者の数が多いことがあげられます。やはり選択肢や抜き書き、知識にするのは、採点のスピードを上げたい、という面が否定できません。だからやはり、入試傾向は変えない。たまに記述を1問ぐらい出すところはありますが、全体の傾向は守られているので、志望校に合わせた問題を中心に学習を進めていった方が良いでしょう。

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