月別アーカイブ: 2006年6月

6年生 夏休みの学習計画の立て方(2)

課題が整理されたとして、具体的にどういう勉強をすればよいでしょうか。

私は大きく分けて2つの勉強の進め方があると思います。ひとつは復習。もうひとつが過去問です。

志望校の出題傾向から考えて、よく出る範囲を復習する、特にデータから見て、あまり得意でない分野から順にしっかりとおさらいをします。

そのとき、私が勧めているのは、いままで勉強してきたテキストや問題集をやり直すことです。夏休みにまた、新しい問題集やテキストを始めるケースが少なくありませんが、本当は今までやってきたテキストの「できなかった問題」をやり直すのが良いのです。全部は必要ないでしょう。「できた問題」は飛ばして、できなかった問題をやり直すのです。

これも当然優先順位があるでしょうから、3つぐらいに分類していくと良いのです。A:絶対やらなければいけないこと。B:できたらやりたいもの。C:後からでもよいもの。で、まずAランクをやるということに限定して計画を作りましょう。

もうひとつの過去問については、以前もお話しましたが。時間を計らずに、一問一問ていねいに解いていくことが大事です。少なくとも5年分、4教科にわたって問題をじっくり考えたり、調べたりしながら学習していくと良いのです。この段階でまとまった点数を取るとか、あるいは力試しをする必要はありません。普通、試験時間の倍くらいの時間がかかるでしょう。それを計画します。

さて、これ以外に暗記物のテキストや、漢字、計算問題集など反復練習をしなければならないものがあるでしょう。反復ですから、1日にたくさんではなく、少しずつ毎日という考え方で計画してください。

教科の優先順位は算数>国語=理科の計算問題>社会=理科の知識です、

以上をもとにスケジュール化します。

まず、家で学習できる時間がどのくらいあるかを考えます。実際には塾の講習や合宿があるし、加えて塾からの宿題もあるでしょうから、その時間を確保します。その上でどのくらい家で学習できる時間数を書き出します。

それを手帳やノートに書き出して、あとはその時間にやるべき項目を書き込んでいきます。もちろん優先順位が高い順に勉強を計画します。

作ってみると意外に家で学習できる時間が少ないことに気が付かれると思います。だから本当に必要な講習であるのか、もう一度整理して考える必要があるのです。

これだけの作業を子どもがひとりでやるなどということは無理ですから、お父さん、お母さんがいっしょに考えてあげてください。もちろん、塾の先生とも相談されて、効率の良い学習計画を作っていただきたいと思います。

6年生 夏休みの学習計画の立て方(1)

夏休みがスタートする前に、ぜひ夏休みの学習計画を立ててください。

まず、現状の把握をします。
私はここで、最終的にどこに合格したいのかという具体的なイメージが必要だとお話してきました。現状の成績から第一志望の合格まであと何が必要なのか、具体的な学習内容と目標を考えていかなければなりません。

まずこれまでの成績をすべてグラフ化してみてください。
縦軸に偏差値、横軸にカリキュラムを書く表です。比と速さだと偏差値がいくつ、図形の移動だと偏差値がいくつという形でグラフ化すると、何が得意で何が不得意なのか、はっきりするでしょう。4科にわたってできれば5年2学期から1年分を作ってみると良いと思います。

次に何が出題されているかを調べます。
第一志望が決まっていれば、何が出題されているか調べてみます。
(1)出題形式
(2)出題範囲

(1)については以下の通り分類します。
算数
A)基本問題から応用問題まで幅広く出題されている。
B)応用問題だけを数少なく出題されている。

国語
A)選択型
B)記述型
問題数と知識がどのくらい出題されているかも調べましょう。

社会
A)知識確認型
B)記述型
(文章や資料を与え、そこから考えさせる問題。)が多い。

理科
A)知識確認型
B)実験、資料問題型

当然、社会と理科はA)とB)のバランスの問題があります。Aも出るがBも出るという学校がほとんどですが、それでも出題の比重がどちらにあるかという傾向ははっきりわかるでしょう。

次に以上から夏休みの学習の内容を具体的に決めていきますが、
(1)理論的な理解
(2)考える力
(3)書く力
(4)基本の確認と反復
の4点に絞り込むことです。

そして、よく出題される範囲から復習する範囲を調べます。

冷静に考えていただければいいのですが、これまで約1年間の学習の内容が入試の出題範囲です。しかしそれを40日の短い期間ですべて復習するということは時間的に困難なことです。ですから何か優先する軸を持って優先順位を決めていかなければなりません。それが第一志望の出題傾向となれば、子どもたちのモチベーションも高いですし、また実際の合格にも近づくことになるでしょう。

実際に今、社会のまとめなどを書いていますが、なるべくコンパクトにまとめようとしてもかなりの量になってしまうのです。だから何が出るのか、そこにもう少し比重を置いていかないと、準備が非効率になるでしょう。

次回は、ここまで調べた後、学習内容を具体的に決めていく方法をご紹介します。

第4回 「テストの復習」 

新学期になって週例テストや月例テストを受験している子どもたちが多いと思います。この復習はぜひやってください。テストは子どもたちがそれぞれ、真剣に解いていますのでその分復習をすると、理解がより進みます。実際にわからない問題だったとしても、それを考えていますので、解説の少しのヒントでまた自分で解ける可能性があるでしょう。実際に「あ、そうか」といって最後まで解き上げられれば、テストの時間に使ったエネルギーが、しっかり生きてきます。

 といってもすべての問題を復習するのは大変ですから、できなかった問題だけにしぼって復習してください。

 特に大事なのはミスの原因をしっかり理解することです。問題の読み違い、計算ミス、自分の字の読み違いなどミスの原因はいくつかあります。それを防ぐ手立てを考えないと、いつまでたってもミスは減りません。

 実際に成績の良い子どもたちもミスはしているのです。ただ、途中で気がついて訂正できるからテストの成績がよいのです。逆に成績の悪い子はミスを見つけられないので、点数が悪い、つまりミスを発見する手立てを知らないだけなのです。

 ミスを発見するためには自分のミスが何によるものか、しっかり調べておく必要があります。だからテストの復習が必要なのです。計算間違いをするようであれば、きちんと計算を書くスペースを考えて、そこに計算をするようにすればいいし、問題を読み違える場合は、条件に下線を引いて何回か確認するくせをつければいいのです。そうやっていくうちに、ミスを見つけることができるようになります。

 ちなみに忘れ物の多い子は、ミスも多いものです。まずは朝、自分の持ち物チェックから始めるのも大事なことではないでしょうか。