月別アーカイブ: 2012年3月

通過算

2012年麻布中の問題です。

列車A、Bはそれぞれ一定の速さで、平行する線路の上を逆向きに走っています。ある地点を列車の先頭が通過してから最後尾が通過するまでの時間はAが15秒、Bが20秒です。また、AとBがすれ違うのに要する時間は18秒です。列車AとBの速さの比と長さの比をそれぞれ求めなさい。


列車AとBの速さは違います。

列車の長さ分を移動するのにAは15秒かかり、Bは20秒かかります。

そこでAの秒速を(1)Bの秒速を[1]とすると

Aの長さは(15) Bの長さは[20]

列車の長さの和を列車の速さの和で割ると18秒ですから二つの列車の長さの合計は

(18)+[18]

と表すことができます。

ここで

(15)+[20]=(18)+[18]

から [2]=(3)

より AとBの速さの比は2:3になります。

これが出ればAの長さは30 Bの長さは60になるのでA:B=1:2

比較的解きやすい問題だと思います。確実に得点したいところです。

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気付きます?

2012 灘中学1日目の9番です。

合同な2つの三角形を右の図のように置きます。このときABの長さは(    )㎝です。


1日目ですから、まあ、5分もかからずにできないといけないんでしょうけど。しかし50分で13題中10題はとらないといけない、という灘の一日目は相変わらずなかなかです。

さて、

のように線を引いて、AEとCDが平行だとピンとくれば、あとは簡単です。ピンとこないとはまります。

結局合同な三角形をひっくり返して重ねているので、角DCGと角CFAは同じだからAEとCDが平行になるわけですが。

FG=1㎝

したがってFE=3×1/4=3/4

AE=4+3/4=19/4

三角形CDHと三角形AEBが相似ですから

EA:AB=3:2より 19/4×2/3=19/6=3 1/6cm と答えが出ます。

やはり、練習していかないと、なかなか気が付きませんね。

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作者と作問者は違うから

国語の文章を問題に出された作家が

「いやあ、書いた僕でも満点がとれない」

といった逸話は、結構過去からあります。

だから、入試問題の読解は、文脈を読むことよりも、実際にどう書いてあるか、ということを重視する。

誰がどう考えても、こういう答えにならないと本当はいけない。

だから

出ている本文」に「こう書いてある」ので答えはアという論理なのです。

これが最初は違和感があるでしょう。

実際に読み取っていく過程で、こういう意味なのではないかと思われる文もあるでしょうし、この文はこういう解釈も成り立つ、ということはあるかもしれません。

しかし、自由作文でもない限り、そういう論理は成り立ちません。

したがって塾の文章読解の授業は

「何が根拠か」

ということを中心に考えさせます。

ここに「こう」書いてある、ということを発見することが訓練のスタート。それが見つからないと、答えが出せませんから、実際には文章を読むというよりも、根拠を探すということを中心にする場合が少なくないのです。

これは異論もあるでしょう。本当に文章を読んでいるのか?ということとは若干論理が違う。だから作者が間違うのです。

作者は自分の論理でこの文章を組み立てていますから、文章に書いてなくてもひとつの論理がある。

しかし入試問題の場合「書いてないこと」は論理の根拠にはなりません。

だから自分の書いた文章を入試問題に使われたくない方も最近は増えているのです。

ただ勉強はここを割り切ってやらないと、進みません。案外文章を読むのが好きな子がこのことに注意がいかないばかりに点数がとれない、ということはあるので、注意が必要でしょう。

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