月別アーカイブ: 2012年4月

てんびん算の利用

2009年東邦大東邦の問題です。


A、B、Cの3つの容器にそれぞれ5%、7%、12%の食塩水が入っています。
このとき、次の(1)、(2)の問いに答えなさい。

(1)A、B、Cから食塩水をそれぞれとり出し、1つの容器に入れてよくかきまぜたら7%の食塩水になりました。AとCからとり出した食塩水の量をもっとも簡単な整数の比で表しなさい。

(2)Bから400g、CからはAからとり出す量の2倍の食塩水をとり出し、1つの容器に入れてよくかきまぜたら8%の食塩水になりました。このとき、Cからとり出した食塩水の量は何gですか。


今回はてんびんを使って解いてみましょう。

(1)は7%になったのだからBは関係なく、AとCの関係だけで7%を作ればよいことになります。

図のようなてんびんを考えたとき、5%と12%で7%を作るので、7-5=2%と12-7=5%になっていますから、5%の下に5のおもり、12%の下に2のおもりをつるせば、釣り合うことがわかります。

したがってA:C=5:2で7%をつくることができます。

(2)問題文をてんびんにすると下の図のようになります。

この時支点に対して反時計周りの回転力は

【1】×(8-5)+400×(8-7)=【3】+400

となり、支点に対して時計周りの回転力は

【2】×(12-8)=【8】

これが等しいので【8】=【3】+400 【5】=400 から【1】=80g 

求めるのはCですから 80×2=160g と求めることができます。

てんびん算はうまく利用すると、簡単に問題が解けるので、マスターしておいて良い解法でしょう。

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中だるみ

中学受験の準備は、他の受験に比べて期間が長いので、どうしても中だるみをする時期というのがあります。

1年でいえば、4,5,6月。人によって「空白の3か月」という。塾が始まるのは大抵2月。したがって春期講習までの間は、比較的緊張もするし、勉強もする。しかし、塾にも慣れ、生活もパターン化してくると、ここで中だるみがおこる。
入試まではまだ時間がある(わけではないのだが)と思ってしまいやすい。確かに学校の説明会なども9月からの学校が多いので、ここで刺激を受けることも少ないのです。

学年でいえば5年生。4年生から塾に通う子が多い分、1年間通ってきて、塾にも先生にも慣れてきた。しかし、受験まではまだ時間がある。だから、つい、だらけてしまう。勉強の力が入らない。そのうち、難しくなってきて、わからなくなるから、6年生が大変になります。

かつて高校受験を担当していたときは、中2がやはり中だるみの時期でした。だいたいこの辺は第二次反抗期の真っ盛り。まず親の言うことは聞かない。そのくせ、自分でなかなかやらない。成績は振るわないが、恰好は気にする、という誰もが通る中だるみの時期です。

で、この中だるみをどうするか? という話なのですが、基本的に緩むから締まる。弓もそうですが、普段は緩ませておく。でないと、弓が曲がります。その結果、正確に打つことができなくなる。これは弦楽器も同じでしょう。引かないときは弦を緩ませておく。そうしないと、楽器がゆがむ。

同じことが人間にも言えます。そう3年間もぴんぴんと緊張してはおれない。あるいは1年間、ずっと受験のことばかりは考えられません。

ただ、ずるけてもいいという話でもない。こういう時には機械的にやる、というのがいいのです。

朝、計算問題を3問やり、新しい漢字を5個覚える。学校から帰ってきたら、算数の問題を3題、国語の問題を1題解く。

後は、まあいろいろ予定していても、なかなか進まないかもしれないが、これだけは「絶対に」やる。

終わっていなければ寝せない

ぐらいの気迫は必要ですが、しかし、まあ、このくらいなら終わるでしょう。

絶対に歩みを止めない。一歩でもいいから前に行く、という心がけをしておくと良いのです。そうすると、中だるみの時期も多少なりとも進む。進んでいれば、あとからスピードを上げることができます。

止まってしまうと、動き出すのに時間がかかる。エネルギーがいります。

しかし、少しでも動いていれば、次に動きやすくなる。

もちろん、中だるみをしない子もいます。こういう子は「本当に入りたい」と思っているから、熱心ですが、なかなか万人がそうならない。だから、それを受け入れた上で、しかし一歩でも前に行く、という気持ちが重要です。

なに、夏になれば、少しはがんばるようになりますし、秋になれば目の色は変わりますから。

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また?

2010年 暁星中学の問題です。


図のように、半径10㎝で中心角60°のおうぎ形に、正方形がすき間なく入っています。
斜線部分の面積を求めなさい。
ただし、答えは四捨五入して、小数第2位まで求めなさい。


なにが「また?」かというと、この問題と同じだからでして。

おおぎ形の問題

こういうのを繰り返してやっていると、「あ、これはあれか」と勘が働いてくる場合があるでしょう。きっと30° 60° 90°なんだこれは、とか。

図で正方形ABCDができれば三角形BOCは正三角形になるので、
AB=BO
三角形ABOは二等辺三角形ということになります。
角ABO=90+60=150°だから角BOA=角DOC=15°

したがって角AOD=60-15×2=30°ですから、あの問題と同じです。

三角形AODについて
DOを底辺としたときの高さは5㎝になりますから
10×10×3.14×30/360ー10×5×1/2
=314/12ー25=26.17…-25=1.17㎝2

ということになります。

こういうのをパターン問題というのでしょうか。確かに覚えておいて損はないとは思いますが。

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