それでも母親講座」カテゴリーアーカイブ

受験の結果は自分で報告しなさい

    と、昨日、教室で子どもたちに言いました。
    数日前から受験票は届き始め、気を回して受験番号を届けてくれた子もいるのですが、結果は自分で報告すべきだと話しました。
    塾は、子どもたちを教えます。しかし、塾の先生が受けにいくわけではない。子どもたちががんばって受けにいくのです。結果はどうあれ、本人たちががんばった結果がこうであった、ということなので、後はそれを受け止めて、次をどう創っていくか、ということになると私は思っています。
    その手助けはまたしてあげたい。
    ただ、スタートは今度は子どもたちから始めたい。
    最早中学生だから、何もかも大人が準備するということではなく、今度は子どもが自らスタートを切る、そういうものであってほしいと思っているのですが。

第110回 根性論よりもリラックス

    今の子供たちは、総じてハングリーということは、あまりない。
    そういう彼等が、本番で力を出すためには、あまり無理な根性論や精神論はなじまない。
    絶対受かるぞ、と掛け声をかけても、かえって妙な緊張感にさいなまれてしまう可能性があります。
    プロのアスリート達が、試合前に良く
    「ゲームを楽しんできたい」
    といったコメントを出していますね。
    これは、妙なプレッシャーから自分を解放する、ひとつのおまじないのようなものです。
    つまり、気持ちをリラックスさせている。
    彼らは
    「自分らしいゲームをしたい」
    という言葉もよく使います。
    自分が納得できるゲームができれば、結果は自然についてくるだろう。
    自分の力を思いきり、その場で出すためには、リラックスしている部分がどうしても必要になります。
    受験は知的な活動であるから、その場で知略というか、いろいろな考えをめぐらせないといけない。ここで、作題者は何を答えてほしいのか、どこに問題を解く鍵があるのか、限られた時間の中で、フルに脳を活動させていくわけだから、そこにいたるまでの過程はある程度、リラックスできた方がいい。
    良く入試当日に、子どもたちに
    「朝、何を食べた?」
    と聞きます。
    本人は「がんばってこい」とか「ていねいにやるんだぞ」とか言われると思っているが、「何を食べたか?」と聞かれると、考える。
    考えるということは、そこでひとつの活動が始まって、
    「トースト」とか「ごはん」とか、そういうことばが出てくるわけです。
    「うまかったか?」
    「はい!」となれば、すでにリラックスはできている。
    試験当日、いかにリラックスして、入っていくか。
    子どもたちが「試験を楽しめる」状況にできるか。
    大人も知恵が必要でしょう。

第109回 5年生の入試休み

    2月1日から東京・神奈川の入試が始まります。
    およそ1週間の間、塾は受験対応のため、授業を休むところがほとんどでしょう。
    で、この1週間、実は5年生にとっては大事な1週間と、いえます。
    この1年間を親子で総括すべきだと思うのです。そして、第一志望についてもしっかり話をしてみると良いのではないでしょうか。
    最近、入試の当日に5年生と出会うことがあります。1年後の入試を見に来ているのですが、そこまでしなくとも、私はどこを狙うのか、どういう勉強をするのか、どういうことを我慢するのか、といったことについて、親子でしっかり考えをまとめるといいと思います。
    その結果として、本当に今の塾でこのまま進むのか、ということも再考する必要があるかもしれません。
    今通っている塾の6年生に対するプログラムははっきりしているでしょう。例えば学校別の対策について、第一志望の対策がない塾もあるでしょう。
    そうすると、対策をどうするのか、ということについても考えが及んでいないといけない。
    授業もカリキュラムもないが、復習にあてるといっても1週間しかありません。それよりは、入試までちょうど1年となったわけだから、気持ちを新たにして、どういう勉強をしていくのか、具体的なイメージをしっかり親子で持つことが大事だと思います。
    できれば、第一志望も決められるといいですね。